就活をはじめて最初に困ったのが、ポートフォリオです。

ここで言うポートフォリオとは自分の作品集のことですが、どうやって作るのか全くわかりませんでした。
大学の中には教務課などに先輩のポートフォリオが置いてあるところもあるかと思います。
また、今はポートフォリオの参考本も本屋さんで売っているので、見てみるといいかも知れません。

私は結局10数回ポートフォリオを変更させました。
今もその中に正解があるかはわかりませんが、思うことは幾つかあるので、
あくまでも参考程度に読んで頂ければと思います。


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まずポートフォリオの定義。これはある方からの受け入りですが。

ポートフォリオとは自己紹介。
「会ってみたい」と思わせるためのものです。



載せる作品自体の出来が良いに超したことはありませんが、ただ作品を適当配置するだけでは勿体ないです。
レイアウトひとつにしてもセンスが出るし、細かいところまで気を配れる人なのかが現れます。


でも何を入れれば良いのかわからない、という方、とりあえずこれを入れておいて下さい。

●・・・絶対入れて欲しい ◎・・・入れて欲しい ○・・・あると良い 
●表紙
●自己紹介
●作品
●タイトル
◎制作した期間(「2010年夏」など大雑把でも良いです)
◎使ったソフトや素材(「Illustrator CS5」や「アクリル絵具」など)
◎簡単な説明文
○制作過程(ラフスケッチなど)
○カテゴリ(ポスター、パッケージ、イラスト、など)
◎裏表紙



大体このくらいあれば大丈夫だと思います。
作品については何でもかんでも入れるというよりは、厳選した10~30点くらいが良いかも知れません。


どんな作品を入れれば良いかというと、職種によると思いますが、
私の場合は広告に絞っていたのでポスターや雑誌広告を中心に、パッケージ、CI、イラスト、モーショングラフィックなどを入れました。
好評価だったのは展開してあるもの。例えば、

■キャンペーンを考えて広告展開させる
■ロゴマークを作ったら企業の便せんや名刺を作り、更に関連事業のロゴマークまで考える
■一つの商品のコンセプト、ネーミング、キャッチコピー、パッケージ、ポスター広告などを全てやってみる


など、とにかく思いつくことはやってみると良いと思います。


そういえば、ある大企業の方にポートフォリオを見せてアドバイスを貰ったことがありますが、
「自信のある作品は何ページも使って魅せるなどの工夫をすると良い」と言われました。
どれも同じレイアウトで差がないと、見ていて飽きるようです。
大量なポートフォリオが送られてきても、一冊を見るのにかける時間なんてほんのわずかです。
わかりやすく、見やすく、面白いものが良いかも知れません。

変わったポートフォリオも幾つか見せて貰ったことがあります。例えば、

■ポートフォリオの中に更に冊子が入っている(エディトリアルの作品や、絵本など)
■飛び出す絵本のように、めくったり飛び出したりする仕掛けがある
■文章を一切使わず、作品だけで魅せる(その場合、製本を凝るなど難易度が高くなります)


などです。
噂によるとiPodを仕込んでおいて、動画作品を見れるようにした人もいるとか・・・。
その場合は返却されるポートフォリオ限定だと思いますが。


また、サイズについては指定がなければA3サイズが良いと思います。
あまりにも大きいと持ち運びに不便ですし、逆に小さいと印象に残りずらいと思います。
大体のファイルは縦のものが多いですが、私の場合は横でレイアウトをしたので、製本も自分でしました。
けれど労力がかかるので、途中から縦にレイアウトし直したりもしました。製本した方が見栄えは良いですけどね。

あとは大学の教授に見て貰った際には

■デザイナー志望ならばデザイン作品だけで良い(油彩画、日本画などは入れなくてよい)
■背景はなるべく白地が良い(作品を魅せるためのものだから)
■余計なものは入れない


と言われました。
しかし企業によってはデッサン力重視なところもありますし、背景に色をつけたポートフォリオでも通ったことはあるので、その辺りは臨機応変にお願いします。

長くなったので今回はこの辺で。後日またポートフォリオについて書きたいと思います。