2005年03月21日(月) posted by at-the-movies

プライベート・ライアン

Theme: 映画レビュー


原題:Saving Private Ryan
1998年(米) 上映:3h00
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ロバート・ロダット/フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス/マット・デイモン/エドワード・バーンズ/トム・サイズモア/ジェレミー・デイビス/アダム・ゴールドバーグ/ヴィン・ディーゼル/他

★アカデミー賞 5部門受賞★
監督賞、撮影賞、音響効果賞、音響賞、編集賞

1944年6月6日。フランス、ノルマンディの海岸で史上最大の侵攻作戦がはじまった。第2次世界大戦の転回点となったこのノルマンディ上陸作戦の真っ只中、オハマビーチの過酷な戦いをくぐりぬけたアメリカ歩兵師団のジョン・ミラー大尉に、軍上層部から新たな指令がくだされる。それは「新兵ライアンを救出せよ」というものだった。 3人の兄を失ったジェームズ・ライアン 2等兵を帰還させるため、8人の男たちが最前線へと潜入していく・・・。

悪い映画じゃないんですが、かと言って別段素晴らしくもない、という何とも言い難い作品でした。

確かに噂通り戦闘シーンはリアルでした。しょっぱなから、兵士の肉片や血が飛び散って度肝を抜かれましたし、遠くの戦車の音の距離感、いかにもハンディーカメラで撮ったようなブレる映像、そのレンズに飛び散る血しぶき、等々あまりに生々しいです。今までも戦争の悲惨さや残酷さを描いた作品は数多くありますが、本作ほど徹底して即物的な描写を貫いたものはないんじゃないでしょうか。

ただ、確かに人間ががどんどん死んでいき、戦争に行ったらこうなるんだそうとは思いましたが、どうもハッキリとしたメッセージが伝わってきませんでした。あくまで「リアルな戦争描写」を目指して、後は観客がそれぞれで何かを感じる(「戦争はやめよう」とか何でも良い)のに任せている印象を受けました。ま、本作を見て「戦争って素晴らしい」と思う人はいないでしょうけど。

また、今まで見た戦争映画は、みんな勇敢な人ばかりで、最初は臆病で逃げていた人も最後には、奮起して戦いに挑んでい場合が殆どでした。本作は違います。戦争では様々な人が徴集され、否応なく前線に出されていく訳で、勇敢な人と同数以上の者が何も出来ず怯えてばかりなのではないでしょうか。昨日までは普通の一般市民だったんですから。結局どんな大義名分を掲げようが、最終的には生き残って、愛する妻や恋人、故郷に帰れればそれでいいんです。生死を分けた戦いではキレイ事なんていらないんですね。

"@ the Movies"
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