何もかも嫌になり、腐っていた高校生岡崎朋也。1人の女子生徒古河渚との出会いにより変わり、紡ぎ出された物語「CLANNAD」。月日が流れ生まれた娘汐に拒絶していた過去、渚との出会いから感動のラストまでの物語が、朋也の視点で語られ始めた。「あんぱん!この学校は好きですか?私はとってもとっても好きです。何もかも変わらずにはいられないです。楽しい事もうれしい事も変わらずにはいられないです。」独り言を呟き、自分の好きな食べ物を言い自分を奮い立たせながらも、新たな一歩が踏み出せない渚。既に友人や仲の良かった公子は去り、誰も居ない不安な春の1日。「見つければいいだろう!次の楽しい事や嬉しい事を見つければいいだろ。ほら行こうぜ。」朋也は言葉だけを聞き、何者か知らなかった渚の背中を押した。



 学校でも札付きの不良と身体が弱く友人も居ない大人しい女の子。対照的な2人が出会いを果たした。朋也に声を掛けられた渚は、大好きな学校の事、自分が留年した事、誰も友達が居ない事。自分が心の中に頂いていたつらい思いを口にした。まだよく知らない女の子から打ち明けられた悩みを聞いた朋也。「ママとの出会いが、自分を変えるきっかけになったんだ。」改めて渚との出会いが、自分を変えたと汐に教えた。そして渚が抱いていた夢、演劇部再建へと動き出した。「一所懸命やっているママを放っておけなかった。」決して好奇心や茶化す訳ではない。渚のひたむきな態度が、腐っていた自分に希望の光を照らし気がしたからだ。



 2人で始めた演劇部再建は、決して簡単ではなかった。汐も大好きなだんご大家族をモチーフにしてポスターを作り張り出した。夜は1人で演劇の練習を重ね頑張った。それでも足りない事が山ほどあった。「まずは仲間を集める事にした。」朋也と渚が最初に行ったのは部員集め。協力したのは、男勝りでがさつだが女らしさを持つ藤林杏。双子の妹で占いが得意な心優しき藤林椋。互いに朋也に恋していたが、渚との関係を知り涙を流し諦めた。「ダメよ。私はそのあんたと付き合っているわけじゃないし。」おまじないが当たりちょっとエッチな展開もあった杏との関係。その気の杏と困惑する朋也が、8年後保護者と教師という立場で再会した。(椋が騙されて、渚と百合展開なんてありましたね。これは面白いかったです。藤林姉妹はエロ展開が多かったけど2人ともとても素敵だったと思います。)



「学校で1番頭の良い女の子も入ってくれた。」汐に紹介したのは、図書館で本ばかり読んでいた浮世離れした一ノ瀬ことみ。朋也とは幼馴染みで、心を閉ざした時必死に自宅の庭を手入れして蘇らせた。根は素直で優しいが、バイオリンは狂気となるほど。更には元不良で、武術の達人2年生の坂上智代。桜並木を守る為生徒会長に立候補。正義感が強く口は悪いが、芯がしっかりして者だった。もう1人の2年生宮澤有紀寧は、資料室に居ていろいろな生徒達の悩みを聞いたりしていた。兄和人を意志を継ぎ不良達の抗争を身体を張って終息させた。街の伝説光の玉が願いを叶える事実を教えた。寮母の相楽美佐枝は、プロレス技が大得意。初の女性生徒会長となった高校時代、入院中の少年志摩賀津紀を励ました。しかし賀津紀は亡くなり、代わりに猫が願いを叶えるためにやって来た。美佐枝も徐々に心を開き、最後には一緒にいたいと願った。それがずっと飼っている猫で、朋也に思いを伝えていた。(私はサブキャラだったけど、ゆきねえと美佐枝さんの話は秀逸だったと思います。志摩君との話は素晴らしかったと思います。めちゃめちゃ泣きましたね。)



 「陽平おじちゃんは?」汐から叔父さん扱いされるのは、悪友兼親友の春原陽平。お調子者で早合点するおバカさん。渚の母早苗が高校生に変装しているとも知らずに、本気で惚れてしまいしっかりして欲しいと思う妹芽衣との間に溝を作ってしまった。しかしサッカー部の卑劣な扱いにキレて大乱闘演じた兄貴らしい姿を見せた。「ママに会う前に学校辞めていたな。」意外と鋭い言葉を述べる陽平の存在は、朋也にとってもかけがえの無い存在だった。8年経った今でも親交がある仲間達は、汐も皆知っていた。演劇部が復活までの間、祐介と公子の結婚式が行われた。朋也達の記憶にはないが、思いが具現化した風子が一生懸命に木彫りのヒトデを作り、生徒達に配っていた。今では汐の姉のような存在で、妹にしたいと狙っていたが、どこか憎めないふんわりとした雰囲気を持つ女の子だ。(陽平の所属していたサッカー部は最低の連中でした。あいつらの態度は、本当に許せなかった。ただ京アニが底まで徹底して作った存在だから、あの芽衣の願いが叶ったのが感動を呼んだと思います。そして風子のお話は、徐々に記憶が消えていくお話。存在が無いのだから仕方なかったけど、早苗さん優しさがにじみ出ていました。あの時祐介が朋也を導くとは思いませんでした。)



 個性的な面々が演劇部に入りメンバーは集まった。しかし立役者の朋也には、父直幸との確執があった。まともに働こうとせず、会えば喧嘩ばかり。「その頃のパパは、パパのお父さんと仲が良く無くてな。家を出てママの家に住む事になったんだ。」息子に気を使う直幸に見切りをつけ渚の家に居候する事になった朋也。パン屋を営む渚の両親は、元教師で天然の早苗と野球好きで熱い心の持ち主の秋生。古河ベイカーズを結成し野球対決をした事もあった。そんな秋生と早苗は朋也を温かく迎えてくれた。「家族を知らないパパは最初と惑っていたんだ。でもアッキーと早苗さんは受け入れてくれた。身体の弱かったママを大切にしていたんだ。」渚を大切にし守っていこう。5歳の時自分達の都合で、渚を放置し命を失わせようとした償いとして。しかし秋生には知られてならない秘密があった。



 演劇部は合唱部を納得させる為、朋也と陽平と智代が各部活と試合を行った。3人の感動したメンバーの仁科りえ達は、顧問だった幸村を演劇部との兼任を認めた。いよいよ演劇部の初舞台が決まった時、秋生がかつて演劇を志していた事を知ってしまった。しかも演劇を諦めさせたのは、自分の病気のせいだと知ってしまった渚。父親の夢を奪ってしまった責任感を感じ、主役を務める舞台で何も出来ず何も出来なかった。陽平に感化され苦渋の決断を下そうとした朋也の前に現れたのは秋生だった。夢をかなえて欲しい。自分達の夢は終わったけど、今は親として娘の夢に掛けた事を大声で叫んだ。「お連れしましょうか?この街の願いの叶う場所に。」父親の必死の訴えに応え、渚は見事に演じ切った。そして朋也と渚は、互いの意識した想いを重ね恋人同士になった。(あの物語が、幻想世界と繋がっているのは予想通りでした。ただ朋也も記憶があったのは、ラストでようやく分かってすっきりしました。ふに落ちない所もありましたけど。)



 演劇部の活動に区切りが付いた秋、渚が倒れてしまった。徐々に体力が奪われ起き上がれなくなっても朋也はずっと付き添った。しかし出席日数が足りなくなり再び留年が決定。朋也は1人だけ卒業する事になり「やっぱり俺も留年すればよかった。」一緒に卒業出来ない現状に涙を流した。「朋也君そんな事で足を止めたらダメです。進めるなら進むべきなんです。」自分が進めないけど、大切な人は前に向かって欲しい。背中を押してくれた渚は、祐介に頼み込み電気工事士となった朋也を支えた。「その頃パパは、もっと大きな会社に移る話があったんだけど。いろんな事情でダメになってしまった。やけになりそうだったパパを支えてくれたのも、やっぱりママだった。」転職の話が、直幸の逮捕で消えてしまった。自暴自棄になった時も渚は支えてくれた。大切な存在だったと汐に教えた朋也。卒業後に結婚を約束したが、またも体調を崩し卒業式には出席出来なかった渚の為に、仲間達が卒業式を開いた。(あの卒業式は感動しましたね。渚の思いが詰まっていました。大好きな学校を去る寂しさがあったけど、前に向こう。朋也と一緒に歩みたい気持ちが強かったです。人との出会いが、人間的に大きく成長させたのだと私は観ていて思いました。)



 結婚後渚は家計を支える為にパートに出た。その直後汐を妊娠し、2人で育て海に行こうと約束した。しかし丈夫ではない身体には大きな負担を強い、新たな命と引き換えに渚は亡くなってしまった。命と同じぐらいの存在を失い、朋也の生き甲斐はなくなった。酒に溺れ惰性だけで生きる人生が5年余り続いた夏の日。早苗の計画に乗り、2人だけで汐と出会った。汐は他人を見る目で見つめ、朋也もぎこちなく苛立ちばかりが目立つ態度を取った。しかし朋也を立ち直らせたのは、直幸の母史乃。直幸が自分のために懸命に努力した事を聞かされ、誤解していたのだと知った。汐をきちんと自分で育てなければならない思いが芽生え、向き合うことを決意すると汐も始めて父親だと認めた。「今親父は母親の元に帰っている。そのうちまた汐を連れて、会いに行こうと思っている。」直幸とも和解し、また汐と共に会いに行こうと考えていた。(親子の絆が強調された素晴らしい名シーンです。汐との絆が戻ったのは、私は一番泣きました。美しい自然の中だったから更に感動を呼んだと思います。)



 5年分の時間を取り戻そうと、汐の為に一生懸命に頑張る朋也の生活が始まった。仕事と育児の両立をこなし、運動会で良い所を見せようと必死に練習した。順調に物事が進み始めた矢先汐の身体に異変が生じた。渚と同じ病気になり、ついには起きられなくなってしまった。愛する人を奪い、愛する娘を奪う運命を呪う朋也。それでも汐の旅行に行きたい願いをかなえるべく、無理を承知で2人は旅立った。しかし汐の体力が限界に達し、最期を見取る最悪の結果になった。すると朋也に奇跡が起き、気が付くと再び汐が生まれた日に戻った。「不思議な話だ。でも俺は本当にあった事だと思っている。」願いを叶える光の玉の奇跡が、朋也の願いとしてフィードバックしたと確信していた。「俺達はこれからも大勢の人と支え合いながら暮らしていくんだ。この街で!」渚との生活を取り戻し汐を加えた3人で、大勢の人達と共に暮らしていこう。朋也は強い決意を持ち物語を締めくくった。「しおちゃん、ふうちゃん帰りましょう。」元気な渚の声が木霊した緑の木の下で。(ようやく長い長い物語が終結しました。アニメだからトンでも展開はOKという事で宜しいと思いますが、幻想世界は人々の願いとリンクしており、朋也の心はガラクタ人形にあったのだと知りました。ちょっとめちゃくちゃでしたが、ハッピーエンドで終わったからまあ良いかなって思います。こんな素晴らしい涙と人間の絆をテーマにしたアニメCLANNAD。これかも多くの人に伝わり、名作として語り継がれて欲しいと思います。)



 CLANNAD~AFTER STORY~個人的ベストエピソードベスト3

第1位 第18話「大地の果て」

 親子の絆が結ばれた素晴らしいエピソードでした。あの広大なひまわり畑と美しい風景。BGMが重なり、アニメ史に残るぐらいだと思います。朋也が直幸の行動を認め、自分も同じ事をしていると思い汐との絆を取り戻したシーン。あれには本当に大泣きしました。他の方のブログを読んでも涙ボロボロだった人が続出。私も両親との絆を再確認しました。



第2位 第13話「卒業」

 渚が卒業を迎えるが、体調が悪く卒業式に出席出来ませんでした。そこで朋也が仲間達を集めて、渚だけの卒業式を開催しました。快く集まった仲間達の中に居た陽平の黒髪には大笑いしました。挨拶をした渚の学校への感謝と思い出が詰まった話は、とても私の感情に響き立った1人でも卒業式が可能である事と仲間の素晴らしさを知りました。



第3位 第8話「勇気ある闘い」

 有紀寧のエピソードが第3位。不良達の抗争を止めさせたいとずっと考えていたが、エスカレートした結果警察沙汰になる可能性が出て来た。このままとめる事が出来無いと思った時、朋也がリーダーの佐々木と一騎打ちを演じました。そして謎だった兄和人についに登場。しかしその正体は、どうしても抗争を止めたい有紀寧でした。勇気を持って男に挑み、たった1人の女の子の強い気持ちが表れてました。更に死んでいた事を知った不良達は、死んだ事実を知った和人の霊前で、一斉に手を合わせた演出が私は凄く良かったと思います。

AD

コメント(6)