明日はいよいよ東京での自主セミナー。ボクも今から楽しみで仕方ありません。

さて、でんきやさんのご相談に乗っているとお店の立地についてご相談を受けることがあります。

「昔は良かったんだけど、最近は人の流れが変わってしまった。」

「大通り沿いに移転して巻き返そうか。」

「この近くは値段にうるさい客が多いので、あっちの住宅地に営業を掛けたい。」

などなど。

確かに郊外に大型店が出来たり、高齢化が進んだりして、立地条件が変わることは良くあります。

そういう時にはつい「店舗を移転すれば…」、移転は無理でも「商圏を変えれば…」と考えたくなります。

それらは本当に解決策になるんでしょうか?

保原店
アトム電器保原店さんに訪問した時の写真

■店のある場所が好きですか?
これが結構大切なような気がします。

多くの繁盛店さんとお話ししていると、その土地の歴史や良いところを沢山知っておられますし、何よりお客様のことが大好きなんだなぁということが伝わります。

「何を甘っちょろいことを」という人に限って、お客様やその地域に関心が薄いように見えます。

商売である以上、良い時と悪い時の波は付きものですし、今は立地が良くても都市開発や商業施設の進出・撤退などそのアドバンテージを損なう出来事は起こるものです。

そうやって旗色が悪くなったら人は外に原因を求めたくなります。立地が悪いから、人の流れが変わったから、と。

■この地域を嫌っている人に頼りたい?モノを買いたい?
地域が悪い、客層が悪い、とお店のある場所を嫌っている人から、モノを買いたい・お家の困りごとを頼みたいお客様ってどれだけいるんでしょうか?

そういう人の多くは街の電器屋さんを相手にしていないし、居ても頼む基準が価格ありきになってしまうと思うんです。

お店のある地域のことが好きですか?

モノ余りの今の時代は立地条件云々より、そっちの方がはるかに大事だと感じるんですね。

実際には親御さんから継いだり、資金面で仕方なくなどそれほど思い入れのない状態から商売を始めた方もいらっしゃると思います。

だからこそ隣の芝に目をやるのではなく、店のある地域の良いところに今一度目を向けてみてはどうでしょうか。

自分の住む地域を好きで居てくれている人、自ら楽しそうにしているお店に人は集まります。

ボクも明日は大好きなお店で、大好きな電器店さんたちとのセミナー。精一杯楽しんできます。

それでは今日も良い1日を☆

この記事を書いた人:メオマサユキ

meomasa地域電器店専門の販促・経営アドバイザー。
1972年大阪生まれ。大学卒業後、会計事務所に約12年勤務。2009年より町の電器屋さん「アトム電器」を展開する㈱アトムチェーン本部に勤務。 2012年より始めたご加盟の電器店さんとの個別経営面談会もおかげさまで200件を越えました♪(プロフィール