幸せノート

2010-03-12 00:08:48 Theme: 森の中のふくろう便り

結婚前、私とダンナの間に、ものすごく大きなトラブルがあった。

そのことが原因で、私はダンナを信頼出来なくなり、結婚そのものを考え直した時期があった。

プロポーズの後のことだった。

秋には結婚しようとしていた、その年の夏のことだった・・・。


ひどいことをしたダンナをうらんだと同時に、ものすごく好きなのにダンナを信用できない自分に

イライラして、どうしたらいいか分からなかった。

ダンナはその時、骨折の手術から運悪く感染症にかかり、入退院を繰り返していた。

仕事どころか、山にも行けない、この先歩けるかも分からない、

ダンナにとっては、おそらく人生最悪の状態だったろう。そんなダンナをほっておけず、

私は、複雑な気持ちを抱えつつ、実家から病院へ毎日毎日往復4時間かけて通った。


人間、最悪の時には、精神的にも腐ってくるものなのか・・・、ダンナは何事にも消極的になり、

私へのひどい裏切りに対しても開き直ってしまっていた。

ダンナの嫌なところばっかりが見えてきて、感染症のダンナと同じくらい、私も精神的にまいった。

それでも互いを必要としていることは2人とも感じていて、別れ話になることはなかった。


何とか楽しいことを考えよう! これからの人生が楽しみになるような、何かを考えなくちゃいけない、

そう思って書き始めたのが、緑色のこのノート。


「幸せノート」


京都アバンティ・クライミング・スクール

緑色は平和の象徴の色、ケンカのないように、と選んだ色だった。


京都アバンティ・クライミング・スクール

いつも持ち歩いて、何か夢や希望のある話になったら、すぐにこのノートに書き留めた。

京都アバンティ・クライミング・スクール

最初に書いたページ。


◎いつも 手をつないで ゆっくりと歩む


ダンナはいっつも速足で、1人でスタスタ歩いた。人生もそんな感じで歩きそうな人だった。

早い話が、典型的な自己中の人だった。


でも怪我をして松葉杖でゆっくりしか歩けなくなった。

トイレに行くのも一仕事だった。病院のベッドでの生活が続き、山の話なんて一切ご法度だった。

ダンナが山に行けない間は、私も、仕事以外、一度も山に行かなかった。

退院してからも、私はダンナのペースに合わせて歩いた。

本当にのろのろで、健常者にはつらいのろさだったけれども、ダンナに合わせて歩いた。


それがきっかけで、ダンナは私とペースを合わせて歩くことを体で覚えたようだった。

スピードを遅くしたということでなく、人に合わせる、ということの大切さに気付いたようだった。

人生という長い道を同じペースでゆっくりと・・・、同じものを見て同じものに感動して、

互いの心のいたみが分かる、そんな夫婦になりたかった。

怪我の功名で、ダンナはそれに気付いてくれた・・・、と思う・・・、思いたい・・・。

京都アバンティ・クライミング・スクール
金銭的にも、時間的にも、こんなに行けないことは分かっていたけれど、思いたった時に、

いろいろいっぱい書いた。夢はいっぱいある方が楽しい。

京都アバンティ・クライミング・スクール
ダンナはアメリカの自然が好きだった。

自由で明るく、広々としていて、生活のしがらみとか、ややこしいことを一気に忘れさせてくれるような

そんなカラッとした雰囲気が好きだったのだと思う。

結局、2人でアメリカに行くことはできなかった。チャンスは何回もあったのに・・・、こんなことなら・・・、

と今さら言ったところで何も始まらないけれど・・・。


京都アバンティ・クライミング・スクール
足の調子がよく、一時外出が許された日、河原町に出てゆっくりした。

スタバでお茶しながら、韓国の話になった。

足がよくなったら、韓国に行こう、と思い付きっぽい口調でダンナが話したので、

私は、速攻、幸せノートに書いて!と頼んだ。


ダンナと最初のデートの時、このスタバで韓国の話で盛り上がった。

そんなにダンナが好きなところなら、私も一緒に行きたい、その一心だった。

結局、韓国も行けなかった。仕事で一度一緒に行ったけれど、プライベートでは、

マレーシアとヨーロッパアルプスの2回しか、海外に出られなかった・・・。


ほとんどが夢で終わってしまった「幸せノート」

あの頃、信頼関係を失ってしまった2人が、苦肉の策で書き始めたこのノート。

つらく苦しい時期だったはずなのに、なぜだか、とても幸せな気分でこのノートを書いていた

2人の姿が思い出される。



なぁ、せんせい、

今日はせんせいの好きな黒米のご飯を炊いたで!

キヌアとかアマランサスとか、雑穀も4種類入れて、お米と黒米で、6穀ご飯でした~。

せんせい、ご飯食べへん人やったのに、私と暮らし始めて、ようご飯食べてくれたなぁ。

お酒でお腹ふくらますなんて、体に悪いと思って、あゆは一生懸命考えて、

いろんなもので炊き込みご飯作ったり、古代米で色ご飯炊いて、頑張ったで!


せんせい、いつも家でご飯食べたい、と、出先で食べてきたこと一度もなかったな。

高速混んでて遅くなっても、いっつも家で食べるからとメールしてきて・・・。

あゆはそれが何より嬉しかったよ・・・。

今さらやけど・・・、一緒にご飯食べてくれてありがとう。

えへへ、実は白状すると・・・、あゆはお腹が減って、せんせいが帰ってくるまで待てんくて、

みたらし団子やプリンを買ってきて、こっそり食べてました・・・。

ごめんなさい、もついでに言っとくわ!

Comments

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1 ■No Title

ああ…。イタタタ…。
幸せノートなるもの(の様なもの)が3年前の春に別れた、5年と少し付き合った女性の間にいくつもありました…。(汗)



実家のオカンの引き出しに詰め込んでありますが、いよいよ限界かも…。(笑)




別にさ、未練とかじゃないんだが、写真とか、手紙って捨てられないんだよなぁって(-.-;)


神社にでもいこかな(汗)

2 ■Re:無題

>夢の島さん

Ummmm・・・。
男と女の違いかな~。なんか未練たらたらやな・・・。
私にもダンナの前につきあった人、何人かいて、それなりに
写真や思い出のものも残ってるけど、何の未練も
ダンナへの後ろめたさもないな!
ダンナに写真を見せたこともあるし、過去のデートコースを
2人で歩いたこともあるよ。
昔の思い出を、ダンナとの思い出に塗り替えてたね・・・。

ダンナは、過去の思い出をひた隠してたわ。
物置から、彼女とのエロエロ写真とか熱烈ラブレターとか出てきたよ。
私が消しても消しても、彼女のナンバー、ケータイに登録してたな。
未練があるのか疑って、何度もケンカになったけど、
どうやら好きという気持ちは残ってなくて、
過去の思い出を大切にしたい、という気持ちのようやったけど・・・。
夢の島さんも、今の彼女に不安がらせるようなことはしたらアカンよ!
男と女、考え方が違うから、変に誤解されると取り返しがつかへんよ~。

オババより

3 ■No Title

>avante-ryuayuさん
ですよね…。(^_^;)
そう来ると思いました(T_T)



意味の無いものをとって置いてもしょうがないという指摘を、地元の女子共からも受けたので(-.-;)
男と女の違いかぁ

確かにあるかも分からない。

いや、ある!

それが一生の私のテーマでもあります。
私として、今彼女に昔の写真を見せる訳にはいかないので(彼女繊細過ぎ)


処分する事を決めたのです(>_<)


地元メンツ討論会にてf^_^;『一度に全部は酷だから、処分は数回に分けて』という随分甘い結果でナシがついたのです…。


事実、思い出の物品を幾つか、レインボーから東京湾にぶん投げました(笑)→→結構高価…(汗)


それらを全て捨ててから、胸を張って彼女に愛してるって言ってやる!!


偶然にも、自分で決めたリミットが2010なんです。


思い出は全て胸にだけ!!



おっしゃ!!!(泣)

4 ■Re:無題

>夢の島さん

サイテー!
胸にしまっておくの、女が一番嫌なことやよ~!
私、モノは残してあるけど、心を残してないから、
後ろめたさがないんやで~。
ホンマ、男は情けないな・・・!

5 ■No Title

>avante-ryuayuさん


……。





(泣)

6 ■幸せノート☆

私も幸せノートやってみたいな☆☆ 
あゆちゃんさんと旦那さんを繋いでいた、本当に素敵なノートですね☆☆ヽ(´▽`)/
私も書いてもらえたら本当に嬉しいです(_´Д`)ノ~~幸せノートの提案は素敵♪♪ 男の人はよく先にスタスタ歩いていってしまう人が多い?けど、女の子的にはそれはかなりさみしいです。だけど、あゆちゃんさんの旦那さんはあゆちゃんさんが相手を思いやるからこそあゆちゃんさんの歩くペースに合わせるようになった。←素敵♪ヽ(´▽`)/ いつもあゆちゃんさんのブログを読むと、私も相手に対してそうゆうふうに思いやりを持たなきゃって思います(ノд<。)゜。

7 ■ペタありがとうございます★

幸せノート、本当に素敵ですo(^▽^)o
2人で夢を膨らませて書いていく・・・書いているとウキウキして楽しそうです♪♪

そういう幸せノートを提案するあゆさんの心使いを見習いたいです!!旦那さんにちゃんと自分の意見を言いつつも、相手のことを思いやる、そういうバランスが取れた人間に、私もなりたいです(^人^)

温かい気持ちになりました★
ありがとうございます(*^o^*)

8 ■よだちん、べちたん

幸せノート、いい感じ?
でも、男の人は嫌がるかもよ???
だって、私、このノートを武器にして、
あっちへ連れてけ、こっちへ連れてけ、前に言った、ここに書いてある、
って、よく脅迫したもん・・・。
軽い気持ちで言った言葉、証拠として残してしまうと、
男の人にとっては、ちょっと重いかもな・・・。
真面目な人ならかなり重いと思うよ・・・。

ダンナは約束を守らないことが前提の人だったから、
こんなノートに書いたことなんか、全く無視してたし、
負担じゃなかったみたいやけどね・・・。

思いが強すぎると、相手に負担になる。
それを理解してあげることも思いやり・・・。

難しいな、生きるってことはな・・・。
若者よ!がんばれ~!!

9 ■幸せノート

幸せノート・ラジオ・メモ・拝見させて頂きました。あゆさんの旦那(森中)さんへの愛の深さが
ひしひしと伝わってきます!でも残念ながら時は戻りません。森中さんは山野草の中で元気に飛び回っているあゆさんをキット望んでいると想いますが・・・・・

10 ■Re:幸せノート

>花の妖精さん

亡くなって、まだ3ヶ月もたっていなくて・・・、
なかなか復活は難しいです。
病院での変わり果てた姿も目にこびりついているし・・・、
事故現場も知っている場所だけに、要らぬことを想像してしまい・・・。
ほんと、自分をもてあましています。

ブログを書いて、自分を客観的にとらえることで
少し冷静になれる感じです・・・。
楽しかったことをいっぱい思い出すことで、事故のことが薄らぎます。
今はひたすら、事故の記憶が薄らぐのを時間稼ぎしているって感じです。

泣かない日はないですが、心臓わし掴みのような
息苦しさはずいぶんと減ってきました。
日にちが一番のお薬です。
その次は、私を大事に思ってくれる人たち、
そして、山と花。そして仕事。
いろんな人やものに助けられて、少しずつ元気になっていきます。
あゆみよ、歩め!

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