「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」(Psychological First Aid ; PFA)は、
災害、大事故などの直後に提供できる、心理的支援のマニュアルです。
災害精神保健に関する、さまざまな領域の専門家の知識と経験、および、たくさんの被災者・被害者の声を集めて、アメリカ国立PTSDセンターと、アメリカ国立子どもトラウマティックストレス・ネットワークが開発しました。
PFAは、特別な治療法のマニュアルではありません。
少しの知識があれば誰にでもできる、こころのケガの回復を助けるための基本的な対応法を、効率よく学ぶためのガイドです。
それぞれのご専門、お立場、ご経験、あるいは現場のニーズに応じて、
必要な部分だけを取り出して学んだり、使ったりすることができます。
精神保健の専門家の方はもちろん、
災害や事故の現場で働く可能性のある一般の方々にも、学んでいただける内容です。
(兵庫県こころのケアセンターHPより抜粋)
昨年、3月11日。
未曾有の震災を受けて、
「私も何かしなければ!」「何とかしたい!」
という想いに突き動かされた方も多いと思います。
だけど、何をしよう・・・。
ひとまず、寄付を振り込んだり、支援物資を送ったりという、
具体的なアクションを起こされた方もたくさんいらっしゃいました。
私もその一人でしたし、
同時に「コーチとして何ができるか」という問いも胸にありました。
そんな中、コーチ仲間の坂本田鶴子さんから
「はるちゃんに、ピンとくるんじゃないかと思って」と、紹介して下さったのが、
Global Coach Academy
主催のPFAの勉強会でした。
参加できる時にだけ参加する、という選択は私の中にはなく、
その時すでに入っていたセッションやセミナー、MTGの予定を、
マイコーチや、クライアントさん、関係者の方おひとりおひとりに説明をしながら、
ご了承いただいて変更していただき、参加することができました。
どうして、そこまでの想いがあったのか。
阪神大震災の被災者のひとりとして、
コーチとして、
またひとりの人間として。
語れば、様々な理由が挙げられますが、
それは、ただ、
「あの時、助けていただいた命を、人様のために使うと決めたから」かもしれません。
な~んていうと、カッコイイかもしれませんが、
5月から8月まで毎週1回、全13回で開催された第1期では、
打ちのめされ、立ち尽くすことの連続でした。
それから、しばらくの後。
ご縁あって、PFA<第2期>のファシリテーターを務めさせていただくことになりました。
第2期は、3.11を挟んで2月~3月の全7回で開催されました。
前回の約半分の回数なこと、
震災から、1年経とうとしていることなど、
第1期とは違った側面もありましたが、
逆にいえば、震災から1年経った今だからこそ、の
生きた学びがあったと感じています。
高校の時、歴史の先生に問われました。
「君たちは、なぜ、歴史を学ぶのか」と。
テストでいい点を採るためでもない。
進学のためでもない。
同じことを繰り返す人間の愚かさを学び、
同じ過ちを繰り返さないために学ぶのだと。
<参加者の方からのご感想>
<第1期>の時には、震災直後ということもあり、
良くも悪くも”熱”がありました。
<第2期>では、想いという名の”熱”は携えつつも、
より冷静に未来に向けての学びができたのではないかと思います。
また、私個人としても、
いつもと違ったチームでのファシリテーションを学ぶことができました。
それは、スポーツに例えていうなら、
今までのフォームに加え、新しいフォームを習得しようというようなもので、
ついつい、いつもの癖がでてしまったりして、
もがき苦しむ日々でした。
これは、もしかしたら、参加者の方も同じで、
今までの自分の在り方と違う世界があることを、
少しでも感じていただけたのではないでしょうか。
そして、今。
PFAの学びを終えて、
自分は何をしていくのか。
それぞれが新しいチャレンジへのスタート地点に立っています。
PFAでの学びが、今後の皆様の活動の
何かしらの糧となることを願ってやみません。
どうもありがとうございました。