2008年05月19日(月) posted by at-the-movies

ベクシル/2077日本鎖国

Theme: 映画レビュー


英語題:Vexille
2007年(日) 上映:1h49
監督:曽利文彦

脚本:半田はるか/曽利文彦

声の出演:黒木メイサ/谷原章介/松雪泰子/大塚明夫/朴王路美/櫻井孝宏/森川智之/柿原徹也/他


21世紀初頭、バイオ技術とロボット産業が急速な発展を遂げ、その両方で世界を大きくリードする日本は市場を独占してしまう。そんな中、国際連合は安全性や倫理的な問題を理由に厳格な国際協定を設けて規制を強化する。日本はこれに反発して国際連合を脱退、そして2067年、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年、一切の闇に覆われた日本の実態を把握するため、米国特殊部隊「SWORD」は潜入作戦を決行、隊長レオンの身を挺した行動と謎の日本人マリアの助けにより、女性兵士ベクシルが潜入に成功する。その後マリアと行動を共にしながら、次第に日本を牛耳る企業“大和重鋼”が企む巨大な陰謀に巻き込まれていくベクシルだったが・・・。


「日本がハイテク鎖国」というアイディアは大変興味を惹かれましたが、作品自体は中途半端な仕上がりで、つまらなかったです。


映像的には3Dライブアニメにより独特のビジュアルを作り出していますが、これは『アップルシード』で体験済みなので新鮮味はなし。


アクションよりもドラマ部分に比重を置いたと思われますが、その割にはとにかく脚本の粗さが目立ち、必然性や合理性を欠いた箇所が多々ありました。話は大きくなったけど、結局、何も達成できず、という感じです。


ベクシルの行動や発言については「本当に特殊隊員か?」と疑いたくなるし、黒木メイサがかなり下手というのも致命的です。


それにしてもこのラスト、少々自虐的過ぎやしませんか?


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「ベクシル-2077日本鎖国-」通常版
「ベクシル-2077日本鎖国-」特別装幀版
2008年05月18日(日) posted by at-the-movies

トランスフォーマー

Theme: 映画レビュー


原題:Transformers: The Movie
2007年(米) 上映:2h25
監督:マイケル・ベイ

脚本:アレックス・カーツマン/ロベルト・オーチー

出演:シャイア・ラブーフ/ミーガン・フォックス/ジョシュ・デュアメル/ジョン・ヴォイト/ジョン・タートゥーロ/レイチェル・テイラー/タイリース・ギブソン/アンソニー・アンダーソン/(声の出演)ピーター・カレン/マーク・ライアン/ヒューゴ・ウィーヴィング/レノ・ウィルソン/他


ある日、中東カタールの米軍基地に未確認ヘリコプターが着陸、突然ロボット型へと変形し無差別に攻撃し始める。また、飛行中の米国大統領専用機エアフォース・ワン内では何者かが侵入し、機密情報が驚異的なスピードでハッキングされる事態に。ただならぬ状況と判断した政府は、内密に分析と対策に取り掛かる。そんな中、高校生のサムは父親から車を買ってもらう。そしてその車は、ある日ロボットへ変形し、やがて同じようなロボットたちがサムの目の前に姿を現わすのだった。彼らとその対抗組織が地球に落ちた「キューブ」というものを探し求めており、どうやらサムがそのカギを握っているというのだが・・・。


はっきり言って観終わっても何も残らない作品ですが、ハリウッド娯楽大作としては大満足でした。スピルバーグもマイケル・ベイもこの手の作品は大得意ですね。


そもそもM・ベイ監督作品の時点でストーリー云々を言うのは違うと思いますが、原作が玩具シリーズであることも考慮すれば尚更です。内容は、平たく言えば勧善懲悪のロボット戦闘ものです。子供向け作品の割には少しアダルトなテイストが入っていたのはちょっと意外でした。


キャストは大スター格の人はいませんが、S・ラブーフはアクションと笑いが同居した良い俳優ですね。


上映時間は長めですが、後半からラストにかけて非常にスピーディーな展開のため、あっという間でした。


本作は細かいことは気にせず、とにかくCGによるロボットの変形や、ド派手なアクションを堪能しましょう。特にロボット・アニメ世代の男性にはお勧めです。


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トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション
2008年05月17日(土) posted by at-the-movies

地球最後の男

Theme: 映画レビュー


原題:The Last Man on Earth (伊題:L'Ultimo uomo della Terra)
1964年(伊/米) 上映:1h26
監督:シドニー・サルコウ/ウバルド・ラゴーナ

脚本:ウィリアム・レイセスター/フリオ・M・メノッティ/リチャード・マシスン(/原作)

出演:ビンセント・プライス/エマ・ダニエリ/ジャコモ・ロッシ=スチュアート/クリスティ・コートランド/フランカ・ベットーヤ/他


謎の細菌の感染により人類の殆どが死滅してしまう。しかし、死んだはずの人々は吸血鬼として甦り、人の生き血を求めてさまよい歩き始める。感染を免れたロバート・モーガンは、吸血鬼の活動しない昼間の間に彼らを見つけ出し、心臓に杭を打ち込んで殺していく。それが今の彼に出来る唯一の仕事なのだ。しかし、夜には住み慣れた家に閉じこもり、吸血鬼の襲撃に耐える毎日だった。本当に私が最後の人類なのだろうか?それとも・・・。


同名小説の初めての映画化作品。現在は著作権が切れ、インターネットで合法的に無料ダウンロード出来るので、リメイクの『アイ・アム・レジェンド』('07) との比較の意味でも鑑賞しました。


ビジュアル的なことはさておき、内容的には本作の方が皮肉の効いたテーマ性があって面白かったです。


本作は割と原作に忠実らしいですが(脚本執筆に原作者R・マシスンも参加)、「伝説」や「地球最後の男」にきちんとした意味があります。変なアレンジをせずに最新技術で本作をリメイクした方が何倍も良かった気がします。


なお本作の感染者は吸血鬼なのですが、夜にフラフラしながら俳諧する姿はどちらかと言うとゾンビに近いです。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』('68) の原型とも言われる所以です。


●関連作品●
『地球最後の男 オメガマン』('71)
『アイ・アム・レジェンド』(‘07)


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地球最後の男
2008年05月16日(金) posted by at-the-movies

レザレクティング・ザ・チャンプ(原題)

Theme: 映画レビュー


原題:Resurrecting the Champ
2007年(米) 上映:1h51
監督:ロッド・ルーリー 

脚本:マイケル・ボートマン/アリソン・バーネット/J・R・メーリンガー(原作)

出演:ジョシュ・ハートネット/サミュエル・L・ジャクソン/キャスリン・モリス/アラン・アルダ/テリー・ハッチャー/デビッド・ペイマー/ダコタ・ゴヨ/他


新聞社のスポーツ記者エリック・カーナンは、有名なラジオDJだった父の影を常に感じている。妻も同じ新聞社で働いているが、エリックよりも有名で優秀な新聞記者で2人は離婚寸前。ある日、取材の帰り道、暴漢に襲われているホームレスの男を助けた。その男はチャンプと呼ばれていて、その正体は伝説的なボクサー、ボブ・サターフィールドではないかと感づくエリック。世間では死んだと言われていただけに、スクープを手にしたと思った彼はチャンプに取材を試み、彼の経歴を、人生を永遠に変えるチャンスが到来したと喜ぶのだが・・・。


地味な作品ですが結構良かったです。男性、特に息子を持つ方にお勧めです。


原作は1997年にL.A.タイムス・マガジン誌に掲載され、ピュリツァー賞の最終選考まで残ったJ・R・メーリンガーによる同名記事です。


『ニュースの天才』('03) の系統と思っていたら、途中から「父と子」がテーマの人間ドラマになっていました。何故かと不思議でしたが、原作となった記事 を読んで納得できました。


話の中心はボブ・サターフィールドを名乗るホームレスの男ではなく、男との出会いを通じて著者が自分や周囲の者に取って「父親」という存在がいかに大きな存在で後の人生に影響を与えるかを見つめ直したのだと感じました。


エリックの息子に対するささやかな嘘は、少しでも息子にいいところを見せたいと思いが、同じ父親としてよく分かります。でも子供って、飾らなくても、ありのままの父親がカッコイイと感じてくれているんですよね。


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2008年05月15日(木) posted by at-the-movies

アイ・アム・レジェンド

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原題:I Am Legend
2007年(米) 上映:1h40
監督:フランシス・ローレンス

脚本:マーク・プロトセヴィッチ/アキヴァ・ゴールズマン/リチャード・マシスン(原作)

出演:ウィル・スミス/アリシー・ブラガ/ダッシュ・ミホク/チャーリー・ターハン/サリー・リチャードソン/ウィロウ・スミス/ダレル・フォスター/エイプリル・グレイス/ジェームズ・マッコーリー/エマ・トンプソン/他


2012年、ニューヨーク。科学者のロバート・ネビルは3年前に起こった地球規模の災厄をくぐり抜け、この街で、おそらくは全世界で、ただひとり生き残った男。彼は、相棒のシェパード、サムと無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って生き延びる日々。そして、自分以外の生存者を探して、毎日無線で呼びかけるものの、未だ生存者を見つけ出すことが出来ずにいた。それでも、人類を絶滅させた原因を取り除き、再生の道を探るため、たったひとりで奔走するロバートだったが・・・。


R・マシスン原作「地球最後の男」の3度目の映画化作品。


ネタバレになるので詳しくは書きませんが、前半は緊迫感があってなかなかのサスペンス・ホラーとなっていますが、後半はダメダメでした。


前半は3年もの間、唯一の話し相手が愛犬サムとなった「最後に残った男」の孤独感がよく描かれています。無人のニューヨークの映像は圧巻です(内容と関係ありませんが、『バットマンvs.スーパーマン』の劇場ポスターにはニヤリでした)。ネビルがマネキンと会話をするあたりは、T・ハンクスの『キャスト・アウェイ』('00) を連想しました。


一方、後半、サムとのエピソード以降はあまりに唐突でガックリでした。


ラストに至っては、前半を否定するような内容、かつ、ありきたり過ぎて目が点です。


実はエンディングは公開前に大幅に変更されたそうです(内容はネット上にあるので確認ください)。個人的には別エンディングの方が何倍も良かったと思います。


タイトルの「I am Legend(アイ・アム・レジェンド)」とは、直訳すると「私は伝説」という意味です。劇中で直接的な描写はありませんが、ネビルが「伝説の男」となったと解釈できます。一方、原作ではもっと詳しい説明があります。ネビル以外が全て吸血鬼となった世界では、昼間歩き回り寝ている者を殺す彼が逆に異端の「怪物」であり、かつて吸血鬼がそうであったように「伝説上の存在」となったのです。


●関連作品●
『地球最後の男』(’64)
『地球最後の男/オメガマン』(’71)

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アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)

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