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8月最後の夜なので静かな夏の思い出をひとつ。

先週、新潟で講演の仕事があった帰り、レンタカーを借りて祖母のお墓参りに行った。祖母は神奈川藤沢に暮らしていたが後年は伯父のいる新潟だった。

新潟市内から片道30分。タクシーで往復するにはやや高い。
免許は持っているが東京に来てからほぼペーパーなので、久しぶりに車の

運転をしてみたくなった。
なんとかってバイパスで100キロ近く出して阿賀野川を渡って北上。
運転も墓参りも昨夏の家族旅行以来1年ぶり。

ばあちゃんの墓の前から母親に電話して様子を実況した。
母は聞くなり飛んで来たそうな声であったが今回は連れて来られなかった。


線香の束にまんべんなく火を点けるのに悪戦苦闘していると、どこからか蝶が飛んできてそばに止まった。
去年の夏には墓石の隙間からカエルが出てきたのに驚き、思わず姉と顔を

見合わせたことを思い出した。
残暑厳しく汗だくになって墓石に水をかけた。
杓で水をかけるのはなにか儀式めいて面白いから好きである。子供の頃から変わらない。
そばの森から聞こえる蝉しぐれがやまなかった。

母と行くといつもお花と祖母の好きだった三笠まんじゅうを供えるのだが、

わたしは違った。


ビールと日本酒をどうしてもお供えしておきたかった。


ご存知の通りわたしはビールをはじめとするアルコールが好きである。

かなり好きである。

家でももちろん、外では特に飲みだすときりがない。

まぁ大して強くはないが、弱くもない。


以前書いたのでご記憶の方もいるだろうが、

そんな話を前にスピリチュアルなマッサージ師の知人に話したら、

「そんなに飲むのなら、それはご先祖様がお酒を欲しがっているのかも

しれませんね」と言われた。

そして

「飲むのはいいけど、それであなたの内臓に負担がかかるといけないから、

一度お参りしておいた方がいいかもね。」

と言われたのだった。


うちの母は全くお酒を飲まない。

だが祖母は晩酌に日本酒を小さなコップに1杯、ぐびっと飲むのを好む人で

あった。

晩年は病気もあって止められていた。


それでコンビニで祖母の好きな日本酒とわたしの好きな缶ビールを

1本ずつ買ってお供えした。


母にもその旨を電話で伝えたが、

お酒や食べ物をお墓に置きっぱなしにしては衛生管理上良くないので

お墓にかけるか、お供えした後、持ち帰った方がよいという。


缶をプシュッと空けてばあちゃんにビールを捧げると

さっきかけた水が既に乾いた墓石にシュワシュワ吸い込まれていった。


「おばあちゃん、おいしそうに飲むなあ。

わたしがこんなに飲むのも、おばあちゃん譲りかねぇ?」


お墓の前で乾杯したかったが自分がレンタカーで来たことを恨んだ。

日本酒はフタがあったので祖母には見せるだけにして持ち帰った。

新潟の酒「菊水」、飲みたくなったので。


そんなわけで祖母とわたしの念願の短い対話は終わった。


帰りの新幹線MAXときでもちろん菊水を飲んだ。

祖母が納得してわたしの酒量が減ったかどうかは、どうか聞かないでください。

ともかく行ってよかった。

明日から9月。新しい季節の始まり。
おばあちゃん、それから例の頼みごとよろしくね(゜▽゜)/


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