とらドラ!第23話「進むべき道」
修学旅行で事故見舞われた大河を救った竜児。背負って崖を登る時、思わず聞いてしまった大河の本当の気持ちを知り動揺を隠せなくなった。祐作には理由を言わずに助けたのが、自分ではないと言って欲しいと頼んだ。大河が本当の事知ってしまった場合、動揺させないようにする事が目的であり、祐作も正月の大河の行動に納得した上で頼みごとを了承した。大河に対する悩みと同じく竜児には、もう1つ別の問題があった。それは今後の進路を決めること。久光と浩次に誘われてラーメンを食べに行った際、2人がまがりなりにきちんと将来の進路を考えている事実を知った竜児。泰子に進路調査票に何と書くか相談した。
その答えは勉強して大学に入り、将来幸せな生活を送って欲しいので当然進学だった。しかし母子家庭の高須家には、経済的な余裕がなく自分がバイトしようと許可を求めた竜児。それに対しバイトを認めず勉強だけに専念するよう言い聞かせた泰子。スナックの前に新しいバイトを始め竜児に負担を掛けまいとする、親心が垣間見えた。一方また新しくラーメン店でバイトを始めた実乃梨。部活との両立で大変になりながらも、自分には見えている目標の為に突き進む意志があったので続けられると考えていた。そしてその思いは、修学旅行で大喧嘩した亜美に対しても強い意思表示をした。
未だ大河が戻って来ず心配していた竜児だったが、実乃梨に母親と一緒に過ごしている事実を聞かされ一安心。自宅に戻り実乃梨に自分の想いが伝われないと考え、プレゼントにあげるはずだったヘアピンを思い出が詰まったダンボールに片付けようとした。その時自宅のチャイムが鳴り顔を出すと、目の前には高須家には近づかないと誓った大河が立っていた。告白と同じ言葉を聞いてから初めて会う姿に、いつも以上に動揺する竜児。逆に何も知らない大河は、変な行動だと思っただけだった。それでも久し振りに大河が居る高須家の光景は、竜児にとっては懐かしく嬉しかった。そしてヘアピンを見つけた大河は、絶対に実乃梨との恋愛は成就すると告げた。ただ自分では夢だと思っていた竜児への想いを祐作に語っていた事が、本当かどうか半信半疑だった事も告白した。その言葉を聞いて夢だと答えた竜児。大河の想いは聞かず忘れて、平穏に関係を続けて行こうと考え、窓から自宅に戻る姿を見送った。
翌日大河は久し振りに登校した。傷痕を麻耶に見せようと迫る様子は、いつもの大河となんら変わりはなかった。「ちょっと何騒いでるの?って言っても浮かれてるヤングは、聞いちゃくれないわよね。バレンタイン忘れたってしらばっくれるんじゃないわよ。いちゃいちゃして校内で公然わいせつするんでしょ。」割り切ったはずのゆりが、彼氏が居ない三十路オーラ全開で竜児と祐作にいらいらをぶつけた。「別にバレンタインだからって、チョコ渡す必要ねえんじゃね?だって学校は勉強する所でしょ。」珍しくまともな事を言う浩次に閉口する久光達を尻目に、ゆりは竜児と大河の2人を放課後面談室に呼び出した。「高須君進路志望まだ決めてないの?逢坂さんは1学期も進路志望出してないし。」進路調査票を見ながら、2人が進路を明確に表明していない事を指摘したゆり。「すいません俺はまだ。泰子いや母は、これまでずっと頑張って無理してくれました。もう苦労はさせたくない。だから進学はしない。それが俺の希望です。」泰子は進学を希望してるが、その後姿を見て苦労させまいと就職を考える竜児。「私はお金持ちですから、一生働く必要なんかないの。だから勉強する必要も無い。やりたい事も無い。」自分は金持ちの家庭に生まれ生活しているから、何もしなくても問題ないと考え進路を考えない大河。「これから先の人生自分の事は、自分で決めたように生きて行くしかないの。誰のせいにも出来ない。だからちゃんと考えて欲しいの。」自分で考え人生の道を切り開く。ゆりはきちんと将来の進路を決めて欲しかった。(さすがは三十路の女。人生経験抱負だわ。彼女も努力して教師になったのだから、人生を切り開いてきた先駆者なんです。おそらく教師になってからもいろんな生徒に出会い、考えてきた事もあるから言っている事正論だと思います。何故か正論を言う浩次だってちゃんと考えているのだから頭のいい2人にも考えて欲しいとゆりちゃんは、願っていると考えます。)
2人に調査票を書いて職員室に持参するよう、指示を出しゆりは進路室から退室した。「あんなもんいらないんだから。先の人生考えるなんて無理だっての。今も否定されているのに。将来したい事なんてわかんない。今したいことすら浮かばないのに。」今の自分が否定されていると思い込む大河。将来の事を考えず、調査票を紙飛行機にして投げ飛ばした。「あっしたいことあった。普通に恋がしたい!普通の家に育って、普通にいい子にして、普通に出会って仲良くなってそういう普通の恋がしたかった。でも私普通じゃないから無理だもん。」家族と一緒に暮らしていない。一般的な家とは違う家に生まれた大河だからこそ、ごく当たり前の人生に憧れを抱き何気ない普通の恋愛がしたいと思った。「普通って何だよ?何が間違っていて、何が正しいんだ?そんなの誰が決めた。」勝手に自分の事を決め付ける大河に注意する竜児。「ちょっと待ってよ。何でいきなり説教するの。もう帰る!」頭ごなしに否定されキレて勝手に帰る大河の後ろ姿をただ眺めるだけで、竜児は就職を希望し職員室に向かった。するとそこには、教師ともめていた亜美がいた。(大河は確かに普通じゃない。凶暴だし家も1人暮らし。だけどそんな自分は、受け入れられず認められなかった。そんな自分に将来なんて考えられない。しかし竜児はその思いを聞いてどうするか気になりましたが、まだ面と向かおうとしていません。もどかしいと思います。)
「あたし帰ります。」頼まれ事を拒否して、勝手に職員室から出た亜美。竜児は教師に追いかけるように言われ、急いで玄関に向かった。既に帰る気満々の亜美は、靴箱から靴を落とした。竜児はそれを拾いいきなり外に向かって投げ飛ばし足止めにすると「お前なんで呼び出し喰らってたんだ?」また拾っても返さず呼び出しの理由を聞きだした。「来年度の学校のパンフレットの制服写真、モデルを頼まれて断ってたの。やりたくないの絶対に。だって何時までこの学校にいるかわかんないし。」モデルが仕事なのにパンフレットの制服モデルの仕事を断り、教師から哀願された事が理由だと説明した亜美。自分はいつまでも大橋高校に在籍する訳ではないと考えいない生徒がモデルの仕事はやりたくなかった。「何でそんな事言い出すんだよ?」いきなりの言葉に納得いかない竜児。靴を取り返そうとする亜美の靴を渡さず理由を聞きだそうとした。「本当は1楽器で終わった時に学校辞めるつもりだったのよ。ストーカー騒ぎのほとぼりも冷めたし。でもあの時は、もうちょっとここでやってみようって思った。明日もこの先もずっとこいつらといたらってね。タイガーが傷付いている所を見たの。誰も気付いてやらなくて、あたしがあいつを救ってやらなきゃって思ったのよ。でも本当はあたしがいなきゃ、全部成立していたかもしれないね。」本当は直ぐに去るつもりだった。しかし大河や竜児と出会い心境が変わり、仲間と一緒にいたいと思い始めた。そんな時大河が傷付き自分が助けようと思った。しかし一番は、自分が去れば丸く収まると考えたいたのだった。それ以上何も言わず亜美は立ち去った。(亜美は賢いからみんなの気持ちが分かる。大河は傷付いていたから助けようと思った。でも自分が居なくなった方が幸せになるのではと考えた。口は悪いけど根はとてもいい娘です。竜児に惚れているけど、それが実らない事も要因だと思います。)
その後直ぐ大河から、泰子が熱を出し倒れた事を知った竜児。急いで自宅に戻るとスナックとケーキ屋のアルバイトの事を心配する泰子が眠っていた。「連絡してあるから、変な心配しないで休め。」とにかく療養に専念しろと告げ、食事を作ろうと買い物に出掛けた。「あんたコートも財布も鍵も携帯も持ってない。エコバッグも!しっかりしろバカ!」コートも着ず手ぶらで出た竜児を追い掛けて来た大河。「お前こそ何だよその格好。お前が着ろよ。」制服のままの大河が着るように勧めた竜児。「あんたが着るのよ。どうしたの変だよ竜児。」いつもとは違う竜児の様子に大河は違和感を持ち、1人で前に進むのを必死で止めた。それでも大河を帰そうとする竜児は、制止を振り切り進もうとした時、車にひかれそうになった。「俺のせいなんだ泰子が倒れたのは。俺のせいだ。俺が悪いんだ。俺がもっとしっかりしてたら、泰子は俺が出来るって信じて、俺をもっと頼りにして。それであんな風にならずにすんだ。」自分が泰子に負担を掛けてしまった。倒れてしまったショックと責任感は、竜児の気持ちを乱し自分を見失わせた。一方大河は、自分から離れようとする竜児の手を引き歯を食いしばり必死に止めた。「大丈夫!大丈夫!」安心させる大河の言葉。それは竜児が少年時代泰子から、心配掛けまいと言われた言葉だった。「行かなきゃいけねえ所があるんだ。」制止を振り切り向かったのは、泰子が働くケーキ屋。バレンタインを控える忙しい時期にも拘らず、泰子を休ませる事を言うためだ。「すいません。本当にすいません。」困惑する店長に何度も謝る竜児。「私バイトする!あんたの為じゃない。やっちゃんの為に私も何かしたいの。」世話になっている泰子を助けようと、代わりに働くと直訴した大河。「俺も働かせてください。」竜児も呼応して働きたいと直訴。こうして2人は、バレンタインデーに一緒に働く事になった。(泰子が倒れた原因は、全部自分だと抱え込む竜児。励ます大河は、竜児の謝る姿を見て働く決意をしました。何も無いと言っていたけど、誰かの為に何かしたい気持ちが行動に移しました。大河の将来は、こういう事から道を見つかるのでは。)
「えっやっちゃんクビになっちゃった?でもまあいいや。また新しい仕事見つかるよ。」代わりに働く事を教え、自分がクビになったと思い込む泰子。しかし新たな仕事が見つかるはずだと、ポジディブに振舞った。翌日ツインテールの大河とパティシエ姿の竜児が、店頭に立ちバレンタインチョコを売り始めた。「もっと腹から声出しなさいよ。只でさえ食品売るのに適さない顔なんだから。」お客が寄り付かず、竜児の尻を叩く大河。客といえばガールフレンドと一緒に来店した浩次と喧嘩している内に麻耶に惚れてしまった久光ぐらい。「仕方ないわね。こうなったらリーサルウェポン召喚するか。」携帯を取り出し「リーサルウェポン」と名付けた客寄せに最適な人物を呼び出した大河。「はいはいバカチーは美人美人。とっても目立つ。だからこれ受け取って、ここのチョコだーい好き。大声あげてみて。」呼び出したのは、モデルとして有名な亜美。チョコが好きだと街行く女性にアピール出来たら、集客が上がると考えたのだ。「何それサクラやれっての?」大河の意図を知り不機嫌な亜美。しかし大河が実乃梨との仲を戻したいはずだからと指摘を受けている間、周りの女性が気付き始め「亜美ちゃんここのチョコだーい好き。モデル仲間にも大評判なんだよね。」いきなり大河の申し出通りチョコを褒めた。すると女性達が一斉にチョコを買おうと殺到。それを見て立ち去ろうとする亜美を竜児が追い掛けた。(気付かれたという事もあるでしょうが亜美は、大河を助けました。これも助けたい気持ちの1つでしょうか?それにしても浩次はいきなり彼女連れてくるし、久光は麻耶にめろめろだし。2人は対照的なバレンタインを送ってます。久光にもフラグが立てば良いのですが。ただ竜児は亜美の気持ちに気付いていない。亜美は逃げずに正面から向き合わなければ伝わらない。確かに逃げているという表現は当たっています。竜児にとって亜美は、友人や仲間というのが適切かな。私は亜美にも幸せになって欲しいと思うのですけど。)
亜美のおかげで売上ノルマを達成。「いやありがとう。また明日も頼むよ。」にこにこ顔で2人を送り出す店長。しかし何故か余ったチョコを大河は、大量に買いこんでいた。「御礼をしたいと思って。修学旅行では皆に迷惑を掛けたから。北村君とみのりんと一応バカチーにも。それと私が竜児にチョコレートあげたら嬉しいって思うかな?」修学旅行で迷惑を掛けた仲間にチョコレートをあげようと大河は考えていた。ただ竜児にあげたらどんな風に思うか半信半疑だった。「お前からチョコ貰って嬉しくないとか、俺はどんだけ認否人なんだよ?」嬉しくないと決め付けられた竜児。やっぱりチョコを貰うのは嬉しいのは当たり前だ。「じゃあ頑張る!皆喜んでくれるかな。」皆の為に一生懸命手作りチョコを作る大河。翌日の放課後いつものメンバーをパソコン教室に呼び出し女性陣からチョコレートを渡した。「昨日は特別だから。」正直に喜ばないが受け取る亜美。「みのりんはいつでもいつでも駆け付けるぜ。」助けに来てくれた事を感謝され、これからも親友として助けると誓う実乃梨。そして次は男性陣が貰う番になり、まずは竜児に泰子の分込みで渡されたが、反応は微妙だった。そして助けてくれたと信じる祐作には、一番出来がいいチョコをプレゼントした。「やば櫛枝には言ってなかった。」本当は助けたのが竜児だった事を、内緒にする口裏合わせをしなかった実乃梨が疑念を抱く。その様子に危機感を覚えた竜児。
「うあもうやだやだ。あの時はどうなるかと思った!寝言みたいにとんでもない事を口走った気がしたんだけど、我に返った時にはもうパニック状態で。」大河は助けられた時気絶して、寝言で秘めていた竜児への想いを言ってしまい、我に返るとパニックになった事を思い出した。「何を口走ったの?言っちゃえよ!言えって!」温厚な実乃梨の口調が強くなり、大河に詳細について言うように求めた。「言えない言えない。言ったら私もう破滅。北村君も聞いてないよね?」実乃梨の気持ちを知っているから、本当の気持ちがバレルのは、友情を壊す事になる。大河は祐作に言ってない事を確かめた。「言ってないよな高須。」「何も聞こえてねえ大丈夫。」祐作も同意を求めると、竜児も口裏を合わせ言って無い事にしようとした。「嘘つき聞こえてなかったで済ませる気?大河あんたも聞こえて無かったで済ませるの?高須君があんたを助けたんだよ。でも言えなかった!あんたが隠そうとする言葉にその理由があるんでしょ?どうしてだよ大河、たった一言が言えないんだよ。」誤魔化して全てをうやむやにするのは、絶対に許せない。竜児が助けた事実を暴露し、本当の気持ちを言うように求めた実乃梨。腕を押さえられた大河は、手を解き逃げ出そうとした。しかしドアの前には、祐作と亜美が立ちはだかった。「高須、このまま逢坂を逃してもいいのか?」祐作は竜児にも正面を向いて受け入れる、覚悟があるかどうか尋ねた。
「あんたはあたしが好きって言ったよね?ならあたしを信じてよ。大河を信じているよ。みのりんがみのりんがみのりんがって、理由をつけて欲しがらない奴じゃないって信じてる。それでもあんたはそういう奴だった?」大河の思いは信じる。なら自分にかこつけて、本当の想いを封印する大河は卑怯な奴なのかと尋ねた実乃梨。「そんなの違う。私はただ大好きなみのりんが幸せになるようにって。」全ては実乃梨に幸せになって欲しい。それを実現しようと考えた大河。「ふっさけんな!あたしの幸せは、この手でこの手だけで掴み取るんだ。何が幸せかあたし以外の他人に決めさせねえ。」勝手に幸せだと思い込んでいた大河の考えを根底から否定。実乃梨の幸せは自分で掴み取ると告げた。ショックを受けた大河は、ドアから外に逃げ出した。「高須君、あたしは大河を追うよ。まだ話は終わってないからね。君はどうする?」祐作と亜美から追いかけるべき人と指名された竜児に対し、追いかけるかどうか尋ねた実乃梨。「俺はどうする?追い掛けてどうする?大河の気持ちを聞いてどうする?大河は隠そうとしているのに!」大河の気持ちを知っているが、隠そうとしている。自分でもどうしていいか分からず竜児は苦悩した。(実乃梨は大河の気持ちを知っている。だけど正直になろうとしない。しかも勝手に幸せだと思われている事を押し付けられようとしている。逃げていると思いあれだけ強い口調で訴えた。竜児も本当の気持ちに向き合わなければならない。ついにクライマックスを迎える物語はどうなるのか?)
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1 ■TBありがとうございました
いよいよ竜児も年貢の納め時のよぅで。
恋愛的なものだけが結実するのか、進路も明確な意思と目的を持ちつつ終わりを迎えるのか、多少気になっていたり。