契約から始まる恋 ~ 慈愛 | シンイ~信義に夢中

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行ってらっしゃ~い
間の抜けた声に俺は振り返り様、唖然とした

叔母上の後ろから顔を覗かせているのは、今から助けに行く筈だったあの方ではないか
しかも呑気な顔をしてこちらに手を振っている

腕を上げるなら袖口を押さえよと何度も申してあったのに… ちっ
白い腕が…肘まで見えておるではないか
俺は苛立ちを隠せなかった

こんな所で何をしておるのです
怒りを含んだ物言いにこの方は叔母上の背に隠れてしまう

先程までずっと先にいた筈の存在が瞬きする間に目の前で怒っている事にこの方は驚きと戸惑いを隠せない

これ、ヨン怯えておるではないか
もそっと優しく言えぬのか
叔母は、振り向きこの方を庇うようにその背を撫でた

何を悠長な事を… あ奴等は何処です
何かされましたか
俺はこの方に触れようと手を伸ばすが叔母にその手を払われる

大事無い 様子を見に来たようだ

これはチェ尚宮様、何の騒ぎです
侍医が典医寺から出てくると驚いた顔をする

おや医仙?
ご無事でしたか
今から隊長が助けに向かう所でした
侍医は安堵の笑みを浮かべながら俺を見た

叔母はまだこの方の背を撫でている

怖い思いはされておらぬ
火女と笛男だ
あの者の姿は無かった
おやおや この方にすれば、そなたの方が恐ろしいようだ
叔母は自分の胸にしがみつき、俺の顔を覗き見るこの方に母のような慈愛の目を向けていた



 




今日はこれから、仕事で彦根日帰りです
私のブログを隅々まで読んでくれている方はご存知でしょうが
私は高速の運転が苦手、昨日からどきどきが止まりません
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