診断を受けることのメリット・デメリット(1)
テーマ:■診断のメリット・デメリット(※この記事は、旧サイトから移行したものです。)
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「自分はアスペルガー症候群ではないだろうか」と悩んでいる人にとって、診断を受けることのメリット・デメリットを知ることは、受診を決めるためのよい判断材料になると思います。
今回は、診断を受けることのメリットとデメリットのうち、メリットに焦点を絞って、私の体験をお話します。
・メリット①:理解者を得ることができる![]()
診断を受けるということは、少なくとも、その診断を下した医師は発達障害を理解しているということです。つまり、確実に1人の"理解者"を確保したことになります。
もしも、今、「誰もわかってくれない!」ということで悩んでいるのであれば、なによりも理解者を確保することが必要ですから、診断を受けて理解者を得ることで、行き詰った現状を乗り越えられるかもしれません。
私の場合は、まさに、↑この状態でした。
T先生という理解者を得たことで、精神的にとても安定し、前向きに行動できるようになりました。
また、医師から職場の人事や上司に私の特性(長所&短所)について、説明してもらうことで、さらに理解者を増やすこともできました。(自分で説明するよりも、医師、つまり"権威ある人"、からの説明のほうが、定型発達者(普通の人)には受け入れてもらいやすいです。)
また、心理面のケアとして、発達障害に理解のある心理士を紹介してもらうこともできます。
・メリット②:適切な薬による治療が受けられる![]()
精神系の「薬」と聞くと、"怖い"と感じる人もいるかも知れませんが、そうではありません。
自分にあった薬を飲むことで、"必要以上のこだわり"を抑制できます。それによって、こだわりに起因する"イライラ"から解放されて、精神的に安定します。結果的に周囲との摩擦も減って、生活がしやすくなります![]()
また、「いやいや、現在2次障害(うつや強迫性障害)で服薬しているけれど調子悪いよ!」という人は、その薬が適正かどうかを見直すことも必要だと思います。
(アスペルガー症候群を含む)自閉症を持つ人は、非常に薬剤に敏感な体質であることが多いそうです。その場合は、標準の投薬量では多すぎて、逆に精神的に不安定になっている可能性があります。(このことは、『自閉症の才能開発』という本の中でも特に強調されています。)
私自身もそうでした。
当初の精神科では、そのことに気が付かず、症状が「悪化した」と判断されて、どんどん抗うつ剤と精神安定剤を増量されました。その結果、薬の副作用でパニック障害のような症状を起こしたり、さまざまな精神症状を起こしました。しかも、薬を増やしても良くなれない自分を「情けない奴」だと責めるようになり、悪循環の永久ループにはまり込みました![]()
現在は、デプロメールという薬を一日にたったの1~2錠飲むだけで、非常に快適に過ごせています。
(どの薬がどのくらいの量で効くかは、個人により様々ですので、医師と相談しながら適切な薬と適切な量を見つけてくださいね。)
私の場合は、通常の風邪薬でも、体に合うものが限られてしまうぐらい、薬剤には過敏な体質でした。
現在、精神疾患の治療がうまくいっていない方は、一度、過剰投与や過敏体質による副作用を視野に入れて、再考されてはいかがでしょうか。
・メリット③:知能検査で自分の特性をつかめる![]()
診断に知能検査は必須です。この知能検査の結果は、非常に役に立ちます。ぜひ、知能検査の結果をコピーをもらいましょう。
自分の特性を知ることで、今まで自分が不得意だったことを克服する方法を見つけられるかもしれません。
たとえば、私の場合、
中学時代からずっと英語が苦手でした。他の教科は努力に比例して成績が伸びるのですが、英語だけは何をしてもだめでした。成人してからも、何度となく、英語の学習に挑戦しましたが、ことごとくだめでした。
そこで、今までの英語の学習方法を、自分の特性と照らし合わせて考えてみました。
通常の英語の教材は、耳で聴くものが主流です。
しかも、日本語と英語が交代に出てきます。
英語を聴く→一時的に記憶→日本語を聴く→一時記憶の英語を呼び出して日本語と照らし合わせる→内容を理解する
これを、自分の特性と照らし合わせてみます。
・一時的な記憶、つまり「作動記憶」が重要
→「作動記憶」が貧弱な私は、英語を一時保存できない
・日本語と英語を頻繁に切り替える
→自閉症者は思考の切り替えがおそいので
ついていけない。
・聴くことに重点が置かれている
→私は視覚優位(目で見て考える
)なので、
耳から入った情報を処理が苦手
つまり、通常の英語学習は私にとって、苦手な能力ばかり使う"最悪の方法"だったことがわかりました![]()
そこで、思い切って"英語だけ"で授業をするネイティブの講師の元で英会話を始めました。頭を切り替える必要がないので、すごくラクです
身振り手振りがあるので視覚優位な私にはとてもわかりやすい![]()
WAISの結果がなければ、"英語だけの授業なんかむり!"と、チャレンジすらしなかったと思います。
このように、WAISの結果をうまく利用すれば、"世間の常識"や"自分の思い込み"から解放されて、より自分に適した方法を見つける事ができます。
もし、各項目の内容がよくわからなければ、各項目がどんな特性を示すのか簡単に説明してもらいましょう。
その際には、医師や心理士に「自分の得意・不得意を知って、今後の行動の指針にしたいので教えてほしい」ということを、きちんと伝えれば、嫌な顔はされないと思います。
可能であれば、成人の知能検査は『WAIS-III』を受けることをオススメします。WAIS-III はそれ以前の知能検査に比べて、細かい視点("下位項目"と呼びます)でIQがでます。
私のようなタイプだと、以前の知能検査では、「正常」と判断されてしまう可能性があります。(詳しくは、過去記事『私がこのブログを始めた理由
』をみてね♪)
私が、現在までに感じたメリットは、この3点でした。
他の人に聞けば、まだ別のメリットがあるかもしれません。
「こんなメリットもあるよ!」という方、お気軽にコメントやメッセージください![]()
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あと、『エイリアンの地球ライフ』(泉流星/著)に「診断についての考え方」の章があります。
- エイリアンの地球ライフ―おとなの高機能自閉症/アスペルガー症候群/泉 流星
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こちらも、とても参考になると思います。
今回はメリットを中心にお話しました。
次回は、デメリットとその克服方法についてお話します。
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