悪月



 第2のキラが、ヘマをして警察に捕まりLにDEATH NOTEの存在がばれる事恐れている月は、父の

総一郎から再びさくらテレビにメッセージが送られて来た事を知る。早速帝東ホテルに向かった月は

メッセージが「2006年5月の日記」として、ノートに日付ごとにまとめられていた。その内容は、5月

30日に東京ドームで行われる巨人戦で「死神を確認する!」と書かれてあった。もしこれをテレビで

放送したら、死神の存在がばれかねない。ただ22日の内容で「青山で友人と待ち合わせノートを

見せ合う。」と書かれてあった。これは、DEATH NOTEを持つキラにしかわからないので、本当の

メッセージが隠されていると月は思った。つまり22日にお互いのDEATH NOTEを見せ合うという事だ。

 Lから感想を聞かれた月は、下手な事を言わずに 第2のキラの出方を見てみようと考えた。もし

バレバレの30日のメッセージ以外に真のメッセージが、入っている事を知られたくないのが最大の

理由で、ここは第2のキラが「馬鹿っぽい軽薄なキャラ!」という事を植えつけた方が得策なのだ。

 だがLは、メッセージを放送して巨人戦を中止にし、30日の東京ドーム周辺の道路を検問すると

放送する様に指示をした。これは、第2のキラが馬鹿なキャラであると想定した上での話であるが、

そうでない場合、日記に記されている「青山・渋谷」という場所をマークしようと考えていた。それを聞いた

月は「偽キラが捕まった場合には、DEATH NOTEだけでも抑えなければ。最悪そこにいた人間を殺す

しかない。」とまで考えて「22日の青山に僕が行くよ。」と名乗り出た。(そこには監視カメラがあります。

一体どうやって接触するのかわくわくしていました。自分と松田が、青山にはお似合いなのは、確かに

 正当な理由でごまかしが効きますね)

 夜になり月は、松田と青山に行く時の打ち合わせの約束をしてタクシーに乗って帰って行った。その時

松田の携帯にLから「当日は、月君の事も注意深く観察して下さい!これは、内密にお願いします。」と

内容を伝えた。Lは月がキラではないかと、未だに疑っているのだ。自宅に戻った月は、捜査に関与して

いる事を内緒にしているので、母親や粧裕に嘘を付いて誤魔化してから部屋に入りリュークに質問した。

 その内容は「死神同士が人間界で会ったら、挨拶するのか?」というもので、リュークは「自分はルール

違反だと思っているが、相手の死神は声を掛けてくるかもな。まあ性格次第だが!」と答えた。ただ「俺は

月に死神が付いている人間の事は教えない!」と強調した。(リュークは当てにならない)そこで月は第2

のキラが「NOTE」という言葉にメッセージを隠している可能性があるのと思い、ネットで青山にあるクラブ

「NOTE BLUE」でイベントがある事を調べていた。そこなら「接触できる可能性がある!」と月は考えた。

 5月22日月は、大学の友人達を多く連れて来ていた。その理由は、松田やLの監視カメラの壁になる

事と、第2のキラにリュークを見られたとしても誰についているかわからせない為で、夜「NOTE BLUE」

の入口で監視しようと考えていた。しかし第2のキラ弥海砂は、青山のカフェで地味な女子高生の格好に

なり通りかかる人間を観察していた。そして名前はわかるが、寿命が表示されないというDEATH NOTEの

所有者である特徴が、見えた瞬間に海砂はキラが月である事に気付いた。(ミサミサもびっくりしてた)キラ

ある月に声を掛けずに自宅に帰った海砂は、ネットで月の素性と住所まで調べた。そして月に惚れ

こんでしまった。(個人情報保護法違反だよミサミサ)

 結局青山・渋谷そして月が独自で調べた「NOTE BLUE」でも第2のキラの手がかりを掴む事が、出来

ない捜査本部にワタリから「さくらテレビ宛に第2のキラからのメッセージが届いた。」という知らせが

届いた。投函消印は5月23日であり「キラを見つける事が出来ました。テレビ局・警察の皆さんありがとう

ございました。」という内容だった。それを聞いた月は細心の注意を払ったのに、何故自分がキラであると

ばれたのかわからなかった。一方メッセージを見たLは「警察側から第2のキラに好条件を出し、誰が

キラなのか呼びかけるのです。」という案を出した。もし止めたら「自分がキラである。」と言う様なもので

月にとっては最悪の展開になり憤りを隠せなかった。その後警察からのメッセージがテレビ放映されると

観ていた海砂は、警察ではなく月に「自分が第2のキラである。」と名乗り出ようと、夜神家に押しかけた。

 最初は粧裕が、海砂に応対すると驚き月を呼びに行った。(ノートを持って来たというのはいいアイディア

だし、月はガールフレンドが出来たと前置きしているから怪しまれないで済むな)月は「ノート」という言葉を

聞いてそれが、DEATH NOTEであると察知し海砂が持っていたノートを触ると死神レムの姿を見た。これで

海砂=第2のキラ(偽キラ)である事を認識した月は、海砂を自分の部屋に上げた。

 部屋に入ると月は「何故わかった!」と海砂に質問すると、海砂は「死神の目を持つと他人の名と寿命

は見えるが、DEATH NOTEを持つ人間は名前しかわからないという事で判別した。」と説明した。そして

これからは「月に協力する私は捕まらない私がLの名前を見る私があなたの目になる」と宣言した。

そして「私を彼女にして下さい!」と告白した。それを聞いた月は「下手に扱うと殺されるかも!」と

思った上で「無理だ、あの日の青山には3倍の監視カメラがあったんだ。どこかで君の姿が映っている

はずだ。その後2人が、接触したらこうしている事もまずいんだ。」と言って告白を拒否した。

 しかし海砂は、細心の注意を払っていた。まず容姿は、全く自分と違う地味な女子高生になり、ビデオの

指紋についても、友人に依頼して全てのビデオを制作した事も説明した。しかしそれでも信用しない月に

対して海砂は、DEATH NOTEを差し出した。これは譲渡ではなく、預かってもらうので海砂の目の能力

は失われないのだ。しかも「あなたが、不要になったら私を殺せばいい。」と言ってきた海砂がどうして

そこまで出来るのか、疑問に思った月は理由を尋ねた。理由は、海砂の両親が強盗に殺された。その

強盗をDEATH NOTEを使って殺し敵を討ってくれたのがキラである月だからである。(ちゃんと足が付か

無い対策もしていますね。ミサミサは思ったより馬鹿じゃないな)

 海砂の必死の訴えは、ついに月の心を動かし「彼氏にはなれないけど、振りなら出来る。」と言って

抱きしめた。しかし顔は、Lを始末出来ると思いほくそえんでいた。ついにキラと第2のキラが手を結んだ。

新しいカードの登場が、物語を更に面白くするはずです。


Lさま