ランカが、アイ君を帰すためにフロンティアから去って行った。バジュラに対する考え方が、ランカとは異なっていたアルトは、呼び止めてもそのまま行かせる形となった。その後クーデターにより実権を握ったレオンが、そのままフロンティアの第5代大統領に就任。名実共にフロンティアの

リーダーとなった。そしてLAIは、対バジュラ用に新たなVF-171EXを開発。新統合軍主力機として実戦投入された。更に新たな武器には、フォールドクォーツを利用したMDEが開発され、来襲したバジュラに使用。バジュラに情報を洩らさずに撃退に成功した。そこには、大切な人を

傷付けられたアルトやルカの怒りが込められていた。



 一方歌を封印していたシェリルが、再び歌手活動を再開した。今までと雰囲気の違う歌声に

人々が、以前と違った目で歌を聴いていた。しかし違ったのは、歌だけではなかった。ランカほどではないが、フォールド波がシェリルの歌声から観測されたのだ。直ぐに原因を突き止めたルカは、レオンに報告。大統領府にシェリルは呼び出された。そこでルカは、シェリルの感染している

V型感染症の詳細を説明し始めた。初期段階では、バジュラから作られる血清によって治療が出来た。しかし脳にまで影響を及ぼすと取り返しが付かない。逆にその状態になったので、フォールド波を発生させる事による事をシェリルに伝えた。



 話を聞いた後シェリルは、早乙女家に戻った。その途端再び発作に襲われ倒れてしまった。知られたくない人に病気の事を知られてしまったシェリル。それでもアルトに歌を歌う気持ちを思い出させてもらい、自分には歌を歌う事が生きた証だと告げた。たとえ死という恐怖が、近づく不安感と孤独感に襲われたとしても。その言葉が、強気を貫き通したシェリルではなく、本当の姿を

さらけ出した事で、アルトは最後まで傍に居て守り通すと誓った。


 

 バジュラに対抗する武器とランカの代わりの歌手も見つかった。ここぞとばかりにフロンティアに住む人民達に向かって、バジュラに対抗し続け最終的には勝利すると誓った演説を始めたレオン。その裏では、協力関係だったグレイスを「邪魔者」として始末し、SMSオーナービルラーと密約を交わし、SMSを新統合軍に吸収する通達を行った。しかしハワードを暗殺した事実を掴み、身を潜めたオズマとキャサリンが、ジェフリーに事実を報告。メンバーにメールを送り、今後の処遇の確認をした。



 そしてメールに賛同したメンバーと共に、無断でマクロスクォーターを発進させ、フロンティアと

袂を分かつ道を選んだ。当然これは、フロンティア側から見れば「裏切り」行為となった。報告を受けたレオンは、早速クォーター追撃部隊発進を命じた。その中には、新統合軍に参加したアルトとルカが、VF-171EXに搭乗し、留まるように説得した。しかし真の敵の存在を知ったジェフリーには、留まるという選択肢はなく、逆にオズマのVF-25が発進した。



 同じ釜の飯を食べた仲間が、敵味方に別れての宇宙バトルが勃発した。何故フロンティアを

裏切ったのか理由が分からないアルト。愛するキャサリンやカナリアを守るには、男としてベストの方法だと思ったオズマ。それこそが、自分で選んだ道だった。逆にバジュラの事しか目に入らないアルトには、今目的が見えてないと暗に批判した。結局勝負は、互いに損傷して引き分けに終わったが、アルトには悔しさだけが残る戦いとなった。 その頃アイ君を仲間の下に返そうとするランカは、ブレラと共にある惑星に到着した。そこはかつて人類が、飛び出したふるさと地球。レオンの襲撃でも死ななかったグレイスが、ついに動き出そうとしていた。いよいよクライマックスに向けて、物語が動き始めるのだった。(真綾と17歳が口論になってます。それはバジュラの取り扱い方についてです。バジュラ擁護派の真綾ランシェとサイボーグ機能を利用したインプラントネットワーク理論と、バジュラの特性ゼロタイムフォールド通信の融合を主張する17歳グレイス。口論の様子を見ていたランカと少年時代のブレラ。このアバンパートが、17歳の目指す野望とランカとブレラの記憶にかかわっています。)



 「またアイランドを2つ放棄か!これでフロンティアの環境曲線は、自己復元不可能領域に突入する。姑息な延命手段だよ所詮!旅を諦めてギブアップしろと?」バジュラに対抗する為に

アイランドを放棄して一網打尽にする方法は、短期的には効果をもたらした。ただ代償としてフロンティアの環境悪化。もう取り返しの付かない所まで足を踏み入れようとしていた。SMSのマクロスクォーターが、脱走した事も重なり、会議に参加した議員達は苛立ち募らせた。「旅はまもなく終わるでしょう。諦めるのではなく最良の。いいえそれ以上のゴールを持って。」安住の地を探す旅は、終わると予測したレオン。これで一応議員達の怒りは収まった。(アルトは、新統合軍のVF-171EXの部隊長になりました。すると部下からシェリルの事を突っ込まれ、誤魔化すのに一苦労。しかも笑顔で手を振るシェリルがいたものだから、今度はサインを求められた。まあサインなら有名税程度ですけど。気になったのは、シェリルって笑顔の記憶があまりない。)



 しかし人々の暮らしは、非常に厳しい状況になっていた。食料は配給制になり、フロンティア船団内の酸素量が減少し、外出時には酸素ボンベ着用が義務付けられた。そんな中アルトは、シェリルと一緒に珍しい新鮮な食材を生かして料理を作った。包丁を持つ手もぎこちないシェリルも一緒に作ろうとしたが、案の定指を切ってしまった。「だって悔しいじゃない。あたしだって女の子なんだし。」料理上手のアルトに嫉妬したシェリル。ただ顔はずっと笑顔のまま。シャンパンを後先考えず、グラス1杯直ぐに飲み干した。実は、いつもよりも明るいのには訳があった。幼い頃

スラムで過ごしていた時、家庭の温かな雰囲気に憧れていたからだ。(「夢だったというシェリルの一言。トップアイドルになっても家庭的な温かい雰囲気は、感じられなかった。強気に振舞わなければならない。本当に作られた存在だったけど、アルトとの出会いが、本当の顔を引き出す結果になった。だから本音も出たのでしょう。アルトのくせに生意気という、ジャイアンみたいな台詞を吐くのは、まだまだ弱い部分を見せたくない意図が見えました。)




 結局飲みすぎてソファーで眠ってしまったシェリル。「帰っちゃ駄目よ。ずっと傍に居なさい。」ベッドに抱かかえられた時、アルトに本音を洩らした。「急にはしゃいだり甘えたりらしくないぜ。まあ無理も無いか。」強気のシェリルらしくない言動に当惑しながら、死と孤独感という恐怖と寂しさを紛らわせていると、アルトは今の心情を汲み取った。一方ランカとブレラは、アイ君を仲間の元に戻そうと母星(地球)の近くまでやって来た。「記憶の無いサイボーグにとって、命令は絶対。それを遂行する事が、存在意義だった。だがお前の歌を聴いた時、俺の中に何かが溢れた。戦闘マシーンだったあるはずの俺に。それはその礼だ。だから気にするな。」ランカからわがままを聞いてもらって感謝する言葉を掛けられ、戦うマシーンの自分に持ち得ない物をもたらした事への礼だと返答したブレラ。



 「もう一度聞いてもいい、あの曲の事?」改めて「アイモ」について尋ねたランカ。「あれは記憶だ。空っぽの俺の中に、唯一残された。」記憶の無い自分に残された唯一の思い出。それがブレラにとっては、アイモなのだ。その時フォールドして来たバジュラの防衛部隊に遭遇した。再び

バジュラの行動を抑止すべく、歌い始めたランカ。「懐かしいな!そうよくこうやって。」過去ランシェとブレラと一緒に歌っていた記憶を思い出し始めた。そしてブレラからハーモニカをお守りと

して、譲り渡された。(兄妹の記憶が蘇ると、それは死亡フラグの気がします。歌で繋がっていた

のにもし死という別れが来たら、悲しすぎます。それにバジュラが、アイ君を襲っているし、ランカの歌も通じなくなってます。これは一体どういうことでしょうか?)



 その頃アルトは、大統領府に呼ばれていた。「先ほど探査機が、微弱なフォールド波を捕えてね。ランカ君の歌だと判明した。」フォールド波を捕えた事を告げたレオン。すると今度は、立体映像のビルラーが姿を現した。「ついに分かったんだよ、バジュラ本星の位置が。期待しているからね。これからの戦いで、心置きなく働いてもらいたいからね。」バジュラに関する謎を明かし

存分に戦って欲しいという意図があった。「戦うのは構いません。自分はその為に残りました。

ですが伺いたい事があります。戦いの目的は、フォールドクォーツを手に入れる事ですか?」バジュラとの戦いの目的を尋ねたアルト。



 「我々はまず生き残らなければならない。そしてバジュラを殲滅しなければならない。バジュラは、人類を抹殺しようとしているんだよ。ランカ君を足がかりにしてね。」フォールド波の影響を受けずに通信・移動可能なフォールドクォーツ。それの原料を集める習性を持つバジュラを倒す事も戦う理由の1つ。しかし最大の理由は、バジュラが人類の抹殺しようとしているから。しかもそれにランカを使って実行されるのだと主張したレオン。改めてバジュラの特徴を説明し始めた。(ランカがバジュラを守ろうとした。それが足がかりになるのでしょうか?バジュラは、ランカを襲い始めているというのに。未だに謎が残っています。)



 通常生物は、脳を持っている。いくら異形の物でも、ある程度の行動原理は予測可能。しかし

バジュラには、脳が存在していない。にも拘らず生物として、成立する理由が明らかになった。それは、フォールド波を放つ細菌によってネットワークを拡大、情報伝達を行う。その範囲はバジュラ全体に広がる。つまりバジュラは、個体それぞれで形成されるのではなく、個体がシナップス

(神経接続組織)となり群れ全体が、種族・生物として振舞うのだ。これならば個体概念が無いので、他者とのコミュニケーションも必要ない。(1匹1匹という概念が無いバジュラ。フォールド波を使ってネットワークを形成して情報を得る。だから武器の対抗策も全体に浸透するのです。逆に言えば、元をやっつければバジュラを殲滅出来るという事になります。)



 「でもランカは、あいつの歌は通じていたはずだ。」ランカの歌が、バジュラに影響を与えていた

事を主張したアルト。「なら何故それが可能なのか、考えた事があるのか?あの細菌は、我々には正嫡しない。それどころか脳を侵し死を招くというのに。例外があるとしたら、生まれる以前母体内で感染しバジュラとの共存を選んだ場合。またバジュラ側も彼女を利用しようした。そうとしか考えられない。だからバジュラは、ランカ君を狙うのだよ。彼女は我々とバジュラを繋ぎ、我々を滅ぼす先兵となるだろう!」V型感染症ウイルスは、感染して時間が経つと、シェリルのように脳を犯され死に至る。しかしランシェも感染症に侵されていたので、ランカも誕生前に感染していた事になる。ただシェリルと違うのは、ランカがバジュラの存在を受け入れた共存を選んだ事。これが、バジュラにとっては人類を滅ぼすのに好都合であった。存在を利用して、シンボルとして

人類に牙を向くのであると推測したレオン。つまりランカは、バジュラの味方となるのだ。(影響があったと思ったのは、ランカがバジュラにとって味方だから。味方ならば、攻撃しないのが普通ですよね。実際にアイ君を殺さず、仲間の所に返そうという事だけで、共存を求めている意志は

ハッキリしている訳です倒そうとする人類と守ろうとするランカの明確な違いがあります。)



 「心配するな!俺が命に替えても、お前は絶対に守る。」バジュラの襲撃を受け、ランカを守る意志を告げたブレラ。「でもそれじゃあ駄目なの。何とか止めたいって、戦わないで済むようにと思って。だから来たのに。」あくまでもバジュラとの戦いを止めて、共存を求めたランカ。隠れて

いたVF-27が、バジュラに見つかると、アイ君の存在に気付いた。「お願い皆に伝えて。」必死に呼びかけたランカ。しかしアイ君は、宇宙空間に出たランカを捕えた。そこで初めて、自分の兄存在を思い出した



 当然ランカを助けるべく、バジュラに囲まれながら奮戦するブレラ。しかし中々ランカに近づく事が出来なかった。その時助けに入ったのは、バルキリーに乗ったグレイスだった。「よくやったわ

ブレラ。トレイサーを切ったぐらいじゃ、あなたと私の繋がりは切れない。流石にバジュラは、気付いたみたいね。忌々しい虫だわ。妹さんとの逃避行は、楽しかった?でももう魔法の時間はおしまい。12時の鐘がなるわ。」自分の意志で、グレイスの呪縛から逃れたと思われたブレラ。しかし簡単に切れなかった。改めて強制モードが作動され、忠実な戦闘マシーンとなった。(17歳はバジュラのネットワークを利用してとしている。ただそれを使った目的が、未だに不明。それにランカが必要なのか?ラスボスの存在も判らない。表現も抽象的だし、理解するのが大変。)



 「何よ今更!薬を止めた分、あたしの力は強まっているんでしょ?人を道具として使うのなら

とことん冷酷になりなさい。優しいのは罪よ。それが同情だと分かったら。甘えたくなるから。」

V型感染症の進行を抑制する薬を紹介したルカに対し、力が強まり、バジュラに対抗する道具になる事を選んだシェリルは怒った。そして道具にするなら、冷酷になるべきだと訴えた。その同じ病院で、父親の乱蔵が弱弱しい姿で運ばれる姿を目撃したアルト。一緒に来ていた矢三郎から

最後に早乙女家に戻って欲しいと哀願された。



 「出来る訳無いだろう。俺は軍のパイロットなんだ。俺達が戦わなければ、皆死んじまう。」自分はパイロットだから、皆を守る為に戦う。だから家には戻らないと告げた。「それが本当にあなたが、本当の望んだ道なのですか?アルトさん、あなたは成り行きで戦っているようにしか見えない。あなたは敵がいてもいなくても、パイロットになったのですか?あなたは、根っからの役者です。その時々で望まれた役を演じてしまう。演じられてしまう。もう一度よく考えて下さい。あなたの望み。あなたが何故何を求めているかを?」今のアルトは、戦うパイロットの役を演じているだけ。しかも元々役者なので、本心でなくても演じ切ってしまう。しかし本当に何がしたいのか?

何を求めるいるか再考すべきだと忠告した矢三郎。その話を思い出しながら、ナナセの傍に座っているアルトは、そこに来たクランと出会った。(バジュラを守ろうとするランカ。それを利用しようとする17歳。ラスト2回でまとめられるのか?)



 アルトは、役者だから役者になろうした。クランは、家系が軍人の一族だから、何の疑問も持たずにSMSに入った。ある意味では同じであるが、アルトにはSMSに入った理由があった。空に憧れていたからとランカを守りたいから。しかし本当に自分がしたい事から目を背き、自分に嘘を付いていた。「俺は今まで逃げていたのかも知れない。いろんな物に気付かない振りをして。でもそれも終わりだ。こんなちっぽけで、ほんの少しのバランスで壊れちまう世界。でも皆ここで生き、行き続けたいと思っている。だからランカが、バジュラの道具にされるなら。あいつの歌が、俺達を滅ぼそうというのなら、俺はランカを殺す!」フロンティアに生まれ、行き続ける事を選んだアルト。それを壊そうとするなら、たとえ守ろうとしたランカを殺す決意をした。その話をこっそり聞いていたシェリルは、涙を流した。そして最後までアルトの為に歌おうと決意した。

アルトの願いは、フロンティアを守る事。やっぱり生まれた故郷が好きなんだと思いました。その為なら守ろうとしたランカを殺そうと覚悟を決めて。シェリルも感銘を受け、涙を流し歌でサポートを決意した。悲しいけどラストに向かうには、とてもいい光景だと思いました。)



 「これよりマクロスフロンティアは、バジュラの母星に向け緊急フォールドを行う。」今備蓄している全エネルギーを利用して、30光年のフォールドを宣言したレオン。ついにフロンティアが、バジュアの母星地球に向けて旅立とうとしていた。いよいよ最終決戦。様々な謎が残る中で、アルトはどう戦うのか?マクロス・クォーターはどうするのか?グレイスは?思惑が絡み合いながら

いよいよクライマックスです。


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