よもやま建築日記~家づくりの現場から~

愛知で家づくりをする建築士が日頃、思ったことや考えたことなどを徒然に、さらにはちょっとした家づくりのヒントや知識などを気の向くままに書いております。建築にはいろいろな考え方がありますが私達の考え方や取り組み方などをお伝えできればば幸いに思います。


テーマ:

サスペンス工事!!! 【デタラメな竣工図・・3】

デタラメな竣工図・・3

 

 


それからは大変でした。

 


まず・・

自分だけでは手に負えないので・・

構造屋さんと・・

マンションをよく建てている工務店や設備屋さんを連れてきて・・

今回はリフォーム屋さんはなしです、っちゅうかリフォーム屋さんではこの工事は絶対に無理です。

 


いっしょに現地調査です。

 


で・・

見て・・

たたいて・・

覗いて・・

推察する!

 


なんでここに梁があるのか?

これは何の梁型なのか?

換気か?ならそれはどこからの換気管?

いや、換気じゃない外に排気口がない!

じゃあ何だこれ?

 


図面ではここに排水管が通っているはず・・

が、ない。

では、どこを排水管は通っているのか?

ここしかない、なのになぜ床がコンクリートなんだ?

天井か?

 


なんて・・

 


基本の間取りは変わっていません。

だから最初は気がつかなかったのです。

 


ただ構造体のつまり柱・梁の位置が違う・・

全ての根本はそこから始まっています。

 


でも構造計算はどうしたんだ?

やり直したのか?工事に入ってから・・

そんなこと出来るのか?

 


そもそも確認申請はどうしたんだ?

検査通らんだろうこれでは・・

 

 


すると構造屋さんが言いました。

ここ公共が建ててるから確認申請ないぜ、通知だけだ・・

 

 

あ~っ!

そういうことか。

 

 

いや~

凄いことするね、いくら昔とは言え。

 

 

役所が建てる建物は・・

なにやってもいいんですよ・・

 

だって自分が許可を出す方だから。

何一つ許可を取る必要がありません。

工事中に適当にどんどん変えたんだ構造体から。

検査ないから構わないって・・

 


それにしても・・

だからってこの竣工図はどうよ・・

 

 


ようするに・・

たぶん・・

申請も検査もいらないんだからと・・

何から何まで、構造体から設備までめちゃくちゃな変更を工事中にして・・

設計とは間取りやデザイン以外の中身は設計とは似ても似つかんマンションが完成した!

 


なのに・・

まったく修正などせずに設計図の表紙に竣工図と書いただけの・・

竣工図がここにある・・

ということなようです。

 


何とも・・

工務店とか設計事務所の風上にも置けないような話です。

ま・・

そもそも設計も工事もたぶん役所の外郭団体なんでしょうが・・

部分部分でどっかの下請けに丸投げでしょうから。

これが普通なのかもしれませんね、当時は。

 

 


いやはや・・

それにしても、それから工事は大変でした。

 


何しろ想像で設計してますので・・

開けてみるまでわからない!

のです。

解体してみないとどうしたらいいのかわからない!

のです。

 

あけてびっくり!

漏れてるじゃん!とか・・

これも全部替えないと、いくらかかるんじゃ?とか・・

 

ある意味・・

サスペンス劇場みたいなもん!

サスペンス工事です。







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