6月1日 -PM9:00〜PM11:30-
テーマ:ブログいつもの様に地下室でネットをしていると9時頃に黒人の男がやって来た。
「Yo!メーン。お前いつもここ居るから俺お前の事知ってるぜメーン」
誰だこいつと始めは思ったが、よくよく見ると
定期的にここに来て自販機のジュースを補充したり、金を集金しに来る黒人のおっさんだった。
満面の笑みで自販機を指差しながら、
「Yo!メーン。なんか欲しい物あったら奢ってやるぜメーン」
「顔なじみだから何でも欲しいものやるぜメーン」
「俺が黒人だからって怖がらないでくれよメーン」
マジで?
って事で喉は乾いてなかったがスプライトを頼む。
おっさんは鍵で自販機を開けてジュースを取り出す。
手渡されたのはやはりスプライトじゃなく7upだった。
なんで7upが補充されてるのか聞いたが聞き方が悪かったのか答えなかった。
その後、黒人はどんどん話しかけて来る。
ただ黒人男性独特の低音ボイスと高速な喋り方で所々しか聞き取れない。
無視したいがジュースを貰った手前、そうも出来ない。
「中国はすげえメーン。ブルースリーとかやばいメーン」
と言って、ブルースリーのマネをし出す。
アチョーとか言いながらパンチ、キック、パンチ、キック。
どうやら俺を中国人と思っているらしい。こっちの連中は本当にアジア人の見分けがつかない。
訂正した方がいいかと思ったがNY初日にあったタクシーで日本人と言って足下を見られたりしたし、
後、早過ぎて訂正する間が無かったので放置。
「英語だったらgmail開いて言語設定で英語を~」
「ロゼッタストーンって知ってるか?金あるなら買った方がいいぜメーン」
と英語教材を勧めて来たり。
この間バーでなんかしたらしくてそのなんかの話をしてた気がする、なんかね。
ダニとかスペイン人やフランス人のクラスメイトが喋ってる英語を思い出した。
先生とか映画とかで出て来る白人が喋ってる英語と全然違う。
よく学校の先生も黒人の英語はほぼ何言ってるかわからんと言ってたが、こりゃ確かに。
「こないだビッチをファックしてたらプッシーが~」
話はいつの間にか下ネタにシフトチェンジしてた。
集金したドル札の束を性器に見立ててなにやらやってた。
「ヘイユー。ブラックのビッチはファックした事あるかメーン?」
はい?
「黒人のビッチだメーン」
いや、ないですけど
「ファックさせてやるよメーン」
え?
「オレいつもストリップクラブ行ってるんだメーン」
「明日、金曜に連れてってやるメーン」
いや、明日土曜日で、今日が金曜なんだけど。
「じゃあ来週の金曜メーン」
は?
どう言う訳か話の流れ的に
俺がこの見知らぬ黒人のおっさんと一緒に来週の金曜日にストリップクラブ行って、
そこで黒人のねーちゃんを選んでファックするって事になってる。
その時オレは何故かつい先週読んだ無頼伝涯のとある台詞を思い出した。
『悪魔はみな優しいのだっ…』
黒人のおっさんにボクシングと思われる格闘技の技を半ば強制的に教えられながら
高速の英語でいっぱいいっぱいだった頭が冷静になってきた。
普通に考えてジュースから全ては始まってたのだ。
おっさんは多分ピンプだ。風俗嬢とかの仲介になって手数料。
フレンドリーに話しかけてジュース奢って油断させて、
面白い話して、いつの間にかストリップの話にして誘うつもりだったのだ始めから。
何が「俺が黒人だからって怖がらないでくれよメーン」だアホが。
ふと時計を見ると時刻は11時手前。もう2時間も経過してる。
ボクシングを教わっていると別の客がやっと地下室にやって来た。
それに気付いたおっさんは
「Yo!メーン。なんか欲しい物あったら奢ってやるぜメーン」
青年はオレと同じ様に「マジで」って顔をした後笑いながらゲータレードを選んだ。
彼はチリ人だったらしくおっさんはオレの時と同じくまたロゼッタストーンを勧めてた。
そしてまたオレの時と同じ様にバカ話から始まりストリップの話に。
こうやって第三者の立場で全く同じ手口を他人がやられているのを見ると明らか。
明らかにあからさまに典型的なポン引き。
チリ人の兄ちゃんも黒人のおっさんの英語がわからんっぽくてハハハと笑いながら聞いてるだけだった。
その後、チリ人の兄ちゃんの親父さんと思われるおっさんが来た。
すると黒人のおっさん
「Yo!メーン。このおっさんも英語喋れるのかメーン?」
と兄ちゃんに聞いてた。
こいつせっかくの親子旅行をどうするつもりだ。
親子で一緒にストリップクラブ連れて行って、親子で仲良く(中略
その10分後黒人の去って行った。
去り際にオレに来週の金曜の8時な、と言い残して。
スカイプで急いでアメリカ人の友人に相談する。
やはりあからさまなピンプらしい、そしてこの手の奴らに絡まれた際の対処法を教えてもらった。
それは格闘技とか英語の慣用句でも無く、日本語で話し続けると言う事だった。
そういえばアウトレイジかなんかで中国系ヤクザがキレた時に日本語じゃなく中国語を話してたっけな。
その30分後。
地下室にヨーロッパ系の少年がやって来た、黒人のおっさんに連れられて。
おっさんは少年とロビーで会ってジュースでも奢ってやると言ったのだろう。
少年はすっかり気を許してるらしくスナック菓子とガムを奢ってもらってた。
彼も英語があまり話せなく、黒人のおっさんの言ってる事を所々でしか把握してない様子。
地下室を出て行く時、おっさんが少年に笑いながら耳打ちしてた。
「ところでストリップクラブって興味あるかメーン?」




















