灼眼のシャナⅡ第7話「池速人、栄光の日」
悠二が大好きな一美に恋する池速人は、テスト勉強会に参加したいつものメンバーで遊園地「ファンシーパーク」に史菜をデビューさせる計画を練っていた。ネットのホームページで、電車・バスなどの交通経路やアトラクションやトイレや売店などの場所、遊園地のある大戸市周辺の天候などを綿密に確認し「我ながら完璧な計画だ。これがもし上手く行ったら僕は吉田さんと観覧車に乗るんだ!」自分の計画に自画自賛し、一美と観覧車デートをしたいと思っていた。
翌朝前日から参加メンバーにそれぞれ乗る電車やバスの時間や乗り場を電話した結果、遅刻する人は無く無事全員集まった。電話したのはシャナにも同様でヴィルヘルミナが応対した。
(啓作は速人の行動に呆れ顔でしたけど)「なんたって今日は近衛さんの遊園地デビューだから
ばっちり楽しい思い出を作ってもらわないと」真竹の期待の言葉にすっかり張り切る速人は、恋する一美に自分がリーダーシップの取れる頼れる男であるとアピールしようと考えていた。
早速速人からチケットを受け取りシャナ達は、ファンシーパークに入園すると「今日は近衛さんが主役、まずは園内を一周して主なアトラクションを通って雰囲気に馴染んで貰わないと。その
ルートも既に選定済みさ!」速人が第一の行動計画を発表した。しかし肝心の史菜が1人別行動を取り、子供用の動物の自動車が気に入っていた。予定には無いアトラクションを気に入り
普通は素通りなのだが「まあこれも考えている内、じゃあこれから行こう!」速人は、臨機応変に指示を出したが、1人で乗るわけではなく全員で動物の自動車に乗るハメになりさすがに
史菜以外恥かしい気持ちで一杯になった。(速人は車に酔ってしまいはきそうになりました。
羞恥プレーとのダブルパンチ。世の中計画通りに行かないのですよ)
次もまた子供向けの動物に乗りたがる史菜の様子を見て、流石に付いていけなくなった啓作と栄太が別行動を提案し、くじ引きでシャナ・真竹・啓作・栄太の4人と悠二・一美・史菜・速人の4人に決定し、それぞれが別行動を取り始めた。シャナ達のグループは、いつものメンバーが
集まっての行動だが、シャナがバンジージャンプがやりたいと言い出し、さすがの啓作と栄太も
顔が青ざめる。一方速人達のグループは、スイーツを食べながら園内を回るのが流行であるというリサーチを元にした計画を実行しようとした。しかしチーズケーキの店は臨時休業、ソフト
クリームの機械は調整中、白玉ぜんざいの店は存在せず、一美をよろこばせようとした思惑は
大外れ!「これじゃ僕の株は大暴落だ。」速人はすっかり落ち込んでしまった。
今度史菜はジェットコースターに興味を示し「ジェットコースター乗りたいです。」と言い出すと
今までの「汚名挽回」をしようと速人が「リサーチによると、ジェットコースターは午後よりも午前の方が空いているから今乗ろう!」と言って乗り場まで行くのだが、そこでもあてが外れ90分
待ちという予想外の状況になっていた。「ここは僕が並んでいるから、皆は他のアトラクションを
楽しんで来てくれ。」速人は一美の前で格好付けたが、何日も掛けてリサーチして計画した事が
崩れ去り、一美を観覧車に誘えないと落ち込んでしまった。
「やっぱり池くん寂しいだろうから、近衛さんは坂井くんが見てるって!折角皆で来たんだもん
幹事さんが1人で苦労する事ないよ。」ジェットコースターの場所取りをしている速人を可哀想に
思い一美がコーヒーを持って一緒に並んでくれた。しかし速人は乗り物酔いをしてしまうので
ジェットコースターも乗る事が出来ず、史菜達が来たら自分は下で待っていようと考えた。そして
一美に「酔わない乗り物は何かあるの?」と聞かれた速人は恥かしそうに「幼稚園の頃から
観覧車は大丈夫で、もしよかったら観覧車に一緒に乗ってくれないかな?」と誘うと一美は
笑顔で「うん」と答えて、史菜達を呼びに行った。(シャナはフレイムヘイズだから、本当超人
です。絶叫マシン連続でも全然何事も無かった様にケロっとしてるし)
自分の前には100人ぐらい並んでいて、32人乗りのジェットコースターは後3~4サイクルぐらいで回ってくる。それぐらいには戻ってくるだろうと考えていた速人だったが「もしそうならな
ければ僕が乗るのか!」急に顔が青ざめて、過去のトラウマが蘇って来た。そして結果的に
前に並んでいた団体が急にキャンセルし、速人の所で次に乗るグループが決まり結局危惧していたジェットコースターに乗りまた酔ってヘロヘロになってしまった。
一方シャナは、モンスターを剣で倒すゲームにチャレンジ。持ち前の剣さばきを披露しパークの
最高得点を叩き出し記念のプレゼントを受け取り、見ていた真竹は大興奮し、昼休みにその様子を皆に話した。(シャナはゲームでもガチですから、常人ではない力を見せるのはやばいと
思うけど、啓作はその力を欲しているみたいです)ただ1人計画が思い通りに進まず自己嫌悪に
陥っていた速人だったが、一美が作って来たクッキーを貰うと元気を取り戻し、午後のプランと
して4組に別れての巨大迷路の早抜け勝負を提案した。(一美が速人にエールを送っている訳
では無いと思うのだけれど、ポジティブに考えた方がこういうときはいいのかもしれない)
チームは啓作・シャナペア、悠二・史菜ペア、速人・一美ペア、栄太・真竹の4組で一斉に
ゴール目指してスタートした。「どうしても優勝しないと駄目なんだ!」一美に言い切る速人は
気合十分!ただ啓作は「俺でもフレイムヘイズになれるかな?」とシャナに何やら意味深な事を
質問していた。その頃悠二達は、道に迷っていると中にいたキャラクターに道を指示される
アシストを受けて何とか迷わずに先に向かっていた。
ただこの巨大迷路の速人は、全く迷わずにゴールに向かってひた走り「改めて皆よりも早く
ゴールしたら一緒に観覧車に乗ってくれないか!」と一美に頼み見事一番早くゴールし、ついに
目標だった2ショットでの観覧車に乗る事が出来「これが僕達の歴史の1ページになる!」頭の中で妄想していた。しかし結果はまたも酔ってしまい一美に運ばれるという最悪の結果!完全に立ち直れないほど落ち込んでしまった。そこに史菜が近づいて来て「池さん今日はどうも
ありがとうございました。遊園地また来たいです。」お礼の言葉を投げかける。「よかったね池君
近衛さんに喜んでもらえて。」一美が笑顔で話しかけた。「終わりよければ全てよし」池速人の
遊園地は結果的にいい1日の締めくくりになった。




