2008年11月24日 17時40分53秒

思い出のパンツライス②

テーマ:日記

おひさしブリーフ、のび太です。

今日はパンツと炊飯器のお話の続きです。

ごゆっくりお楽しみください。


●前回(思い出のパンツライス① )のお話●


期待に胸を膨らませ、妄想に股間を膨らませていたその青年は絶望していた。


「なんてこった、銀行口座の残高が…」



僕の生きた道


「ちくしょう、こんな姿になりやがって。そんな低空飛行してるから、ガス会社から『引き落とし不能通知』なんて打たれちまってよぉ。ちくしょう、ちくしょう…。…ゴメンな。」


青年は決定的にお金を持っていなかった。

しかし、財布の中身も、預金口座も空っぽだったが、青年は満足していた。


彼には友達ができたからだ。


「俺にはこんなに沢山の友達がいる。悲しいことなんて何もない。」


そう思いながら、こみ上げる何かを抑えながら、割と毎晩ふりかけご飯(単品)を食べていたものだった。

しかし、その青年も困っていたことが一つあった。


彼は洗濯機を持っていなかったのだ。

「衣服を洗う」ただそれだけの単純なことは、彼を大いに苦悩させた。



そんな折、彼の一人の友人がある驚くべき発言をしたのだった。



「炊飯器で、パンツ、洗えるよ。」



錯綜する思い。

繋がる点(炊飯器)と点(パンツ)。

全ての謎が今、解き明かされようとしている。じっちゃんの名にかけて!!



------------------------------続き-------------------------------


何度も言うようですけど、炊飯器っていうのは米を炊くものなわけで。

それでパンツを洗おう!なんて発想はもうキテレツの発明をしのぐほどの次元を超えた発想なんですよ。


いやいや、そんな荒業ができるわけないだろと、大体それなら炊飯器に「パンツ(やわらか仕上がり)」とかってボタンがついててもいいじゃないかと。

僕は笑って聞き流そうとしました。



しかし、ここで冷静になってみた。


よくドキュメンタリーとかで成功者とかが言ってるじゃないですか。


「上司にそのテーマを与えられたときは正直、最初は愕然としましたね。

でも、今思い返してみるとあのとき諦めずに正面からぶつかったのがよかったのかな、と。そう思います。えぇ。」


確かに常識的に考えて、炊飯器でパンツなんて洗えそうにない。

でも、それは今まで誰もやろうとしなかったからじゃないか。

常識にとらわれてしまって、重要なことを見落としているんじゃないだろうか。



僕は笑うのをやめました。



「僕は、炊飯器でパンツを洗うパイオニアになるんや。」



いつの間にかそう考えていた。

今思い返してみるとあのときの思考回路はショート寸前だったんだと思う。





しんと静まり返った部屋の中で、僕は炊飯器に向き合いました。

右手には真っ赤な鹿島アントラーズのパンツを握っておりました。


そのパンツに目を落とすとですね、鹿島アントラーズの鹿が悲しそうな目で僕を見ているんですよ。


「これで洗うのかい?」


みたいな。


なんて悲しそうな目!

そんな目で俺を見ないで!


「本当に、洗うのかい?」


あぁ…。

…すまない。俺が悪かったよ。

そうだよな。

これは炊飯器。米を炊くもの。

お前は鹿島パンツ。

米じゃ、ないよな。

すまない。


気づいたら、それ100%勇気!って感じで、チョロチョロと水を入れまして、パンツを放り込んでいました。


もうやりきるしーかないさーとか、歌詞とは裏腹な感じで、半分投げやりな感じでスイッチを入れました。






ドキドキしながら待つこと十数分。


炊飯器がシュンシュンと白い蒸気を立ち上げ始めました。


あぁ、とうとう始まりやがった。

こうなることを期待してスイッチを入れたわけなんですがね。いざ始まると不安感があおられるといいましょうか。

炊飯器の蒸気を眺めていると、僕の中の期待感かと不安感が入り混じった不思議な感情になりまして。あぁ、今炊飯器の中では僕のパン





ていうか…ゴム臭っっ!!


なにコレ!?

臭っ!


異臭テロみたいな感じで耐え難いゴム臭が部屋中に充満しました。


なんかもう、耐えられません。

あと5分くらい我慢したら終わるんですけど、炊飯器が終わるのが先か、それとも僕の正気が失われるのが先かって感じだったので、ゲームセット目前でギブアップ。


炊飯器のフタを開けました。






赤い。






鹿島の赤が湯に溶け込んで、炊飯器の中が真っ赤なんです。

いうなれば地獄。


血の池地獄ですよ、これは。


血の池地獄

血の池地獄にたたずむ、十数分前は鹿島アントラーズのパンツだった布。


僕はこんなに悲しい現実が果たしてこの平成の世の中にあるのかと。

炊飯器の中を見ながら愕然としました。



鹿は僕に悲しそうに語りかけてきました。


「また一つ、勉強になったな。」


鹿!

ごめんな。

ワシ、アホじゃけぇ。

こうなるって分からんかったわ。

ごめんな。


「人は、何かを犠牲にして大人になっていくんだ。今日という日を忘れないで。」




炊飯器でパンツを洗ってはいけない。

やはり、炊飯器は米を炊いてしかるべきものなんだ。


そう思いながら、僕はうっすらと涙を浮かべながら釜を洗いました。


大人の階段を上った一日でした。

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コメント

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2 ■無題

声援ありがとうございます。
ちょっとチャレンジング精神が旺盛すぎました。
パンツは辞めておいたほうがいいですね、確実に。

あと八話ほどほどに小出ししていきます。

1 ■無題

私は炊飯器で超美味しいコーヒーが出来ると聞きましたが、チャレンジは出来ませんでした。
母に止められて。。。

チャレンジャー!
のび太さんはスゴいね。
次は何をしてくれるのかな??
あと八話( ´艸`)

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