2009-11-23 15:42:55
posted by ayaken
細胞外液
テーマ:血液と白血病
▼(参照:細胞外液)
〇細胞外液
021936 益戸直美
体液は、細胞の内側にある細胞内液と、細胞の外側にある細胞外液の2つに大きく分けられる。
体液の約2/3は細胞内液である。
赤血球も細胞に入る。
それ以外の体液を細胞外液といい、体液の約1/3を占めている。
細胞外液は、さらに、血漿、リンパおよび組織液(組織の細胞と細胞との間にある水分(註:胸腔、腹腔、間接腔内の液))に区分される。
リンパと組織液とは区別して測定することができないので、ふつう、この二つを一緒にして組織液という。
血漿は細胞外液のうちの約5/1である。
細胞内液は体重の40%,細胞外液は20%でそのうち血液量は8%(血漿量は5%)である.
細胞内液と細胞外液の組成は表1に示すように大きく異なる.
表1 体液の組成(mEq/l)*HCO3- (重炭酸塩)
Na+|K+|Ca2+|Mg2+|Cl-|HCO3-|蛋白質
細胞内液| 10 159 1 40 3 7 45~75
細胞外液|142 4 5 2 103 28 2~20
表から分かるように、細胞の内と外ではイオンの割合が異なり、細胞内液はカリウムイオン濃度が高く、細胞外液はナトリウムイオン濃度、クロールイオン濃度が大部分を占めている。
しかし、浸透圧濃度は細胞内液と細胞外液とで差はない。
電解質は分かれてイオンになることで、細胞膜を通過することができ、必要に応じて細胞の内外を行き来している。
これが、細胞の維持につながるとともに、人間の生命活動の基本になっている。
代表的なイオンの働きfont>
〇ナトリウムイオン(Na+)
ナトリウムは細胞外液の主要な陽イオンであり、細胞外液量と浸透圧の調節に重要な役割を果している。
血液中のナトリウム濃度が高い状態は体内の水分量が不足していることを示している。
水分摂取の不足、下痢や嘔吐により水分を過剰に失ったとき、水分を調節しているホルモンが異常となった場合に見られる。
逆に低い状態は水分過剰の状態を示している。
細胞外にナトリウムイオンが増えたときは細胞から水分を取り出し、逆に減ったときには細胞に水分を戻す。こうして水分との割合を一定に保って、体内の水分量を調節している。
また、ナトリウムイオンの作用がスムーズに行われるように助けているのが、クロールイオン(Cl-)である。
クロールは細胞外の主要な陰イオンであり、全体の約60%が細胞外液中にある。
食塩として摂取され、その大部分が尿中に排泄される。血液中のクロールはホルモン、腎臓、肺など多くの臓器により調節されている。
そのため異常の原因を的確に把握することが大切である。
また、胃液中にも塩酸としてクロールが含まれており、多量の嘔吐をしたときにも低カリウム血症になる。
カリウムイオン(K+)
カリウムの95%は細胞内にあり、カリウムは細胞内で神経や筋肉の興奮やその情報を伝達する働きをしている。
カリウム濃度が異常になると知覚障害、意識障害、脱力、麻痺、心電図異常などの症状が現れる。
ナトリウムイオンが細胞に入ると、細胞内のカリウムイオンは一時的に外へ出る。この入れ替えの連続によって、さまざまな情報を伝えている。
カリウムは食物として腸から吸収され、それらの90%以上は腎臓から尿として排泄される。
その調節をしているのはアルドステロンと呼ばれる副腎ホルモンであるため、血清カリウムの異常は腎臓や副腎の機能を知る手がかりとなる。
〇マグネシウムイオン(Mg2+)
細胞外では筋肉を収縮させるカルシウムイオンの働きを助け、細胞内ではエネルギー代謝やいろいろな酵素 (その数はおよそ300種類といわれている)の働きを助けている。
カルシウムイオン(Ca2+)
体内のカルシウムの約99%は骨にあり、骨格を作る重要な成分となっているが、残り1%は血液や細胞内にあり、神経の伝達や筋肉の収縮などに関わっている。
このようにイオンはさまざまな役割があり、すべてのイオンが相互に作用し合うことで、人間は活動できる。
基準範囲
Na135~150 mEq/L 、 K 3.5~5.0 mEq/L 、 Cl96~108 mEq/L
〇食塩と高血圧
食塩含量の多い食物を長期間とりすぎると高血圧になりやすい。
その原因のひとつはNaイオンの摂取量が多すぎて十分に排出することができず、血漿中にNaがたまると、Naイオンは水を引き寄せる性質があるために、血漿の全量が異常に増加し、その結果血圧の上昇へと進行することになるためである。
食塩を摂取したときの様子を表2に示した。
もちろん、高血圧の誘因にはそのほかにも種々ある。
〇食塩摂取
1、 摂取,吸収されたNa+は細胞外にとどまり,細胞内へはあまり移動しない.細胞外液のNa+濃度が上昇する(図の上段).
2、細胞外液(血しょう)の浸透圧が上昇する.
3、等張(相対的に低張)な細胞内液から高張な細胞外液へ水分が移動する(図の中段).
これにより浸透圧差はなくなる.細胞内液は多く(40%),細胞外液が少ない(20%)ため,細胞外液における水分の増大率は大きい(図の下段).
4、細胞外液(血しょう)量が大きく増大したため,血圧は上昇する.
食塩摂取により細胞外液に起こる変化
水分
Na+量
Na+
濃度
不変
増大
増大
2次的変化
水分の動き
血しょう量,血圧
細胞外液(間質,血しょう)
←細胞内液
上昇
表2 食塩摂取
〇脱水
体液が異常に減少すると、疲労感やめまいなどの症状がおこり、ときには意識障害が起こる。
これを脱水症という。
脱水症は水分喪失量の異常増加汗(重症下痢、発刊の異常亢進:発熱や日照りなど)と水分摂取量の異常減少によっておこる。
主に多尿によって水分、ナトリウムが喪失する腎性脱水と飲水不能等によって惹起される腎外性脱水とに大別される。
腎性脱水:
過剰な利尿剤の投与に伴う合併症として日常的にも認められることがある。
利尿剤により体内の水分の他、ナトリウム、カリウム等の電解質も共に体外に排泄され低張性脱水の型をとる事がある。
また、糖尿病の患者さんで血糖値が不安定な時に多量の尿糖排泄に伴う浸透圧利尿の結果脱水を認めることがある。
その他腎性脱水には、尿崩症、間質性腎炎、慢性腎不全等の疾患でも認めることがある。
腎外性脱水:
高温作業時における大量の発汗や広範囲な火傷の際にも脱水を認めることがある。
また、意識障害に伴う飲水摂取量の低下、消化器疾患時の激しい嘔吐などでは胃酸などの酸喪失を伴い、高度の下痢などでは水分喪失を伴って腎外性の脱水状態になることがある。
治療としては、水分の補給と安静が必要であるが、水分と一緒に電解質の喪失も伴うことがあるので、電解質の補給が必要な場合もある。
細胞内外液、胸腔、腹腔、間接腔内の液や脳脊髄液、涙、汗、尿など総て含めた体液である
細胞内外液は、皮膚、粘膜、毛髪を養い涙液や唾液や消化液などが粘膜を潤し、間接液は、間接を円滑に動かす作用がある。
細胞内外液は、臓器組織を潤う。
生体恒常性の調節作用
人体の水:電解質の代謝を調節し、血液の塩酸其平衡、浸透圧、体温などを調節する。
① 冷たい水分を摂り、胃や小腸の細胞が冷えすぎますと、吸収が十分に行われず、胃腸の中にたまってしまうか、下痢として体外に捨てられてしまいます(細胞外液)
② さらに、冷えた臓器や組織の細胞では、必要な水分を十分に取り込めずに、水分は細胞と細胞の間に滞る(細胞外液)。
これが、むくみの原因です。
このように、水分コントロール、つまり体内の「水管理」に失敗して不要な場所にたまっている水分が増えると、肝心の細胞が水不足になります。
こらが、「水毒」です。乾燥した細胞は老化の一途をたどります。
水をガブ飲みしても、乾燥した身体になってしまうのは、こういうメカニズムが体内で起きているためなのです。
アンチエイジングなみずみずしい身体になるために必要なのは「細胞に届くための水分補給」なのです。
〇細胞外液
021936 益戸直美
体液は、細胞の内側にある細胞内液と、細胞の外側にある細胞外液の2つに大きく分けられる。
体液の約2/3は細胞内液である。
赤血球も細胞に入る。
それ以外の体液を細胞外液といい、体液の約1/3を占めている。
細胞外液は、さらに、血漿、リンパおよび組織液(組織の細胞と細胞との間にある水分(註:胸腔、腹腔、間接腔内の液))に区分される。
リンパと組織液とは区別して測定することができないので、ふつう、この二つを一緒にして組織液という。
血漿は細胞外液のうちの約5/1である。
細胞内液は体重の40%,細胞外液は20%でそのうち血液量は8%(血漿量は5%)である.
細胞内液と細胞外液の組成は表1に示すように大きく異なる.
表1 体液の組成(mEq/l)*HCO3- (重炭酸塩)
Na+|K+|Ca2+|Mg2+|Cl-|HCO3-|蛋白質
細胞内液| 10 159 1 40 3 7 45~75
細胞外液|142 4 5 2 103 28 2~20
表から分かるように、細胞の内と外ではイオンの割合が異なり、細胞内液はカリウムイオン濃度が高く、細胞外液はナトリウムイオン濃度、クロールイオン濃度が大部分を占めている。
しかし、浸透圧濃度は細胞内液と細胞外液とで差はない。
電解質は分かれてイオンになることで、細胞膜を通過することができ、必要に応じて細胞の内外を行き来している。
これが、細胞の維持につながるとともに、人間の生命活動の基本になっている。
代表的なイオンの働きfont>
〇ナトリウムイオン(Na+)
ナトリウムは細胞外液の主要な陽イオンであり、細胞外液量と浸透圧の調節に重要な役割を果している。
血液中のナトリウム濃度が高い状態は体内の水分量が不足していることを示している。
水分摂取の不足、下痢や嘔吐により水分を過剰に失ったとき、水分を調節しているホルモンが異常となった場合に見られる。
逆に低い状態は水分過剰の状態を示している。
細胞外にナトリウムイオンが増えたときは細胞から水分を取り出し、逆に減ったときには細胞に水分を戻す。こうして水分との割合を一定に保って、体内の水分量を調節している。
また、ナトリウムイオンの作用がスムーズに行われるように助けているのが、クロールイオン(Cl-)である。
クロールは細胞外の主要な陰イオンであり、全体の約60%が細胞外液中にある。
食塩として摂取され、その大部分が尿中に排泄される。血液中のクロールはホルモン、腎臓、肺など多くの臓器により調節されている。
そのため異常の原因を的確に把握することが大切である。
また、胃液中にも塩酸としてクロールが含まれており、多量の嘔吐をしたときにも低カリウム血症になる。
カリウムイオン(K+)
カリウムの95%は細胞内にあり、カリウムは細胞内で神経や筋肉の興奮やその情報を伝達する働きをしている。
カリウム濃度が異常になると知覚障害、意識障害、脱力、麻痺、心電図異常などの症状が現れる。
ナトリウムイオンが細胞に入ると、細胞内のカリウムイオンは一時的に外へ出る。この入れ替えの連続によって、さまざまな情報を伝えている。
カリウムは食物として腸から吸収され、それらの90%以上は腎臓から尿として排泄される。
その調節をしているのはアルドステロンと呼ばれる副腎ホルモンであるため、血清カリウムの異常は腎臓や副腎の機能を知る手がかりとなる。
〇マグネシウムイオン(Mg2+)
細胞外では筋肉を収縮させるカルシウムイオンの働きを助け、細胞内ではエネルギー代謝やいろいろな酵素 (その数はおよそ300種類といわれている)の働きを助けている。
カルシウムイオン(Ca2+)
体内のカルシウムの約99%は骨にあり、骨格を作る重要な成分となっているが、残り1%は血液や細胞内にあり、神経の伝達や筋肉の収縮などに関わっている。
このようにイオンはさまざまな役割があり、すべてのイオンが相互に作用し合うことで、人間は活動できる。
基準範囲
Na135~150 mEq/L 、 K 3.5~5.0 mEq/L 、 Cl96~108 mEq/L
〇食塩と高血圧
食塩含量の多い食物を長期間とりすぎると高血圧になりやすい。
その原因のひとつはNaイオンの摂取量が多すぎて十分に排出することができず、血漿中にNaがたまると、Naイオンは水を引き寄せる性質があるために、血漿の全量が異常に増加し、その結果血圧の上昇へと進行することになるためである。
食塩を摂取したときの様子を表2に示した。
もちろん、高血圧の誘因にはそのほかにも種々ある。
〇食塩摂取
1、 摂取,吸収されたNa+は細胞外にとどまり,細胞内へはあまり移動しない.細胞外液のNa+濃度が上昇する(図の上段).
2、細胞外液(血しょう)の浸透圧が上昇する.
3、等張(相対的に低張)な細胞内液から高張な細胞外液へ水分が移動する(図の中段).
これにより浸透圧差はなくなる.細胞内液は多く(40%),細胞外液が少ない(20%)ため,細胞外液における水分の増大率は大きい(図の下段).
4、細胞外液(血しょう)量が大きく増大したため,血圧は上昇する.
食塩摂取により細胞外液に起こる変化
水分
Na+量
Na+
濃度
不変
増大
増大
2次的変化
水分の動き
血しょう量,血圧
細胞外液(間質,血しょう)
←細胞内液
上昇
表2 食塩摂取
〇脱水
体液が異常に減少すると、疲労感やめまいなどの症状がおこり、ときには意識障害が起こる。
これを脱水症という。
脱水症は水分喪失量の異常増加汗(重症下痢、発刊の異常亢進:発熱や日照りなど)と水分摂取量の異常減少によっておこる。
主に多尿によって水分、ナトリウムが喪失する腎性脱水と飲水不能等によって惹起される腎外性脱水とに大別される。
腎性脱水:
過剰な利尿剤の投与に伴う合併症として日常的にも認められることがある。
利尿剤により体内の水分の他、ナトリウム、カリウム等の電解質も共に体外に排泄され低張性脱水の型をとる事がある。
また、糖尿病の患者さんで血糖値が不安定な時に多量の尿糖排泄に伴う浸透圧利尿の結果脱水を認めることがある。
その他腎性脱水には、尿崩症、間質性腎炎、慢性腎不全等の疾患でも認めることがある。
腎外性脱水:
高温作業時における大量の発汗や広範囲な火傷の際にも脱水を認めることがある。
また、意識障害に伴う飲水摂取量の低下、消化器疾患時の激しい嘔吐などでは胃酸などの酸喪失を伴い、高度の下痢などでは水分喪失を伴って腎外性の脱水状態になることがある。
治療としては、水分の補給と安静が必要であるが、水分と一緒に電解質の喪失も伴うことがあるので、電解質の補給が必要な場合もある。
細胞内外液、胸腔、腹腔、間接腔内の液や脳脊髄液、涙、汗、尿など総て含めた体液である
細胞内外液は、皮膚、粘膜、毛髪を養い涙液や唾液や消化液などが粘膜を潤し、間接液は、間接を円滑に動かす作用がある。
細胞内外液は、臓器組織を潤う。
生体恒常性の調節作用
人体の水:電解質の代謝を調節し、血液の塩酸其平衡、浸透圧、体温などを調節する。
① 冷たい水分を摂り、胃や小腸の細胞が冷えすぎますと、吸収が十分に行われず、胃腸の中にたまってしまうか、下痢として体外に捨てられてしまいます(細胞外液)
② さらに、冷えた臓器や組織の細胞では、必要な水分を十分に取り込めずに、水分は細胞と細胞の間に滞る(細胞外液)。
これが、むくみの原因です。
このように、水分コントロール、つまり体内の「水管理」に失敗して不要な場所にたまっている水分が増えると、肝心の細胞が水不足になります。
こらが、「水毒」です。乾燥した細胞は老化の一途をたどります。
水をガブ飲みしても、乾燥した身体になってしまうのは、こういうメカニズムが体内で起きているためなのです。
アンチエイジングなみずみずしい身体になるために必要なのは「細胞に届くための水分補給」なのです。





