晴れやかな春の日となった今日、
福岡から新幹線に乗り、熊本市現代美術館に行ってきました。
お目当ては、奈良美智さんの
【君や僕にちょっと似ている】
奈良美智さんが個展をされるのは、九州では初めて。
しかも、すべてが新作。
会期ギリギリになってしまいましたが、ずーっと行きたかったこの展覧会に、やっと行くことができました。
まず出迎えてくれるのが、大きな、大きな、ブロンズ像たち。
(画像は横浜会場のものをお借りしたので、熊本のものとは異なります)制作したときの手や指の跡を、あえてくっきりと残したブロンズ像。
なんという、静かな迫力。
しかも像と鑑賞者の間には何の仕切りもなく、像の周りをぐるりと歩きながら、その迫力を味わうことができます。
(画像は横浜会場のものをお借りしたので、熊本のものとは異なります)そして…私は、今まで平面で見てきた少女たちとの「イメージのずれ」のなさに、驚きました。
初めて3Dで見たはずなのに、初めての気が、しない。
不思議な気持ちでした。
そして、次に出迎えてくれるのが、
数多くのドローイングたち。
(買ってきたポストカードでご紹介…)大きなキャンバスにアクリルで描かれたものから、
段ボールと思われる紙、
はたまた封筒の裏側に描かれた、鉛筆や色鉛筆の作品まで…
様々なものに描かれた少女たちは、
それぞれに個性的で、かつ強烈なメッセージをもっていました。
その中でも、私が引き込まれたのはこの作品。
ブランキー(2012) アクリル、カンヴァス
(ポストカードのサンプル画像より)この作品の魅力は、おそらくは実際にその絵の前に立ってみないとわからないかもしれない。
私もこの作品を遠目で見たときには、「髪の毛がへんなかたち(笑)」という感想しかありませんでした。(すみません…)
それが、近づいてみると、どうだろう…
まるで…春の日差しを集めてつくられたような、1枚。
少女の目からは、その光が溢れだして眩しいのに、
今にも泣きそうな、歪んだ目元と、きゅっと結ばれた唇…。
なんて、美しいんだろう。
マンガっぽいタッチの、きつい眼差しの少女が、
奈良美智の作品として、おそらく多くのひとの記憶にあるのではないかと思いますが、
今回の展覧会ではそれ以外の魅力に気づくことができると思います。
自分がかわいいお部屋のなかに入ったような、
すてきな空間もありますが、、
それは行ったときのお楽しみに。
とーってもオススメな展覧会です。
ぜひ!!^^*
奈良美智
【君や僕にちょっと似ている】
熊本市現代美術館
4月14日まで
公式HP→
http://www.nara2012-13.org/exhibition/あ、ちなみに、行きたいけど熊本まで行けない…という福岡県民の方へ。
天神のイムズにあるアルティアムの次回の展示、
【青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます】に、たぶん数は少ないと思いますが、奈良さんの作品が来ると思います。
おまけの情報、でした^^*