内科専門医の読書記録

ビジネス書中心に年間300冊読んでる、消化器内科専門医です。
アウトプットも大事なんで、書評なんぞをボチボチ書いてみます。

athrun777jpの投稿
テーマ:
HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術/川田 浩志



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昨日参加させていただいたリーラボat night @浜松町で紹介させていただいた本です。




健康に関心のある働き盛りのビジネスマンを対象に書かれています。


将来の三大自己管理ともいえる①勉強・資格取得②貯蓄・投資③健康管理のうち、③健康管理に関しては非常に重要ではあるが①、②にくらべ後回しにされがちで、また健康管理しようとしても多くの健康情報が眉ツバで何を信じればいいかわからないという問題点があります。




著者の川田浩志先生
は血液内科(白血病とか)の専門医で、現在東海大学で准教授をされている若いけれどアンチエイジング界では高名な先生です。




われわれ医師の治療というのは科学的根拠(エビデンス=証拠)に基づいて行われております。


ある治療法(健康法もふくめ)を行った人と行わなかった人をたくさん集め、なるべく2つの群に性別や年齢などの差をないようにし(バイアスがかからないよう)統計学的に処理を行いその2つの群に統計学的有意差(意味のある差)があってはじめてその治療法に「意味がある=エビデンスがある」と認められるのです。


「この健康法で健康になった人がいる」ってな話はまったくエビデンスがないといえます。なぜならばその治療法をしてなくても健康になっていた可能性があるからです。


しかし世の中には「この健康法で健康になった人がいる」的な低いレベルの情報が出版物含め溢れかえっています。


その例としてこの本の前書きには


眉ツバ情報の例


・水はたくさん飲んだほうがよい。


・人は、脳のほんの10%しか使っていない。


・暗いところで本を読むと、目が悪くなる。


・毛は剃ると、だんだん早く伸びるようになるし、剛毛になる。


・携帯電話を病院内で使うと、機器が誤作動する。


があげられています。すべて根拠がない情報です。




この本を読めば根拠があって(実際は今のところという注釈がつきますが)、効果があってしかも続けられる健康法を知ることができます。




また著者の川田先生はビジネス書が好きらしく、見出しがビジネス書のパロディになっています。


一例をあげると


道は開ける


「金持ち父さん、貧乏父さん」の分かれ道


急にやせ始めるにはワケがある


体はジムに預けるな


健康本はムチャを言う


7つの健康習慣 健康になるには原則があった!


健康になるための「発見力」養成講座


頭のいい段取りの食事


地頭力を鍛えるカロリー推定


頭がいい人、悪い人の水分の摂り方


「脳を活かす」健康法


・・・等々


それを眺めているだけでも楽しいです。




私も一般の方向けに正しい医療情報をお伝えできるような本を書きたいと思っていますが、この本があればもう要らないんではないかとさえ思ってしまいます。


題名のパロディにしても「やられた」感が非常に強いです。




それだけお勧めの本です。読んでみてください。








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