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戦い


戦わない人はいるだろう
ひなびた正義の剣をかざし
手のひらで愛せなくなった時に

戦えない人はいるだろう
銃を向けた敵の瞳に
優しい色で赦された時に

戦いたくない人はいるだろう
秀でてしまった兄弟に
努力を笑いながら示された時に


戦う人もいるだろう
守り導く誰かのために
己を生きる旅路のために

戦いたい人もいるだろう
たった一つの星のため
等しく歓びを得るために


ひとりの恋人が死んでしまったら
ひとりの恋人を死なせたら
わたしは武器を持つかもしれない

ペンを銃に変え
育ててもらった感情をけなしつつ
仇を取ったりしたら
きっとあなたを忘れてしまって

そして銃が壊れる頃には
自分が生きていることさえも
忘れてしまうのだ


もう眠るまい
終わらぬ戦いに
見開いた眼差しが生き続ける限り

生まれる時は歌いながら
死にゆく時は踊りながら

それ以上でも それ以下でも
誰のものになることもなく

一切の価値を棄て
わたしは今 ここに綴る