いつぞやにも書いた気がするが。

自分は、いひひ…
ヒゲを抜く派だったりする。

剃るのは、時間のない時だけ。

風呂上がり、肌がヤワヤワのうちに…
1本づつツマツマ引っこ抜くのだ。

思えば、その発端は…
まゆ毛のピョン毛抜き。

20才辺りから…
まゆ毛の調整に色気づき。

まゆ毛バサミから…
徐々に毛抜きに移行した。

涙目になりながら…
息を止めて、まゆ毛ツマツマ。

そのうち…
“もみ上げ辺りも抜いた方が…”
…キレイだね?と、思い立ち。

試しに、ツィーっと抜いてみた。

“あん、イタくないや!?”

抜く瞬間の快感。

抜いた後の、肌サラ感。

“うー、もっと抜きたい!”

そして遂に…
ヒゲ地帯に魔の手は延びた。

剃れば、ザラザラな剃り跡も…
抜けば、サラサラのツルツルに。

剃れば、ヒゲ断面が黒く目立つが…
抜けば、毛穴の汚れまで排除出来る。

毎風呂上がりのミクロな手作業…
延べにして、何万本抜いてきただろう?

ゆえに、毛抜きは…
かやおり必須のアイテムなのだ。

…で、その夜もツマツマしていたら。

ペキッと、耳元に響いた金属音。

愛用3年目、通算5代目のわが毛抜き…
接合部分から割り箸の如く、真っ二つ。

“挟む” 機能を失った…
2本の金属ピースに成り果てた。

“ありゃ!?”

その場はやむなく…
平和な隠居生活を楽しんでいた…
先代の毛抜きに復帰依頼。

“まだワシを、コキ使うおつもりかっ!?”

先代毛抜きの嘆きなぞ馬耳東風…
再びツマツマしながら、思考を巡らす。

“これ、何かに使えないかな?”

捨てる前のリサイクル思考…
いつもの癖、というか思考儀式。

“あ!ピコーン♪”

…と、一休さんよりチャラく閃いた。

爪裏削り!

爪の裏にへばりついている…
あの白い角質みたいなヤツを削るにゃ、
もってこい。

先代の爪裏削りを失くしてから…
実は、ずっと探し求めていたのだ。

接合していた部分のR形状は…
爪の立体カーブにぴったんこだし。

毛抜き製造時に出来たと思われる…
金属切断面に残るミクロなバリも。

軽く指の指紋に引っ掛かる感じで…
ほどよい削り心地を想起させる。

半透明な爪にへばりついた…
スカートの裏地みたいな白い角質。

“取っちゃダメよ!”
…と、キツく言われたヘソのゴマと同様。

もしかしたら…
取っちゃダメなのかも知れないが。

しかも、その名が…
“角質”かどうかも確信はないが。

ミクロな手作業でギシギシ削れば…
爪の透明度が増して、嬉しくなる。

ヒゲ・まゆツマツマ…
爪ギシギシ。

あは、ナルシストと言うなかれ。

世界中の誰だって…
自分自身そのものが、
人生最高の芸術作品なのだから!


§(C)2016@S.Kayaori§


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“あぁーっ!? 乗り越したー!!”

地下鉄車内で立ちスマホ…
ふと、目の端に捉えた、
見慣れぬ駅名。

慌てて飛び降り…
壁の駅名表示をば、今一度。

[○○○]

“…○○○…、ん!?”

あは、乗り越しじゃなくて…
反対行きに乗り間違えたか。

苦笑いしながら、反対ホームへ。

5分ほどで反対の電車が来た。

そそ、と乗り込み…
再びの立ちスマホ。

電車とか、空いていても…
たいがい立ったまま。

足腰を鍛えるとか…
おじぃ&おばぁに席を、とか
そんな健全な理由ではなく。

単に、着崩れがヤなだけ。

銀色、緑ラインの車両が…
ホームに滑り込み、ドアが開く。

“…着いたー!”

…と、安堵したのも束の間。

駅名[△△△]。

“ん!? …いっこ手前!?”

…と、気付いたのは、改札を出てから。

“ふぁちゃー、なんたる不覚!”

踵を返し…
1駅分の切符を買う。

そして、ようやく辿り着いた…
ふふ、目的の駅。

あーん、自宅最寄り駅から…
実に、2つ目の駅なのに。

所要時間、約10倍の20分…
運賃も、およそ2倍。

あは、歩きスマホ、いや…
立ちスマホの天罰だな。

“…で、何しに来たんだっけ?”

いひひ。

そうそう、この日は…
短くも長い苦難をかいくぐり、
参院選期日前投票に参じたのだった。

“…ゴクローサマです”

手渡された投票用紙に…
[すっとこヘボ太郎]と書いて。

…ポトン。

“はい、お次は比例代表を…”

再び、手渡された投票用紙に…
[へっぽこ党]と書いて、ポトン。

…というか。

いつの間に出来たの、こんな党?

…そんなニッチな党名がズラズラ。

仏作って、魂入れず。

そんな見立ても…
当たらずとも遠からず、
なきにしもあらずんば虎児を得ず。

…と、ややこしいことを思いつつ。

投票に使う鉛筆の…
まるでクレヨンのような書き味に、
惚れたりするのであった。

ーP.S.ー
帰りは、行きの立ちスマホを反省し…
2駅分、歩きスマホで帰った由。


§(C)2016@S.Kayaori§


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facebook。

会ったこともない友達が…
知らぬ間に1200人超え。

ビジュアルのみの2次元フレンズ…
今は体温も、吐息も、匂いもないが。

文字でやりとりするだけでも…
脳みそはバーチャルな立体像を拵える。

いつか、実際に会ってみたら…
旧知の仲のように感じるかもだ。

むぅ、考えてみれば…
おもろヘンな21世紀。

ん、“おもろヘン”?

あー。

面白いけど、ちょいと変…
“かっこカワイイ”の従弟みたいなもんさ。

そして、件のfacebook…
タイムラインに流れてきたのは、
1枚の美しい画像。

広大なビーチ、照り返るサンセット。

その絶景に向かい、大の字に仁王立ち…
髪なびかせる女性の、爽快なヤツ。

キャプションはこう。

[I'm free!]

ワタシは自由よ!…
…ああ、何て素晴らしいんでしょう!

…みたいなポジティブ風味。

気まぐれに…
〔翻訳を見る〕をば、“ポチっとな”。

〈私は無料です!〉

あは、いきおい意味深。

機械翻訳って、おもろヘンだね?

さてさて、とあるお昼時。

赤いバンダナを首に巻く…
盲導犬レトリーバーが横断歩道に。

歩行者用信号は “赤” だったが…
何ら気にする風もなく。

ご主人様をリードして…
フツーに、ズンズンズン。

“わーぉ、ガッツリよそ見しとるー!?”

しかして、無事に対岸到着。

ふふ、のんきな盲導犬。

危ないけれど…
何だかピュアで、おもろヘン。

おもろヘンな21世紀…
オモロいけれど、ビミョーに変。

鴨川辺りを散歩していた、夕暮れ時。

涼風に紛れ…
“グシュン、グシュン…”と、
湿ったくしゃみの音がした。

黄砂だか、花粉だか、で…
鼻をヤラれたお人がいるのだろう。

“…グシュン、…グシュン!”

見渡してみるが、誰もいない。

それでも聞こえる、誰かのくしゃみ。

耳をピンとそばだてて…
くしゃみの元を辿ってみると。

ニャーんだぁー!
藪に潜む、おネコ様だったのニャー!

ふふ、花粉症のおネコ様…
おっさんみたいなくしゃみを、
しなさるのーぅ!?

ふふ、おもろヘンな21世紀…
実に愉快な世界である。


§(C)2016@S.Kayaori§

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時折、わが家の白いポストが…
満員御礼になる。

株主総会出席を促す…
分厚い封筒で、だ。

まぁ、ほとんどがお江戸会場…
物見遊山に上京するのも一興だが。

開催の度に東海道中膝栗毛、となると。

何十人の諭吉さんを…
捧げなければならぬことか。

…というわけで。

いつも、議事には賛成!

“賛”を、“○”で囲んでポスト・イン…
実にシンプルだったりする。

2016年6月24日、金曜日。

その日も…
朝9時にオープンしたマーケット、
しばらくジィーと見ていると。

…何だか俄然、笑えてきた。

まぁ、投資家という生き物は…
戦略があるのか、ないのか。

計画的なのか…
行き当たりばったりなのか、
さーっぱり分からん!という苦笑い。

〔残留派、優位〕…。

前の晩からの市況観測を…
そのまま引き継いだ東京市場。

日経平均はグイグイ騰がり…
わが塩漬け、いやーー岩塩株も。

まるで…
孵化直前の恐竜の卵のように。

…ゴトゴト、ゴトゴト震えだした。

“おお、Brexit 様様ぁ~!”

[Brexit]=[Britain/British]+[exit]…
すなわち、英国EU離脱問題。

これで、英国がEU残留と決まれば…
今や化石と化しているわが岩塩株も。

パカッと割れて…
中から完熟の諭吉さんたちが、
群れをなして現れるぞなもし!

くくっ。

ちょいとワクワクでトイレに行き…
戻って再び、岩塩株の株価を見る。

…シーン。

ん!? 目が痛いほど…
点滅上昇していた5分前がウソのよう。

あは、…凪。

…しゅん。

まさか、世界の投資家全員が…
一斉にトイレタイムとか?

“Oh my... what happed?”

…と、市況ニュースを見たらば、さ。

〔離脱派、優位〕と、一転…。

あーん、なるほどね…
…というか、投資家って分かりやすっ!

デジタル数字が並ぶ…
スマホ株価板の向こう側に。

英国の行く末を…
固唾を飲んで見つめるている、
投資家連のマジ顔が透けて見える。

その後も…
前場からランチタイム、後場にかけ、
何度か同じ動きを株板に見た。

もう、ニュース速報を見なくても…
どっちが優勢か株板で分かるほど。

“どやねん、キミら?”

株価のあからさまな乱高下…
たまに訪れる凪、無風。

英国に振り回されている…
投資家連の右往左往ぶりが、
株板にあからさま。

何だか、その様が可愛く見えてきて…
思わず笑えた、というわけだ。

さて、マーケットは…
おやつの時間に大引けを迎える。

残留か、離脱か?

英国国民投票の開票速報と相まって…
悲観、楽観、高騰、下落。

大引けまで30分を切った頃。

残留を楽観していたわが目は…
驚愕の光景を捉えた。

ふふ、投資家連の…
恐らくは、投げ売り。

それまで赤色だったプラス株価は…
みるみる緑色のマイナス圏。

“あー決まったっぽいな、離脱”

そして…
ゴトゴト震動していたわが岩塩株も。

再び、
永久の眠りについたのである。


§(C)2016@S.Kayaori§


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つる、に想ふ。( ゜o゜)

テーマ:

朝焼けの空に蔓を見た。

蔓ーーツル…
いや、ひらがなの方がいい。

蔓ーーつる。

お隣さんの木に巻き付いて…
グングン空を目指す、つる。

たまに…
笹の葉に巻き付いていたりもする。

ありゃ、笹がかわいそう。

せっかく広げた笹の葉を…
下からクルクル縛り上げ。

あは、まるでちまき…だもの。

つる。

昔、川縁で見たつるは…
実に不思議だった。

名も知らぬ大樹の幹を…
ヘビがとぐろを巻くように上り詰め。

威勢よく張り出した枝に乗り替えて…
小枝を、葉っぱを巻き込んで、
グルグルグルと先っぽまで。

おお、つるよ!

その先は、如何いたすのじゃ?

成長の勢いと、慣性の法則、

たぶん、抗えなかったと見え…
1m ほど垂れ下がったまんま。

ぷらん、ぷらん。

風に吹かれて…。

枝のしなりの相乗効果で…
しなやかなムチのように…。

ぷらん、ぷらん。

ああ、つるよ!

お前はこのままずっと…
ぷらんぷらんで過ごすのね?

…と、思いきや!

後日、驚きの光景を見た。

何と…
ぷらんぷらんだったつるの先っぽが、
近くの別なる枝に巻き付いていたのだ!

まるで、つるの空中ブランコ。

やるねぇ、つるチャン!…
…と、話を〆てはならぬ。

考えてもみよ、皆の衆。

荷造りヒモの如く…
ぷらんぷらんだったつるが、
数日で近くの枝に巻き付いたのである。

つるも生きているのだ…
…とはしながらも。

高速度撮影の再生映像よろしく…
見ている間に自力で這い上がった、
とは到底思えぬ。

そう、可能性は3つ。

①鳥がくわえて、巻き付かせた
②風に乗って、巻き付いた
③どこぞのニンゲンが、手伝った

自分的には、②が優位だが…
それでも奇跡的ではないか?

風に吹かれてスイングする、つる。

相手の枝もスイング、スイング。

そして訪れる…
何万分の1秒かの、シンクロの時。

つると、枝との接触の瞬間。

その時、つるは…
タコの足のように瞬時に巻き付くか、
枝のどこかに引っ掛からねばなるまい?

さもなきゃ…
スイングの揺り返しが、
再び両者を引き離すのだから。

むぅ、瞬時に巻き付くつるなど…
ホグワーツ産しか思い浮かばん。

たまたま吹いた風に乗り…
たまたま近くの枝に引っ掛かる。

おお、つるよ!

お前は、凄いね!

握る手もないつるなのに…
これから生きていく世界をガッチリと。

そう…
天使の前髪を掴んだのだから!

とある過去の、とある時…
とある川縁のつるに見た、
ふふ、生命の詩。


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