なぜ結婚しても結婚ビザが下りないのか | 行政書士事務所アプリコットの日誌

なぜ結婚しても結婚ビザが下りないのか

先日、本人申請で不許可になった方から、次のようなご質問を受けました。

「自分は妻ときちんと法律に基づいて結婚している。それなのに、なぜ結婚ビザが下りないのか?このままではどこに住めばよいのか?入管は責任を取るべきだ」と。

このような方には普通に説明しても納得して頂けないと思い、以下のように説明しました。

「少し極端な例を例を挙げますが、怒らないで聞いてください。もし、あなたの恋人が母国で殺人を犯していたら、あるいは麻薬中毒者だったら。

そういう相手でも、日本政府は結婚自体を止めることは出来ません。相手が殺人犯でも、麻薬中毒患者でも、あなたが好きなら結婚しても構いません。

そして、あなたが相手の国に行って一緒に住むのは、全然問題にならないでしょう。

しかし、その方が日本に来るのはどうなのか?

その方を愛しているあなたには問題はないかもしれません。

しかし、他人はそうではないのです。

そのような過去に犯罪を犯した人が近くにいるだけで不安を覚えるのが普通です。

入国管理局とは、そのような方を水際で食い止める役所なのです。日本を守るための役所なのです。

そんな危ない人にビザを出す義務などないのです。

だからこそ、自分の妻は日本に滞在しても問題ない人なんですよと、あなた自身が説明する責任があるのです。

入管に責任はないのです。

なぜなら、あなたが奥様の唯一の配偶者なのですから」と。