今日は大好きなアールヌーヴォーの美を宿したティーポットをピカピカにしました。
幸せいっぱい!
今週もこんにちは、と、いつもなら言うところですが、あまりにも楽しかったインドの思い出を次回で書ききることはできない!と筆を執った Mayumi です
日曜日のフィナーレを迎える前に、本日(水曜)、明日(木曜)、明後日(金曜)と記事をアップします
本日は、素敵な人達シリーズです。
明日は、私がインドで出逢った動植鉱物達について。
明後日は、持っていって役に立ったものなどの準備編。
そして、日曜日のフィナーレまで、どうぞお楽しみくださいませね
では、『素敵な人達 ~前編と後編の間のサンドウィッチ~』 のはじまりはじまり~
寝食。
それは欠かすことのできない幸せな時間。
絵を描く私は、気づくと地球時間でかなりの時間が経っていた!という状態になり、時々、欠かしてしまうこともありますが、インドでは、おいしいベジタリアン食をしっかりいただきました。
しっかり、とは申しましても、朝の4時から始まる瞑想に参加するため、少しでも楽に 3:30 起床ができるよう、夜は少なめにするなど、工夫しつつのご飯タイムでした。
これは先輩シスターCさんからのアドバイス。
こういう経験に基づくアドバイスを幾つもいただきました。
「ティーは(インドでティーと言えばチャイのこと)、牛乳でお腹が張るから、美味しくてついつい飲み過ぎるけど、控えめにしたほうが、朝が楽だからね」などなど。
すっかり、インドのティーの虜になっていた私は、朝ご飯と昼ご飯、16時からの「お茶の時間」にティーを楽しむことにして、夜のティーをお味噌汁に替えました。
ちなみに、準備段階でお味噌汁持参のアイデアをくださったのも、Cさんでした。
他にも、関西の先輩シスターであり、私にBKさんとのご縁を下さった、KさんとKさんもまた、出発前の私にアドバイスをくださいました。
「インドのお水は硬水で、もちろん、ちゃんとしたお水が用意されているけれど、日本の軟水に馴染んだ私達のお腹には合わないこともあるよ。私はいつも日本のお水のペットボトルをスーツケースに入れて持っていっているよ」
「ゲストのお料理は、すんごいの!全部ベジタリアン食でね。美味しいよ!楽しんできてね!」
そして、たくさんの先輩シスター達が
「あなたが今年のゲスト?! 楽しんできてね!」 と祝福をくださいました。
Kさん、Kさんをはじめとする、先輩シスターたち、
ありがとーーーーーう!!!
さて、そんな幸せいっぱいの、美味しいベジタリアン食、インドのご飯時間。
キッチン係のシスターにプレートを渡していただき、そこへ順番にご飯を盛っていただくことで始まります。
その時、私達は お互いが魂存在であるという意識の視線を交わし合います。
勿論、微笑みも。
そこに居た1人のインド人シスター。
毎日顔を合わせている間に、「あなた、いつも可愛いね!名前は?」と声をかけてくれたところから、とんでもない仲良しになりました(笑)
とんでもない仲良し、の彼女は、最後まで私を正しい名前で呼ぶことはなく、
何度訂正しても 「ミューミ!」 と、新種のポケモンのような名前で呼んでくれるのでした。
そんな彼女の名前こそ私にとっては難しく、私も私で、べたべたの日本語発音で彼女の名前を呼んでいましたから、なかなかお似合いの2人だったと言えるでしょう。
日本人が苦手な音とされるVと、Pが隣接した音が含まれ名前があるなんて、彼女に出逢うまで想像すらしたことがありませんでした。
しかも、長いっ!
憶えられなかった私は、最初、「シューと呼んでいい?」と難しい発音のない最初の音で呼び始めました。
しかし、それが馴染んだ頃、私が「シュー」と彼女を呼ぶ度に、その後の、難しい部分をそこへ付け加え、私に言わせることで、自分の名前を完全に私に教え込む偉業を成し遂げました(笑)
そんな交流の中には笑いがいっぱい。
「おはよう!よく眠れた?」「調子はどう?」
毎朝、毎昼、毎夜、まんまるの笑顔で 「ミューミ~!(または、ミャーミ~)!」 と話しかけてくれる、シューヴプリヤ(真由美流、日本語発音では シューブリア)。
あるとき、昼食を終えて、「今日の野菜のフリッター、すっごく美味しかったね!食べ過ぎちゃった!」と、Kさんと話しながら、はち切れんばかりの満腹をかかえてお部屋へ戻ろうとしているところを呼び止める声がありました。
振り返ると、シューヴィプリヤが、今から食べ始めると思われるプレートを片手に椅子に座り、にこにこと手招きしているではありませんか。
私は彼女に駆け寄って 「しゅーぶりあ~、今からご飯なの?」と話しかけました。
すると、彼女は自分のプレートから、例の美味しい野菜のフリッターをひとつ摘み上げ、私の前に差し出しました。
「もう、さっき、たくさんいただいたから、いいよ。すごく美味しいから、あなたが食べて?」
いいから、いいから、と、彼女。
お腹には別腹の隙にさえティーが収まり、どこにも入るスペースはなさそうに思われましたが、その気持ちが嬉しくて
「ありがとう」と、手を出して受け取ろうとする私に、口を開けろ、との指示。
口を開けると、そのフリッターを私に食べさせ、
「美味しい?」と、まんまるな顔で嬉しそうに笑います。
「美味しいよ」と飲み込んだ私の目が潤んでいたのは、お腹が苦しいからではありませんでした。
それからというもの、シューブリアは、いつも食堂にいる私を探し出し、
「ミャーミ~!」と、何かを片手にやって来ては、「あ~ん」と食べさせ、にこにこと去って行くのでした。
「すっかり、仲良しだね」 と、Kさん。
「優しいね」と、私が返すと、
「まるで、お母さんみたいだね。真由美ちゃんのこと、娘みたいに可愛がってるね」と、眼鏡の奥の目を細めて、Kさんは言ってくれるのでした。
ある日、私は「食べるよりも寝たい!」と、ご飯をやめてお部屋でお昼寝をすることにしました。
昼食から返ってきたKさんが
「具合はどう? 随分、顔色がよくなってるね」と言いながら、何かを差し出し、
「これ、ほら……なんだったけ、あの、いつも真由美ちゃんを訪ねてくるインドのシスターが、真由美ちゃんにって。はい。」と手渡してくれたもの。
それは、彼女の手作りと思わしき、カップケーキでした。
「ありがとう! 二つあるから、Kさんも一緒にいただこう?」
「いいのいいの。真由美ちゃん、食べな。
私、さっき、いっぱい食べてきてお腹いっぱいだし、それは彼女が真由美ちゃんに、ってくれたものだから」と。
いい具合にお腹が空いていた私は、このあたたかな、シューヴプリヤとKさんの思いやりを噛みしめました。
「真由美ちゃんは部屋で寝てる、って言ったらね、こーんな顔して、
『じゃぁ、これを真由美に渡しておいて』って、悲しそ~ぅな後ろ姿で帰って行ったよ」
そう言って、Kさんは
「真由美ちゃんは、すぐにお友達になってしまうし、こんなふうにも想われるんだねぇ。
もしかして、どこかの生で本当に親子だったのかもしれないねぇ」と、ぽつり。
そんなKさんの感性が愛しくて、もし、そんなことがあるのだとしたら、人生はなんて素敵なんだろう、という深い感動に、再び、うるり。
インドのご飯が美味しかったのは、きっと、そんなみんなが居てくれたから。
しゅーぶりあーーーー、Kさーーーん、
Mさん、Cさんをはじめ、みんな、みぃぃーーーーーぃいんな、
ありがとーーーーーーーーう!!!
そんなわけで、「隠し味は愛情」ならぬ、「愛情ぶっかけご飯」な日々でございました(笑)
これは、シューヴプリヤのお弁当と思わしき、手作りホットサンドウィッチ。
前夜のご飯を欠席し、お部屋でタニタのお味噌汁を飲んで寝ていた私に、
翌朝、シューヴプリヤが、まんまるな笑顔でプレートに載せてくれたもの。
お弁当バッグと思われる紙袋には二つのサンドウィッチ。
そのうちの一つを取り出しながら、プレートに載せる彼女に
「これ、あなたのお弁当でしょ? いいよ、いいよ。私、ご飯もらってくるからね」と言ったら
「いいから、いいから」と、いつもの笑顔で言ってくれたのは言うまでもありません。
帰国の前日、彼女はKさんにはインドのカップルの神様のキーホルダー、
私にはニット帽をプレゼントしてくれました。
三つのお花と、そのお花の真ん中にストーンが煌めくお帽子です。
それを一つ一つ指さしながら、
「これはシュプリーム、これは、カルマ、そして、これがミャーミ。ね?」
もちろん、あの、まんまるの笑顔で。
……やっぱり、名前、間違えてる!(笑)
そんなところも、面白くて、楽しい、時空を越えた、インドのお母さん、
たっぷりの愛情を、ありがとう。
☆オマケ☆
チャパティができるところ。
この、ぷくぷくに膨らんだチャパティをぺっちゃんこにする過程が胸きゅん
お米を断ることがあっても、毎日、チャパティを食べたのは言うまでもありません(笑)
ちなみに、インドのお米は日本のお米と比べて、幅が半分ほどで、長さは倍ほどもあります。
もっと、ぷくぷくがわかる動画(笑)
音楽が流れているのは、「神様のことを想ってご飯を作ることで、良い波動の食べ物を作るため」だそうです。
まさに、ヨギック・フードですね
これらの食べ物のおかげで、素晴らしくも、ちょっぴりハードなプログラムを楽しめたのだと感謝でいっぱいです!
それでは、今日も素敵な一日を
また明日