伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。


テーマ:




怪しい少年少女博物館1階の懐かしの玩具のコーナーに展示をしているダッコちゃんの人形





顔の反対側から見た所 空気を入れる為のノズルが頭に付いています





斜め上から見た所 腕と足で抱きつく構造になっています





腕の部分のアップ





下の方から見た所 ハッピの下にオレンジ色の腰蓑をつけています。腰蓑姿がダッコちゃんの基本スタイルでした





背中から見た所





ハッピのアップ 誕生20周年記念と入っており、1980年頃の物と言えます





ダッコちゃんのチャームポイントは見る角度によって、眼の表情が変わる事です。両目を開けると、ちょっとビックリ顔になります





ウインクをした所 ダッコちゃんの代表的イメージはウインク顔です





両目を閉じる事も出来ますよ! チュッとしたくなる?




ダッコちゃんを展示している辺りの様子。この2体だけでなく、館内にはあと数体ございます。右側の黄緑色の物は左側の物より新しく、1997年頃の物



すごかった、ダッコちゃんの第一次ブーム

ダッコちゃんが誕生したのは1960年の4月。ダッコちゃんは腕が輪の様になっており、コアラの様にしがみつくようになっています。腰蓑をつけおり、南の島の現地人とか黒人を思わせるビニール製のふくらまし人形でした。当初は「木のぼりウインキー」とか「黒ん坊ブラちゃん」と言う名前だったそうです。発売当初の価格は180円で、製造は後に㈱タカラ(現:タカラトミー)となる宝ビニール工業所が行い、発売は後に㈱ツクダとなるツクダ屋玩具店が行いました。また、ダッコちゃんのデザインは武蔵野美術大学に通いながら社員として働いていた大木紀元さんが行ったものでした

腕につけて銀座を闊歩している女性をマスコミが取り上げたこと等もあって、「ダッコちゃん」と言う愛称が付けられます。また大相撲夏場所のテレビの中継中に、ダッコちゃんをぶらさげた女性が映り込んだこと等もあり、若い女性を中心に一大ブームとなり、社会現象となります。ダッコちゃんはふくらまし人形と言う玩具なのですが、ダッコちゃんを連れ歩く事が当時、ファッションともなったのです

生産が追いつかず、デパート等でも売り切れが相次ぎ、整理券にダフ屋も出る騒ぎ。発売から半年で240万個を販売し、宝ビニール工業所が総合玩具会社タカラへと発展するベースとなります。構造が簡単であった為、偽物も大量に発生し、偽物を含めると1000万個が販売されたと言われています。ブームのピークは夏頃だったようです

ダッコちゃんの目はレンチキュラー印刷と言う技術が使われており、見る角度によって、上の写真の通り、ウインクするようになっているのがポイントなのですが、偽物の多くは、そうなっておらず、偽物を見分けるポイントになっていたようです。また、偽物の目に貼る為の、目だけのシール等も出回っていたようです


タカラは「だっこちゃんマークのタカラ」をキャッチフレーズにし、翌年の1961年には社標をダッコちゃんをデザインした(皆様お馴染みの)物に変えます。ところがダッコちゃんのブームは約半年で、60年の年末には在庫がだぶつく様になったようです。国外を含めても、約1年で沈静化してしまいました

1958年のフラフープのブームも腸捻転等の危険性が指摘された事等から40日程度で終息しましたが、ダッコちゃんのブームも短かったのです。タカラがこれに学んだ事が、1967年にリカちゃんと言う永続性を持った玩具を生み出す原点となったようです

ダッコちゃんは1966年にも再ブームが起こり、75年にも復刻版が発売される等しますが、1960年の第一次ブームの様にはなりませんでした


可愛いはずのダッコちゃんが、何と黒人差別批判の矛先に!

1985年には、発売25周年を記念して、新製品やキャラクターライセンス商品が売り出されますが、「ちびくろサンボ」は黒人差別なのでは?との論争が起きてきて、その渦に巻き込まれてしまいます

「ちびくろサンボ」は元々はインド在住のスコットランド人ヘレン・バンナーマンの作なのですが、アメリカ等で海賊版が出回る内にインド人の少年がアフリカ系の黒人に置き換わり、その影響を受けた日本版も黒人の少年が主人公となっていたのです

ダッコちゃんも、その中で、縮れ毛や分厚い唇、腰蓑と言う黒人をステレオタイプに扱った物と見なされてしまったのです

タカラの説明は「ダッコちゃんは黒人ではなく、日焼けした子供をデフォルメした物」と言う苦しい物でしたが、商品自体の採算性の悪化もあり、88年6月には結局発売中止となり、タカラのダッコちゃんマークも90年3月で使用中止となります

初代から発売中止迄に、ダッコちゃんの正規品は約600万個売れたそうです。ダッコちゃんが昭和の大ベストセラー商品であったのは間違いない事実と言えます


色を変えた物を売り出しましたが、またも!

タカラの子会社が1997年に青やピンク等に色を変えた物を売り出しますが、縮れ毛や厚い唇が残っていると、黒人差別をなくす会等から抗議をされ、販売中止に追い込まれます。2001年には、それらの要素を取り除き、とがり頭で、尻尾のある「だっこちゃん21」を売り出します

2006年にトミーと合併し、タカラトミーとなりますが、2010年には、ダッコちゃん生誕50周年と言う事で「VINKYS(ビインキーズ)~だっこちゃん 天使と森のなかまたち~」を発売します。VINKYSとは、ビニールトイのVINYLと、だっこちゃんの正式名称ウインキー(WINKY)を合わせた造語です。とがり頭と尻尾はなく、パンツをはき、天使の羽が付いた赤ちゃんの様な造形となりました。ゾウやキリン等の仲間もいるのですが、ネーミングと言い、かなり気を遣って作っていると感じます。タカラは、ダッコちゃんに思い入れがあり、そうまでしても販売したいのでしょうね



ダッコちゃんのように腕にしがみつく、ふくらまし物は今日様々なタイプの物が出回っており、夏の縁日の定番となっています

ダッコちゃんには元々、黒人に対する差別意識や悪意等なく、可愛いくてキュートな物として作られたと私は思います。「日焼けした子供」と強弁するより、本当の気持ちを素直に語った方が、かえって良かったようにも思います


私の自宅にも、ダッコちゃんタイプの人形が柱等に生息しているのですが、畳むと可愛くなくなっちゃうし、そのままにしておくと結構かさばる上にホコリが付くし、可愛いから捨てられないしで、ちょっと困った存在となっています
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