東京で、アメリカから来た美味しい(?)コーヒー屋に行列ができて話題を呼んでいる
と思っていたら、そういうおいしいコーヒーや、質のいいファッション、質のいい暮らし
を支持する、若い男の子のことを
「サードウェーブ系」と呼んでいるそうな。。
この記事がとても興味深かったのでリンクを張っておきます。
https://cakes.mu/posts/9079
この、サードウェーブ系のことを、ちょっとネットで見て行くと
あれ?
どうもなんだか
ニューヨークのヒップスター
や
パリのBOBO
の東京版のことじゃない?
と思えたのでした。
パリから見てみると、この「サードウェーブ系」の周りで起きていることに
不思議な点がいくつもあるのだけれど
重大な理由もある気がして見逃せません。
その重大な理由というのは
やっぱり、
東京人は消費に飽きたり、疲れて来ているな
ということです。
そして
不思議な点は、
「なんで、アメリカのコーヒーが美味しいって話題になるの?」
ということです。
私はコーヒー派ではないので、味については良くわかりませんが
10年前、ニューヨークで一年間遊んでいた時に
「アメリカのコーヒーはまずい」
というのは常識でした。
イタリア人の友人なんか、毎日、自作したエスプレッソコーヒーをボトルで持ち歩いていて
「アメリカのコーヒーは、靴下の搾り汁だ」
と嘆いていたくらいのレベルです。
ちなみに、このフレーズは、ヨーロッパでも常識のよう。
あの消費大国アメリカが、このままの生活は「なんかおかしい」とようやく気がついて
美味しい食や、コーヒーを追い求め始めたりしている動きがある
ようですが、
日本人の多くの方々は、それまでのアメリカの日常食のレベルを知らなさすぎる。。。
「靴下の搾り汁コーヒー」だけでなく、ニューヨークで買うリンゴは、プラスチックのようにピカピカと
てかっていたし、ちゃんとしたご飯って、お金をちゃんと出さないと食べられない感じでした。
(わずかに、当時から質のいい食品を売る店が現れて、支持を受けつつあったけれども)
お菓子なんて、とてもじゃないけど食べ物じゃないようなものばっかりだったし。。。
アメリカは実際、今どのレベルまで一般の人たちの食や生活習慣が変わって来ているのか、
ぜひ自分の目で確かめてみたいです。
その変化にぜひ驚かされたいと思っています。
だってね、環境破壊とか考えてない人が普通に山ほどいたからです。
その考えてなさは、日常生活の中で「ぞっとする」ほどのものでした。
例えば、
当時、マクドナルドでセットを頼むと、2センチくらいの厚さくらいの数のナプキンをくれたり
レストランのトレイにいくと、前の人が一回手を拭くのに使った人のナプキンの数も
尋常じゃなかったり…
「一枚だけで十分手を拭けるのに、なぜあなたは10枚以上の紙を使うの?
そして、真ん中にある8枚くらいの紙はほぼ新品のままなのに、それをゴミ箱に捨てるって
どういう神経?」
ほぼ新品のまま、捨てられた間にはさまれたナプキンを見た時に、
こうつぶやいたことを今だに覚えています。それくらい衝撃だったのです。
ニューヨークでは、こういう状況は日常茶飯事でした。
話をコーヒーに戻しますが、
日本には、「ブルーボトル」というアメリカから来た新しいコーヒー屋より
美味しいコーヒーを出す店は山ほどあるんじゃないでしょうか?
だから、わざわざあの店に行列を作ってまで行くのは
やっぱりただの流行に流されている人がほとんど、に見えてしまう。
どうも、行列を作っている人の中には
ヒップスターやBOBO風のファッションをした男子が多いというのも
結局、ファッションだから。
という風に見えてしまう。
形からなんても入る日本人、という一面を見てしまったような気がするんです。
でも、消費には飽きて来ている。
でも、それはどうやったらいいか分からない。
だから、形から入ってみよう。なんかおしゃれだし。
という風に・・・。
「消費に疲れているのだけれど、
それをどうしたらいいか分からない」
その日本人の本音が、「サードウェーブ系」と名付けられて
注目されている今、これが流行のスタイルだけで終わるのか、
仕事の量まで減らして、不真面目でも面白く生きて行こうとする日本人が
増えて行くまで変化するのか?
今後の変化が楽しみです。
ちなみに、パリのコーヒーもかなり不味い。
そして、イタリアのコーヒーは、コーヒー嫌いの私がコーヒー好きになったほど激ウマです。