広州フェアは毎年春と秋に行われていて、今回119回目を迎える
中国最大規模の商談用展示会。
規模の大きさから3つの会期にわけられていて、
今回私たちが訪れたのは第二期の日用雑貨などが展示されている期間。
商材については同じようなものが多いので、
真新しいものが多いということはないけれども、やはりそこは出展数がカバーするという感じで、
目的と廻るエリアを決めて歩き回ってもかなりの時間と労力を要する。
結局1日歩き回ってターゲットエリアはすべて完歩。
昼食時と少し休憩をした以外は歩き回ってみて得た印象は、
どうも前日に廻った香港フェアでの同一商材よりはやや高めの値段設定がされている、ということ。
これは一緒に同行してくれた中国での取引先の方が言っていたことだが、
日本向けだけと品質基準の要求などが高いため、どうしても値段設定が高くなる。
価格が安いということは品質基準のことを知らないか、
日本にまだ輸出したことがない可能性が高い、ということ。
確かに香港でのフェアに出展しているところは、
どちらかといえば商売慣れしている感じは少なかったので、そういった可能性もある。
広州フェアからの帰りはタクシーに乗ろうと思ったものの、
タクシー乗り場は大混雑しているし、そのあたりの近場でタクシーを止めようと思っても、
警官が配備されていて、タクシーも容易には止まってくれない。
結局、地下鉄の駅まで歩いて、食事が出来るところまで行くことにする。
広州の地下鉄は初めて乗ったが、切符ではなくプラスティック製のICコインを切符がわりにする。
改札に入るときはコインを改札機上部のIC読み取りエリア(日本と同じ)にかざして通過、
出るときはコインを入れるところが改札機手前にあるので、そこに入れて通る。
夕食を食べたところは客村というところの広東料理の比較的大きな店。
案内されて、入っていくと、結婚披露宴をやっている最中だったが、
そんなところで一緒に食べるのか、と不思議に思っているとどんどん奥に案内されて、
廊下に並べられて円卓に座らされた。
日本だと貸切にしてしまうか、また入れるとしてもこんな廊下に机を並べて、ということは
なかなかないことなので、この店の人気ぶりが窺えるとともに、商魂たくましいというか、
こだわりがないというか、文化の違いを改めて感じた。
この店の料理は比較的あっさりとしたものが多く、どれもおいしかったが、
アヒルの手となまこの甘く煮詰めた料理はとてもおいしかった。
個人的になまこは生でポン酢の方があらためて美味しいと思ったけれど、
この見た目がグロテスクなアヒルの手はかなりの美味だった。
そこからまたタクシーでホテルへ戻る。
周辺には何もないことは確認していたが、唯一足浴マッサージ店は近くにあったので、
一日歩いた足の疲れをとるべく、そちらに向かう。
入口で英語は使えるか、と聴くと「ノー」ということだったが、
一応価格と時間はわかったので、入ることにする。80分で60元。
足浴マッサージではとりあえず勉強した中国語を使ってみて、通じるかどうか試してみる。
言っていることもわかる部分があったり、こちらの言葉も発音が少しぐらいおかしくても
通じたりするので、足の疲れも癒しながら、中国語の勉強にもなり、これは一石二鳥。
次の日は広州からシンセンに向かうが、午前中早くに三元里と呼ばれる
アパレルが安く買えるという場所へ立ち寄ってみることにする。
地下鉄・洛渓駅から12駅乗り継いで降りたところは、大阪で言えば、センイシティーか、
船場センタービルみたいな形で、たくさんの店がテナントとして入っているファッションビル。
開店時間になって、店舗を見回って歩くが、正直なところ価格的に魅力的なものはなく、
安くもなんともない。聞けば、工場で生産していたものの、売れなくなったものをここで
販売している、とういことだったが、それにしては価格があまりにも普通だ。
1時間弱見回ったものの、これはちょっと・・・ということで、広州駅からシンセンに向かう。
広州駅から和諧号という特急列車に乗る。
シンセンまでは約1時間少々。
ここでも駅では無料のペットボトルの水を配っている。
ここで配られていてのはチベットの水だった。
シンセン駅に着いてから、地下鉄の羅湖駅からホテルのある福民駅を目指す。
ホテルは駅の真上で非常に立地がよい。それでも298元ぐらいなので、とても安い。
早速チェックインと思いきや、該当のルームがまだ掃除中のとのことで、荷物だけ預ける。
そしてもちろん明日の朝食の確認して、チケットを貰うことを忘れない。
一駅だけ地下鉄に乗ってシンセンギフトショー会場に向かう。
フェアは規模が小さいと聞いていたが、一つ一つのブースも大きく、
とても小さくはない。
ただ、広州フェアや香港と違ってあきらかに中国人だけのイベントになっている感があり、
土着的なムードを漂わせてはいた。
ここでは来場者とのサンプルを購入してもらうやりとりも結構あり、
中国的商売の一端を垣間見ることも出来るある意味、面白い。
結局、この日一日歩き回ってから、取引先工場を見学、
翌日にもう一度訪れて、フェアを堪能。もう少しどっぷりと話をすると面白いものも
あるのかも知れないが、今回のところは、という感じ。
その後、昼から今回新しく契約をすることになる会社へ、これまた視察に訪れる。
特に問題はなさそうだが、中国の会社は最初の段階では特に問題なさそうに見えるのは
普通のことなので、最低レベルのラインはクリアという認識にとどめる。
この会社からの帰り、自力でバスで羅湖へ移動しなければならない羽目になり、
バス停まで送ってもらうが、確かにバスが並んではいるものの、
バス停とはなかなか認識しづらいところで、なかなかディープさを漂わせている。
マイクロバスにほぼ全員がキャリーケースなどの大型荷物を持ち、
補助席も全部使い、荷物だらけで、全く自由が利かないまま、50分。
ノンストップなので乗り降りに苦労することはないが、
中国人だらけの中に専務と二人乗り込んでいるのは冷静に考えるとおかしな光景。
駅についてからは歩いて、出国、そしてイミグレーションを通って香港へ。
こういうこともなかなかないので面白い。
MTRの羅湖駅は香港側でここから最初に来たホンハム駅まで再び1時間弱電車に乗る。
ホンハムからホテルまではタクシーで向かう。
ホテルは香港島にあるので、トンネルをくぐり抜けて向かうが、ラッシュ時にあたるせいか、
結構な渋滞。もちろんそれも加味しているので、特に時間的には問題ない。
香港島のアバディーン近くホテルに着いたのが、7時。
そこから香港在住の大学時代の友人と一緒に日本居酒屋などに行き、
旧友を温めるが、多少飲みすぎて反省。
翌日、少し前日の酒が残ったまま、朝の飛行機に乗り組むべく、
タクシーでエアポートエクスプレスの香港駅へ。
そこから30分ぐらいで空港についてチェックイン。
行きとは違って、ターミナル2からの搭乗。
帰りの便はかなり飛行機のサイズがコンパクトだったせいか、満員。
途中胃が痛くなって、フライトアテンダントに胃薬はないか、と聞くが、
あっさり「ない」と言われて「水はいるか」と聞かれたので、
YES、と答えると温かいお湯を持ってきてくれた。
もしかして胃が痛いときは温かいお湯がよいのか、と思いながら、少しいただいた。
というわけで、香港・広州・シンセンのフェアめぐりは終了。
それぞれに特徴があって面白かったものの、正直なところ10年ぐらい前までなら、
もっと面白かっただろうな、と思った次第。
やはりインターネットがこれだけ普及してしまうと、そちらの方が豊富な情報であることは否めない。
それだけにリアル店舗での買いつけにはまだまだ面白い商材はあるな、と感じた。






