2010-04-06 17:45:52
たくさんのお客・・。
テーマ:徒然に建築日記。不特定多数の怖さ・・ということ。
うーん、またまたあいてしまった・・
申し訳ない。
どんな建物でも建物を建てる際、そこにはまずお客さんがいます。
お客さんに建てて下さいと頼まれない限りこの商売は始まらないのです。
ですから、どんな商売でも当たり前のことではありますが、お客様あっての仕事ですから・・
お客様の御要望やお願いというのは・・
絶対・・
です。
当然ですね、まあ・・昨今はそうでもない人達も多いようですが。
このお客さんというのは普通は誰というのははっきりしている物です。
○○さんに依頼された住宅とか・・
□□会社に頼まれた社屋とか・・
ところが、そうでない場合があるのです。
分譲、という建物です。
建て売り住宅という建物にお客さんは最初はいません・・
いえいえ、我々にはいますお客さんが・・
不動産屋さんやデベロッパーと言われる会社や人達です。
が、実際にその家を買ってそこに住むお客さんはまだいません。
これの典型例がマンションです。
マンションには建てる時にも設計する時にもそこに住むお客さんはいません。
そこで、デベロッパーなんて言われるマンション企画の会社の人達などは・・
予想するわけです。
この場所は売れるとか・・
ここを買う人達はこのくらいの大きさをほしがっているとか・・
ここならこの間取りが売れるとか・・
最近はこんな設備が流行っているから奥さんが飛びつくとか・・
そんな風に企画を進めて我々設計事務所にそれを元に設計の依頼をしてくるわけです。
そして、その予想の元は過去の経験や実績などの積み重ねなわけです。
ところが、その実績に含まれる最も大きな要素というのは・・
クレームです。
まあ、あたりまえっちゃあたりまえなのですが・・
1件でもこうるさくクレームのあった内容は次のマンションに反映される。
そこで、なのですが・・
我々にとってのデベロッパーさんはお客さんです。
当然、言うこときかないかん・・わけです。
昔のこと・・いつもですが。
あるマンションのシリーズをずっと建てていた時のこと。
いくつかの市町村ではある戸数以上のマンションを建てると必ず敷地内にちょっとした公園を作らなければなりません。
ですからちょっとしたマンションにはどこでも大抵子供が遊べるちょっっとした遊び場のような公園があります。
プレイロットというやつです。
ある日、お客さんであるデベロッパーさんに突然呼び出されました。
至急来て下さい!
なんだなんだ・・
そして、「今設計しているマンションのプレイロットの滑り台はやめて違うのにして下さい!」
え・・?何で?
「どこどこのマンションで子供が滑り台から落ちて訴訟を起こされました!」
「こんな危険な遊具をつけたデベロッパーが悪いって!」
ぎょえー!そりゃ大変だ。
で、滑り台はやめてジャングルジムにします。
当時はもう世の中はブランコやシーソーや鉄棒なんかは危険ってことで公共の公園でも禁止ですから・・
付けられませんし・・
その後、次のマンションを設計中またまた呼び出されます。
「ジャングルジムは危ないってクレームがいくつも来てるので背の高いやつはやめて下さい!」
って言われても・・
で、何だかわからない背の低いトンネルみたいな遊具・・ってやつと、上にまたがってスプリングで揺れるゾウさんとかトラさんとかを設置。
案の定、次の設計の時・・
「スプリングで揺れるゾウさんから落ちた子がいるのでやめて!」
「トンネルの中に入って出てこない子がいたのでやめて!」
最後には広いプレイロットに砂場だけ・・
本当の話です。
ところがこれにも更に先がある・・
またまた呼び出されます。
「砂場が猫や犬の糞尿場になるってクレームがたくさんきてるので・・」
プレイロットってからには何か遊具がなければいけません。
ただの空き地ではいけないのです。
そこまでせんでも・・
と思うのですが。
ほとんどのお客さんは言うのです。
「え・・何にも子供の遊具ないんですか?」って。
本当にあった話です。
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