カレーと日本酒と恋愛小説

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「カレー部」に誘ってくれたのは、安西水丸さんであった。

言わずと知れたイラストレーターの巨匠だが、ひょんなことから知り合って以来、わたしの拙いエッセイに1年半前から挿絵をつけてくれている。

カレーは手前が骨付きラムカレー。奥は野菜カレー。

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一升瓶久保田(萬寿)を前に豪放磊落な笑顔を見せるのは古典酒場編集長
倉嶋紀和子さん。日本酒美人のお手本のような色白美肌~♪

左奥は美人ライターのオチアイさん。

そもそもは2年前、安西水丸さんと倉嶋編集長の「オトナのお酒・ホッピー講座」(東京新聞主催)というトークショーがあり、わたしはその司会をさせてもらったのだった。

なにしろ酒談義であるから、講座の最中からお二人はお酒を飲み始め、打ち上げにお邪魔させて頂いたわたしは酔っぱらってよくわからないうちに仲良くさせてもらうこととなった。


水丸さんもさることながら、この倉嶋さん はものすごい。

水丸さんいわく「ほんと、いい酒飲みですよ」。


部会にはなんと同じくイラスト界の巨匠@長友啓典さんもいらした。(感動した。)


長友さんがあるとき待ち合わせ場所へ行って目にした倉嶋さんの姿は…、

「コンビニの前で缶ビールをあおってたんだよ。男でもなかなか見ない。あ~れ~はすごい飲みっぷりだったねえ。」

長友さんは関西弁でおっしゃった。


そういうわけで「カレー部」の部員は全員ものすごく豪華でお酒の強者たち。

部長は、カレーと日本酒がお好きな水丸さんゆえ、カレー部ではカレーと日本酒を合わせるのがキマリらしい。

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エビのカレー。

ほどよい辛さで、エビのダシが効いておいしかった。

これらのカレーと久保田が果たして合うのかどうか、難しいことはよくわからない。
カレーも日本酒も大好きでおいしいのでそれでよいってことで。

初対面の皆さんに水丸さんは、それはそれは丁寧にわたしを紹介してくださった。
『僕の飲み友達で農業アナ・ベジアナのこたにさんです。ちょっとうるさいけれどしゃべるのが仕事なんで許してやってください。』

「え~!ちょっとちょっとそりゃないんじゃないですかああ~。しゃべるよりもお話聞くのが仕事ですよう~。」(こういう減らず口がうるさいのだろう…)

わたしの指の包帯を見てみなさん驚き、水丸さんはおっしゃった。

『君は​だいたいそそっかしい女なんだから、気をつけなさい。』
はい、わか​りました~へへへと言ってる側から白い包帯にカレーこぼしてカレー色。

店を出て別れ際に水丸さんはもう一度、『指、そういうの、気をつけなさいよ。』と、おっしゃったので、あ、やっぱこの人モテると思った。

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全員集合写真で~す。
左(白いシャツ)から、聞くとびっくりする人気本の装丁などを数々手がけるグラフィックデザイナーの柳澤健祐さんhttp://www.mamiana-g.com/

長友さんの「日々@好日」ブログに柳澤さんについて書かれたくだりを発見!
あの人気作家☆角田光代さん、古典酒場編集長 倉嶋紀和子さん、おちあいさん。

第一線で活躍される一流クリエーターの集まりにお邪魔させていただき、わたしは相当カンゲキした。
カレー部は料理とお酒とおしゃべりがそりゃあもう愉快愉快。

長友さんはずううっと昔から週刊文春での伊集院静さんの連載に絵を付けておられ、学生の頃から読んでいたわたしはしつこくカンゲキした。それを伝えずにいられなかった。

長友さんは、水丸さんが詰襟学生のワタナベ君だった頃から50年来の知り合いらしい。
さらにわたしが非常勤講師としてお世話になっている日本工学院専門学校のグラフィックデザイン科顧問
でもいらっしゃるのだ。


そして角田光代さん。
映画化され話題となった「八日目の蝉」でも知られる有名な作家。
そのお名前は、よく目に耳にしていたけれど、不勉強につき読んだことがなかった。さっぱりして感じのいい、それにカッコイイすてきな女性だと思った。

ちょうどその5日前、7/22は水丸さんの誕生日。蟹座の最後の日、獅子座の前日である。
水丸さんは何かの折に占星術の本を買うとき、もしかしたらと思って蟹座と獅子座2つ買ったが、見事に獅子座ではなく蟹座についての記述がご自分に当てはまったそうだ。

そんなわけで星座の話になったが、角田さんはすごく星座に詳しかった。

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西荻窪のラヒ。ちょっと小路を一本入ったところにある。
カレーはカレーでもパキスタン風。おいしいお店です。


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角田光代さんと知り合った翌日、さっそく図書館へ本を借りに行った。


貸し出されていない本は限られていたのでとにかくある本を借りた。

「太陽と毒ぐも」を読んで、どうして若い人たちはみんなみんなこんなにも悲しい恋愛をするんだろうと、たまらない気持ちになった。そして作家はどうしてこんな悲しい話を書くのだろうと。


それから「くまちゃん」を読んで泣いた。くまちゃんはもう二度と戻ってこない。なんでくまちゃんなんかに出会ってしまったんだろう。出会わなければ好きになんかならずにこんな悲しい記憶を持って生きなくて済んだのにね。風の又三郎のようにひょいと現れて風のようにいなくなった男の子だった。女の子もくまちゃんもどちらも悲しかった。いつかこの悲しみから抜け出せる日がくるのかな。この記憶をすっぽり取り去ってくれないかな。こんな悲しみが世の中にあったのか。いったいどうしたらここから救われるのか。この経験と記憶のどこに救いがあるのか。答えを誰も教えてくれない。そんな山羊座のO型の女の子の話だった。なんで山羊座のO型なんだ。なんて悲しいお話をわたしは知ってしまったのだろうと思った。


八日目の蝉/角田 光代

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くまちゃん/角田 光代





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青豆とうふ (新潮文庫)/安西 水丸





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水丸さんと和田誠さんの本、すごくおもしろいです。

このタイトルの名付け親は村上春樹さん。

「1Q84」のヒロインは青豆だが、このタイトルの方が先なのだ。



雑誌「クロスワード」

ただいま発売中~♪

拙文に水丸さんがすてきなイラストを添えてくださっています♪

この間の徳島ずっこけ一人旅のことを書きました~。

さて来週から5日間NHK教育「福祉ネットワーク」
介護百人一首ロケが始まりま~す♪

茨城~岩手宮古へず~っとロケ行脚に行ってきまあ~す。


ベジアナ@あゆ