復刻版ロイヤルオーク SIHHにて
テーマ:About AP Watchesいまから40年前の1972年、スイス時計業界は日本のクオーツの出現により、危機を迎えようとしていました。
そのなかで、APはそれまで誰も試そうとは思わなかったステンレススティールを使った高級スポーツ時計、八角形のベゼルに六角形のビスをベゼルから通して締め上げる構造、そして当時では33mm-36mmがメンズウォッチとして主流だったケース径を、いきなり39mmの大きさにまで引き上げました。
何といっても、キャリバー2121という極めて優れた極薄ムーブメントを使ったこのステンレスティール製の腕時計を、金時計と同じ価格で発表したのでした。
1972年に発表された初代【ロイヤルオーク】(通称ジャンボ)。因みに当時の定価は3,650スイスフランでした。
堅牢であり、アレルギー体質にとってはまさに理想な素材であるステンレススティールは当時医療機器の分野で注目を浴びていました。しかし、その硬さゆえに、加工が極めて困難であったために、時計の素材としては無理とされていました。従って、APもプロトタイプを制作した時はホワイトゴールドを使いました。
1000本限定で発売されたこの革新的な時計は、大成功を収め、ラグジュアリースポーツウォッチという新しいカテゴリーを創りあげただけでなく、腕時計にはステンレススティールという新しい常識を持ち込み、時計の大型化の先駆けとなりました。
発売以降【ロイヤルオーク】はベストセラーであり続け、そしてそのコレクションは時代とともに大きさや素材、機能などが付加されて、APを代表する主要コレクションになりました。
しかし、この初代【ロイヤルオーク】への強い関心は歳月を経ても衰えることはなく、APはまったく同じ形状、同じムーブメントを使った復刻版15202を発表し、ロングセラーとなっています。
今年、【ロイヤルオーク】40周年の節目に、APはこの復刻版をより初代【ロイヤルオーク】を忠実に再現すべく、モデルチェンジをしました。
新しい復刻版【ロイヤルオーク 15202 エクストラフラット】。
モデルチェンジ前の【ロイヤルオーク 15202】。
どこが変わったか、上の二つを見比べて頂ければわかりますように、初代【ロイヤルオーク】と同じように、12時のインデックスにはダブルバーを配置し、代わりにホワイトゴールドのAPロゴをやはり初代【ロイヤルオーク】と同じように6時位置に配置しました。そして、もうひとつ特筆すべきは、初代【ロイヤルオーク】と同じ「プチ・タぺストリー」を再現したことです(上の写真のように、モデルチェンジ前の15202は「グランタピストリー」でした。
「プチ・タペストリー」とは文字盤に施された格子模様の装飾。この装飾は、1907年に開発された伝統的な機械でしか再現出来ません。そして、このタペストリー模様の装飾の輝きこそが【ロイヤルオーク】の大きな特徴と言えます。
タペストリーを削りだされたあとの文字盤は、全て手作業でひとつひとつ仕上げられます。
余談ですが、この初代【ロイヤルオーク】の文字盤は、当時スターン社に生産委託していました。このスターン社はかのパテック・フィリップを買収したスターン家とは従兄関係にあたり、APも資本参加していました。のちにこのスターン社はリシュモングループの傘下となります。
APはこのたびの「プチ・タペストリー」を忠実に再現すべく、北米市場にあった当時と同じ機械を入手し、現在AP本社工房で自社生産しています。
左、今年発表となった【ロイヤルオーク15202エクストラフラット】、右、1972年発表の初代【ロイヤルオーク】(クロノス古川編集長私物)
詳細スペック:
ロイヤル オーク エクストラ フラット
39 mm
ムーブメント
-キャリバー:マニュファクチュール製自動巻きキャリバー2121
- 外径:28.40 mm (12½リーニュ)
- 厚さ:3.05 mm
- 36石
- 部品数247個
- 最小パワーリザーブ:約40時間
- 振動数:毎時19’800振動
ケース
- ステンレススティール製ケース(39 mm)、反射防止加工を施したサファイアガラスとサファイアクリスタルバック
- 50m防水
- 「プチ タペストリー」モチーフのブルーダイヤル、ホワイトゴールドの植字インデックス
- ホワイトゴールドのロイヤル オーク夜光針
ブレスレット
-ステンレススティール製ブレスレット、APフォールディングバックル付き
機能
時、分、日付表示
リファレンス番号
15202ST.OO.1240ST.01














