2006年05月09日(火)
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西部戦線異状なし
Theme: 映画レビュー
原題:All Quiet on the Western Front
1930年(米) 上映:2h10
監督:ルイス・マイルストン
脚本:マックスウェル・アンダーソン/デル・アンドリュース/ジョージ・アボット/エリッヒ・マリア・レマルク(原作)
出演:リュー・エアーズ/ウィリアム・ベイクウェル/ラッセル・グリーソン/ルイス・ウォルハイム/スリム・サマーヴィル/他
★アカデミー賞 2部門受賞★
作品賞、監督賞
1915年、第一次世界大戦下のドイツの田舎町。町は若者たちの出征によって異様な熱気に包まれていた。高校生のポールたちは、学校の教師に愛国心を煽られて入隊を志願。英雄に憧れ、意気揚揚と入隊した若者たちだったが、彼らに求められたのは英雄になることではなく、一個の兵士として、命令された通りに動き、死んでいくこと。上官にしごかれる過酷な訓練を経て、配属された西部戦線は地獄絵図そのものであった。砲弾に怯えて泣き叫び、友人達の死を目にし、自らも傷を負いながらポールは戦争と死の恐ろしさを知る・・・。
1929年に発表後、15ヶ国語に翻訳されて世界中で350万部超える大ベストセラーとなった同名小説の映画化作品。高校生時代に原作を読んで以来、ずっと気になっていた本作のオリジナル全長版をやっと観る機会がありました。
本作はシンプルながらリアリティに富んでいて、間違いなく戦争映画の傑作です。近年の戦争映画と言えば、『プラトーン』('86) 、『フルメタル・ジャケット』('87) 、『プライベート・ライアン』('98) が思い浮かびますが、これら作品の原点を見た気がします。
さすがに俳優の台詞回しが大げさであるといった多少の古臭さはあるものの、1930年制作にも係らずその完成度の高さに驚かされました。ダイナミックな映像(ロサンゼルス近郊の広大な牧場地に再現された第一次世界大戦当時の戦場は迫力満点)や巧みな演出等(BGMが一切ない点は斬新)は今でも通用すると思いますし、後年の作品に与えた影響は計り知れません。
タイトルは西部戦線の前線司令部から本国へ送られる電文の文面から取られています。原作小説では、ラストシーンで前線司令部は本国に「西部戦線異状なし」と打電されます。その日は、名もない兵士が1人死んだだけで、目立って激しい戦闘が行われたワケでもない平穏な日だったのです。なお本作と直接関係はありませんが、「all quiet on the western front」はスラングで、「行動が伴わない様」又は「行動力がない人」という意味があります。
●関連作品●
『The Road Back』('37) 続編
『西部戦線異状なし』('79) リメイク
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■DVD■
西部戦線異状なし






