「飲食本」ナビゲーターazaz の今日の一冊

主に飲食店を経営している人、これから飲食店を開業したい人が読んだら役に立ちそうな書籍の書評を掲載しています。

「飲食本」とは、
飲食店経営、外食産業、食の安全、グルメ本など
食に関するあらゆるジャンルの本の総称です

主に飲食店を経営している人や、
これから飲食店を開業したい人に役立てて頂けるように、
これまで読んだ本、これから読む本の書評を
一日一冊アップしていきます。

一人でも多くの方のお役にたてますように。

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出版社の方、献本もお待ちしています





テーマ:
一斤2600円の最高級パンが最大13ヶ月待ち。
伝説のパン屋ルセットが出来上がるまでのストーリーです。
パン業界の厳しさ、独立開業の難しさも理解できます。


まず、意外だったのは、ルセットの経営者の方が元OL。
勤めていた会社を早期退職した後、
支援者の力を借りてルセットを創業したということです。
パン業界で長くキャリアがあるわけでなく
学生時代にパン屋でアルバイトをした程度のキャリアの方が
自宅で趣味で始めたパン作りから
実際にパン屋を開業し成功した過程が語られています。

パン業界に長くいた人だと思いつかなかった発想なんでしょう。
何せ、一斤2600円って、普通の10倍ぐらいの値段ですから。
実際、本を読んで行くと理解できますが、
それも単なる思いつきではなくマーケティング志向に基づいた現場での
試行錯誤の賜物であったことは大変勉強になります。

ストーリー自体も、一般的なパン屋の開業の流れに基づき
その留意点と、ルセットの場合は、このように進めたという流れで
説明をしてくれているので、大変わかりやすいです。

老舗の寝具小売店でブランドを学び
IT会社で、マーケティングを学んだというキャリアがあったからこそ
ルセットが生まれたということが
全体の語り口から理解できます。
独立開業で成功するためには、一見遠回りなキャリアを積んだとしても
それはどこかで役にたつものであり
それを無意味なものとするかどうかは、全ては自分次第なんだということに気づかされます。

将来、飲食店開業を考えている人にとっては、
具体的事例が多いので、とても参考になる一冊だと感じました。

ネットのパン屋で成功しました/田中 明子

¥1,260
Amazon.co.jp


テーマ:
ゼットン稲本社長が記した飲食業界で働く人へのメッセージ本です。
「飲食店はもう二度とやらない」という帯の文章が印象的で手をとりました。


「飲食店はもう二度とやらない」という
キャッチコピーで紹介されている本著ではありますが
その意味は、
生まれ変わってきたとしたら次の人生では飲食店はやらない
だからこそ、
この人生は一生飲食店経営に注ごう
という決意の表れであると本人が語る通り
本当にポジティブな気持ちになれる一冊です

ゼットンと言えば、
社会のニーズをつかむのが上手く、個性的な飲食店を展開し
上場を果たした会社であり
その事業展開や経営者のカリスマ性からして
際コーポレーションの中島武氏と似た印象を
勝手に持っていたのですが、
この本で、そのイメージが180度変わりました。
ご本人も自身の強みとおっしゃっている通り
極めてバランス感の高い方だと文章から感じます。

流行やトレンドのつかみ方として
>考えてみれば、僕が小さかった頃、レコード大賞を穫る曲は、国民の誰もが知っていました
>現在はヒット曲といっても「若者からお年寄りまで誰でも知っている」なんてことはあり得ません。
>それだけ価値観が多様化し、商品やサービスも複雑化し、消費される時間も早まっている。
>大ブームが生まれにくい時代になったのです。
と持論を展開しています。

昨今のチェーンストア展開した大手が苦戦し
ダイヤモンドダイニングに代表される個性的で
そもそもマス狙いを考えていない業態が流行っているのも納得できます。

この本で一番、印象的だったのは、
P36 芸術や音楽に勝る飲食店
>思い出の多くは、飲食店で生まれます
>誰しもそんな飲食店での忘れられない思い出を持っています
>それほど人生に深く関わる飲食店。だから簡単にやめてはいけない
>掛け値なく、芸術や音楽に勝るのは飲食だと思っているぐらいです。
>それくらい人生に影響を与える、すごい仕事だと思っています
>なくなってはいけない。その場所に、あり続けなければならないと思っています。

店を開業するのは、勢いで始められます。
しかし一度始めたお店には、美味しい料理やサービスでもてなすのは当たり前。
そこで日々お店で思い出を刻んでくださっているお客様に
対して、「在り続ける」という責任を負う事である。

現在、飲食店を経営している人やこれから飲食店経営を考えている人
飲食業に関わる全ての人に読んでもらいたいと感じた一冊でした

本音の飲食店/稲本健一著

¥1,575
Amazon.co.jp


テーマ:
キーフライドチキンなど、カタカナのチェーン名で
洋食のファストフードと言えば、
何となくアメリカから進出してきた企業であるような
印象を持ちますが、ピザーラは、100%日本発のブランドです


浅野社長も、西武鉄道の堤義明会長から、「ピザーラ」は
アメリカとの合弁企業であるのかと聞かれたと著書の中で触れていますが
多くの人が、そのような誤解をしているかもしれません。

1986年に、映画「ET」を観ていた時に
子供たちがおいしそうにデリバリーのピザを食べているのを見て
日本で、デリバリーピザをスタートさせたのが浅野氏で
今や全国に500店舗以上を展開したわけですから
日本のデリバリーピザの生みの親と言っても過言ではありません。

本著は、そんな浅野氏の浅野氏なりに
成功するためのヒントとなるような考え方や人付き合いのコツなどが紹介されています。

これからビジネスで活躍したいと思っている全ての人に
「無駄な遠回りをしてほしくない」と思い書き上げられた一冊と
浅野氏が冒頭触れている通り、
明日から仕事で活かせる考え方のヒントが多く紹介されていました。

これから起業を目指す方はもちろんですが、
部下を持つ事になったビジネスマンや
これから社会人になる学生さんなど、
世代を超えて勉強になる一冊でした。ピザーラ成功の方程式/浅野 秀則

¥1,575
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