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私はアスペルガー症候群でしーた♪-がんばれあすぺさん041



今日は、あすぺさんにはよくある「感覚過敏」のお話です。



感覚過敏には、いろいろあります。
視覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏
感覚過敏の種類と程度は、大きく個人差があります。


私には、『視覚過敏目があります。



と言っても、気がついたのは、ごく最近です。
アスペルガーの診断を受けるまでは、これが普通なのだと思っていました。



ただ、「あれ?」と思ったことはありました。
数年前の夏のある日、友達と道を歩いていて、あまりにまぶしくて、目がつぶれそうでした。


私「まぶしくて目ぇあけてられへんなぁ!」


友「え?そう?多少はまぶしいかもしれんけど、

  目はあけてられるで。大げさやなー」

私「めっちゃまぶしない?」

友「…そんなに、まぶしないよ」


そんなもんかなーと、大して気にも留めなかったのですが、これが視覚過敏だったとは!!



言われてみれば…

子供の頃の写真…えっ



赤ちゃんの頃から、やたらに眉間にしわを寄せて目を細めている写真がいっぱいありました。
中学ぐらいまでの写真は、ほとんど、目が"線"でした。

でも、ある漫画で、「写真をと取るときに"びっくり目"をするとかわいい」というのを読んでから、写真を撮るときに目を見開くクセをつけました。
ですから、それ以降の写真は、目がぱっちりです(笑)


とはいえ、きっと普段は眉間にしわを寄せていることが多いのだと思います。


IT業界に入ってすぐ、白の背景に黒文字で入力というのが、辛くて仕方がなかったので、設定変更のできるソフトは、すべて、背景を濃紺&文字を白に変更しました。

メールソフトも、テキストエディタも、プログラミングのソフトも、ぜーんぶ背景は濃紺です。
まぶしくて目が疲れるんですもんっしょぼん


さらに、ディスプレイも、限りなく暗く、コントラストも下げて使っています。
消費電力が少なくてエコロジーかも?



視覚過敏の一方で、
子供の頃から、色の識別の能力は非常に優れていました。
芸術関係の仕事をする母でさえ、識別できないほどの色の違いを見分けられた、という経験があります。



おそらく、かなり光を敏感に感じ取ることができるので、色(光)の識別もより敏感に感じ取ることができるだと思います。



つまり、「感覚過敏」と「才能」は同じ延長線上にあるということなのですね。


最近は、サングラスをかけるようにしています。
とてもラクなのですが…


レンズの色が実際の色にかぶさるため、色がはっきり識別できなくてイライラしてしまうことがあります…



そうなんです。
私は、色にものすごくこだわるんです。



照明の暗い店や、白熱電球などでオレンジがかって見える店では、絶対に服やかばんなどを買うことができないのです。



なぜなら…

「色がちゃんとみえへんやんかーーーーーーむかっ



「正しい色が見えない」ことにものすごくストレスを感じるのです。
ですから、お店で服を選ぶときも、
「色がわからないから、蛍光灯の下で見せて」
と頼むことがよくあります。



普通の人にとっては、よく似た色(同じ色)であっても、私にとっては、大きな違いに見えるのです。



「これ、微妙に色がちがうなー。こっちのほうがいいなー。でも、形はこっちがいいなー」
というと、店員さんが「?(同じ色やん!シラーって表情)」となることがあります。



大学生の頃、私はカーキ色の半ズボンを2枚合宿へ持っていって、交互に履いていました。

カーキ色、といっても、私には明らかに違う色だと思っていたのです。



1つは、かなり茶色に近いカーキ色。
もう1つは、まさにカーキ色ど真ん中の色。



しかし…


周りは、

「しーたさん、毎日、同じズボンはいてる」
と思っていたのです!!!!!



がーーーーーーーん!叫び



おしゃれのつもりだったのに、
ただの不潔な人だと思われていたんですっあせる



ええ。もちろん、その後二日に渉って
「ほらっ!昨日のと違うでしょ!!」
と、二つのズボンの違いをみんなに言って回りましたとも…



それ以来、連続して同系統の色を着ないようにしています。
かならず、翌日は系統の違う色の服を着るように…



その頃からです。
自分が感じたとおりに色を表現することをやめました。



「この2つ色が違うなー」


と思っても、それを口に出す前に、

「おそらく、この程度の色の違いだったら、普通の人は"同じ色"って言うんだろうなぁ」

と考えて、

「そんなん、おんなじ色やーん(笑)」

と言うようになりました。



いつも、
「ほんまは、違う色やねんけどなぁ…しょぼん
と、心の中ではつぶやきながら、口先だけで「おんなじ色やーん」と言っているのです。



おそらく、芸術関係の仕事なら、これは才能として認められて、うらやましがられることなのでしょうね。

実際、母は、子供の私が識別できたときに、こういいました。


「私はね、どんなにがんばってもこの色の違いがわからへんのよ…。同じ色にしか見えへん。でも、あんたのお父ちゃんは、この違いがわかるって言うんよ。そっか、あんたにもわかるんやなぁ…(がっくり)」


なんだか、母に悪いことをしたような気になりました…

でも、このときに、これが自分にある才能なんだと自覚できました。



ですから、今でも、その感覚を殺すことなく「違うねんけどなー」と心の中で叫び続けられるのだと思うのです。



そうでなければ、自分が違う色だと感じることが"間違い"だと思って、自分の感覚を押し殺していたかも知れません。



そうして、考えると、他にも生かせば才能となる過敏さを、"間違い"だと思って、無意識に自分の感性を殺してしまっていることがあるかもしれない…
そう思うのです。



感覚過敏は、生かせば「才能」となりうるのです。



聴覚過敏なら、音楽家、調律師、楽器の製作、
嗅覚過敏なら、香料の研究や、脱臭剤の研究、
味覚過敏なら、調理師や食品開発、
触覚過敏なら、衣料品の研究開発、服飾関係、


きっと、考えればもっとたくさんの可能性が出てくるでしょう。




みなさんの感覚過敏。

否定せずに、"生かせる"方法を探してみてはいかがでしょうか。



ちなみに、私は、視覚過敏を生かして、『がんあばれあすぺさん』を色にこだわって描いています


感覚過敏
生かせば才能ひらめき電球
生かさなければ
ただの不便ドクロ

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