伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。


テーマ:





怪しい少年少女博物館1階の入口付近の明治から80年代までのファッションと雑貨のコーナーに展示しているビクターの犬の看板人形 





ビクター(現JVCケンウッド)のロゴ 犬のマークの下に”HIS MASTER’S VOICE”と入っています





もとになったフランシス・バラウドの絵「HIS MASTER’S VOICE」 



電気屋さんの店頭にあった看板人形

怪しい少年少女博物館1階の入口付近に展示しているビクターの犬の看板人形。かつては電気屋さんの店頭でよく見かけました。電気屋さんの店頭には、この犬の他にも東芝の「エスパーくん」や、日立のカラーテレビのキドカラーの赤くて、サイチョウのように大きな黄色いくちばしがある「ポンパくん」、ナショナルの「ナショナル坊や」等のマスコット人形が置かれていました





昭和系カンバンドール 2003年頃 バンダイ製 の手前左側 「東芝エスパーくん」と右側の「日立ポンパくん」 高さは約6~7cm


実在したビクターの犬のモデル

弊館にいらっしゃったお客様から、よくこの犬の名前を尋ねられるのですが、「ニッパー」と言う名前です。「ニッパー」とお答えすると、男性のお客様の中には「ええ~ ニッパーだってぇ?ビッキーとかじゃないの?」と意外に思われた様な反応をされる方が結構多いのです。おそらく、よくプラモデルや電子工作で使った工具のニッパーを思い出して、大人しくて賢そうな犬のイメージと少々違っているので違和感を感じるのだと思います

工具のニッパーは配線の被覆をむいたり、切断したりするのに使います。モデルになった犬のニッパー君もよくお客さんの足を噛む癖があったので、噛むと言う意味の(nip)からNipperと名付けられたそうで、結構やんちゃな所もあるワンちゃんだったようです

ニッパーは元々はイギリスの風景画家のマーク・ヘンリー・バラウドの飼い犬でした。フォックステリア系でブルテリアも少し入った犬だったようです。マークが1887年に病気で亡くなると、弟でやはり画家のフランシスが犬を引き取ります。ある時、蓄音機で亡き兄の声を聞かせた所、ニッパーは不思議そうに首をかしげながら、懐かしい御主人様の声に聞き入るそぶりを見せたそうです。これに感銘を受けた弟のフランシスがこの様子を絵に描いたのが、彼のご主人様の声と言う意味の「HIS MASTER’S VOICE」と言う絵だったのです


日本のビクター以外でも使われているニッパーのマーク

元々の絵にはエジソンが発明した円筒形のシリンダー式の蓄音機が描かれていたのだそうですが、円盤式の蓄音機の発明者のベルリナーが設立したアメリカのベルリーナ・グラモフォン社の社長が、円盤式に描き直させて1900年に商標として登録しました

ベルリーナ・グラモフォンは1901年に設立された米国のビクタートーキングマシン社(現・米RCA)や英グラモフォン(現・英EMI、英HMV)の母体でもありました

このマークは日本では日本ビクター、北米ではRCAが使用し、イギリスではHMVが使用していました。HMVはグラモフォンの小売部門でしたが、「HIS MASTER’S VOICE」 を略して使用したのがHMVなのです。日本ではHMVのマークにニッパーの絵は入っていませんが、イギリスでは入っていました。日本ではビクターが先に登録していたので、日本では入れられなかったのです。イギリスのHMVは残念ながら2013年に経営破綻しますが、日本のHMVは、この時点で既にローソンに売却されて資本関係が無かった為に影響はありませんでした

日本ビクターは米国のビクタートーキングカンパニーの日本法人として1927年に日本ビクター蓄音機株式会社として設立し、様々な経緯を経て現在は株式会社JVCケンウッドとなっております。ニッパーのマークは傘下のビクターエンタテインメントのロゴマーク等に引き継がれて現在でも親しまれています


衰えぬニッパーの人気

ビクターの犬のモデルとなった犬のニッパーは1884年にイギリス西部の港湾都市ブリストルに生まれ、1895年にテムズ河の河辺に埋葬されたようです。没後120年を経過したニッパーですが、犬と人間の絆を感じさせる心温まるストーリーもあり、いまだに各国でモデル犬としての人気を保っていると言えます。2014年にもニッパーは、ホリプロのベストアイドルドッグ委員会によって「ベストアイドルドッグ2014」に選ばれたそうです





伊東の魚市場近くの芝町にある電気屋の㈱ショーワ商会さんの看板には、海風でちょっと色が褪せて来てはいますがニッパー君がまだおりました。 ショーワ商会さんには姉妹館のねこの博物館のエアコン工事でお世話になりましたが、社長さんのエンジニアらしい人柄と、このちょっとレトロな看板が決め手で工事をお願いする事に決めました。工事費も頑張って頂き、リーズナブルでしたよ

写真では切れていますが、㈱ショーワ商会さんの電話番号は0557-37-2424です


電気屋さんの店頭で、なかなかお目にかかれなくなったニッパー君ですが、街の古くからやっている電気屋さんの看板に生き残っている場合もあります。もうビクターのお店と言う訳ではなくなっているかもしれませんが、街で古くから営んでいる電気屋さんの実績、技術力と信頼の証として是非残して置いて欲しいな~と私は思います
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

怪しい少年少女の管理人さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。