- なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)/松尾 貴史
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著者の松尾貴史さん(本名じゃなくて芸名らしいです)といえばオカルト系の人とテレビで討論するのを見てますが、もともとはオカルト好きのビリーバーだったそうです。
つまりオカルト「否定派」ではなく「懐疑派」であり、単に、「不思議であれば、すぐさま霊や宇宙人のせいにしてしまわずに、考え続けよう」というスタンスで、あまりにも根拠のないものを突っ込んでいくという内容です。
題名にもなってるように「宇宙人」の話から始まります。
この広い宇宙の中に知的生命体が住む星は科学者によると「ゼロから八万個」という人もいれば「二〇万個」という人もいる。そうで宇宙人の存在自体は間違いない(この地球上に知的生命体が存在する以上他の星にも知的生命体=宇宙人がいることは確実だと思います。)ですが、すぐ隣の知的文明星までは何百光年から何万光年の距離であり、好き好んで、自分たちの最高技術を駆使して、何千年も何万年もかけて、彼らにしてみれば「未開の地求人」などに会いにくるかものか。ついでに牛の死体を切って血を抜いたり(キャトル・ミューテーション)、麦畑を丸く踏み倒したりしながら(ミステリーサークル)・・・・
ということなのです。
その他「スプーン曲げ」や「念写」「ESPカード」等超能力についても、結構詳しい歴史的な流れを踏まえて書いてあります。
私も10代の多感な時期に宝島を愛読し、当時フューチャーされていたエスパー清田等に影響を受け、頭の中のスクリーンに曲がったスプーンをイメージしてスプーンを触ってましたが、ピクリとも曲がることはありませんでした。
その後スプーン曲げのテクニックを書いた本(byあすかあきお)を読み、色んなテクニックをマスターし、「曲げる」「捻る」「折る」等好き放題で、学食のヤラかいスプーンを捻じり曲げまくってました。
世の中には理解力の乏しい人が多いということが分かります。はっきし言って、なんで信じるのか理解できません。
笑ってすませられるものならいいのですが、「血液型」は医者の立場からすれば信じる人は許せませんし、放っておくことはできません。
血液型と性格には医学的に全く根拠がないことは、間違いのないことです。
この本でも「ただの遊び」では済まされない迷信とあり、特に強調しておきたいです。
日本では、世界に名だたる大企業ですら半ば公然と血液型による就職・昇進差別をし、ある幼稚園などは血液型によって園児の指導法を「使い分けて」いるという。
こういったことはいわれなき差別につながることであり、絶対にあってはならないことだと考えます。
実際歴史的にも第一次世界大戦後にヒルシェフェルトという白人主義者の医師が「A型は優秀。白人にはA型が多い。白人は優秀。」という三段論法で訴えた理屈も、西欧人の優位性を示す為に大いに利用されたといい、アウシュビッツにつながったそうです。
その他「雨男、雨女、晴れ男、晴れ女」「マイナスイオン」「ピラミッドパワー」「タロット」「六曜」「サイババ」「開運印鑑」「パワーストーン」(すんませんこれはつけてます。)「心霊写真」「河童」等々につきツッコミが入っています。
非常におススメの本ですので、オカルト好きの方も、懐疑的な方も読んでみてください。
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