明日吹く風 第二章 ①
テーマ:明日吹く風
第2章 何かの始まり
①
シャワーを浴び、ソファーに横たわっていると、
『ドン!ドン!ドン!』 と
ドアをノックする音がした。
『やっべースギモトさんだ!
なんてあやまろうかなー?』
アキラは咄嗟に
クローゼットの中にあった
馬のかぶりものを
頭にかぶると、
エントランスの方へ向かいドアを開けた。
『もうすこし 待ってください ヒヒ~ン!!』
すると、聞き覚えのある声が・・・・
『バッカじゃねーのアキラ!
オレだよ!オレ!』
そこに立っていたのは、
昨日も一緒に飲んでいた
ショットバーのマスターだ。
『アキラーまだそんなことやってんの!
もー大人なんだしーなんとかならねーの』
少しニヤけてマスターは言った。
マスターこと 神田 仁 とは、
アキラが18歳ぐらいの時からのクサレ縁で
今でもよくかわいがってもらっている。
15年ぐらい経つがその頃とまったく変わらない
マスターにアキラは少し憧れている。
一方、マスターもアキラのことを買っていた。
何かあるとアキラに相談し、
暇ができると飲みに誘うというふうに・・・・
『で、なに? マスター!
今日は行かないよー
昨日も一緒に飲んだじゃん!』
馬のかぶりものをぶっきらぼうにはずし、
フテクサレた顔でアキラは言った。
『なに!? ってことはないだろー
今日はアキラに仕事の話し
もってきてやったんだからさー
ありがたく思えよー』
そう言うと、マスターはドアの後ろに居た
恰幅のいい男性を紹介し始めた。
~第二章 ②へつづく~





