ビタミンE、脂肪と血液循環
肩こりのほとんどの人、特に冷えが見られる場合、血液循環が悪いことが関係しています。
血液の循環不良は、血液中の酸素不足に関係して起こります。酸素を運ぶ働きのある赤血球の機能が低下したときに、血液の流れが悪くなります。
赤血球は細胞の一つで、赤血球の働きの良しあしは細胞膜の成分になる脂肪の性質に関係しています。動物に多い飽和脂肪酸を多くとっていると細胞膜が重くなり、柔軟性が失われます。
不飽和脂肪酸は細胞膜を軟らかくし、赤血球の運動機能を高めます。青魚に含まれるエイコサペンタエン酸(オメガ3系脂肪)を十分にとっていると、赤血球の流れが速くなり、心臓病の予防になることが確かめられています。
ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぐために重要で、ビタミンEはホルモンバランスを調節します。更年期や月経不順のある女性の肩こり、冷え性には、E不足が関係している可能性があります。
食事の注意
・酢とクエン酸 梅干しや酢(米酢、リンゴ酢)、レモンを食べて、クエン酸を摂る。クエン酸には乳酸を処理して、疲労を防ぐ働きがある。
・砂糖の制限 砂糖を多くとっていると、乳酸が増える。
・精製した殻類の制限白米、うどん、白小麦粉食品、小麦粉の比率の高いそばを減らす。
・未精製の穀類 胚芽米、全流小麦粉パン、麦、雑穀などでビタミンB1とマグネシウム、マンガンを補給する。
・脂肪 牛肉、豚肉、鶏肉、乳製品など飽和脂肪酸が多く含まれた食品を避け、オリーブ油、亜麻仁油、青魚(鮭、いわし、さんま、さばなど)から良質の不飽和脂肪酸を摂る。
・食品添加物 ミネラルのバランスを崩すので、加工食品を制限する。
・食物繊維と乳酸菌 十分な量の野菜と穀物、大豆製品を食べる。便秘の人に肩こりが多い。乳酸菌は乳酸を餌として分解する。
・ナス科の野菜 肩こりと冷え性がある人は、トマト、ナス、じゃがいも、ししとう、ピーマンなど、ナス科の野菜を食べ過ぎないようにする。
運動と生活
・冬の厚着も肩こりの原因の一つ。
・デスクワークなどでは、一部の筋肉だけが緊張している状態にある。肩関節の柔軟性を保つ運動が勧められる。
・壁に向かって立ち、ひじを曲げて両方の手のひらを壁に当て、少しずつ両腕を広げていく。
・ダンベルなどを持って手を下にし、振り子のように動かす。
・VDT作業などデスクワークを長時間続けず、一時間か30分おきに腕を回したり、伸ばしたりする。あるいは首を回す運動をする。
・肩の関節を冷やすことを避け、温めて血液循環を良くする。シャワー、びわ温灸などがよい。風呂に備長炭を入れると遠赤外線効果で温まる。夏はクーラーの風を避け、長袖を着用する。
病気としての肩こり
症状に肩こりがある病気
・循環器系 狭心症、高血圧 ・消化器系 胆石、便秘、下痢
・眼疾患 眼精疲労 ・精神科 分裂症、神経症
・内分泌 自律神経失調症
甲状腺機能低下症
運動、静養などの処置をとっても肩こりが治まらない場合、内臓の病気が進行している可能性があります。
また頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなど、肩周囲の筋肉組織に損傷が起こっているときに肩こりが生じます。
頸肩腕症候群は、首や肩、上肢、手指の痛みやしびれを総称したもので、三、四十代でVDT作業や精神的緊張が高い仕事に携わる人に多い現代病と言うことができます。