勝手に笠着・暫定倉庫

さえずり派のtwitter連歌を並べています。式目なし、目下模索中。

さえずり派とはtwitter上に忽然と発生した謎のハッシュタグ(#saezuriha)。


それから一年後のある日、式目なしで初心者ばかりの『勝手に笠着連歌』がぽかりと誕生いたしました。


毎月1日、11日、21日に誰かが発句して、100韻まで詠んでいます。


勝手に笠着連歌には、ハッシュタグ#kkasagiをつければ誰でも自由に参加可能。飛び入り大歓迎。


輪廻、季戻り、観音開き、その他もろもろ失敗はあれど、気にせずにワイワイガヤガヤやってます。










テーマ:
暫定版【勝笠式目】
1-切字は発句のみ。
2-同字は間五句以上あける(=去嫌。五句去り)。
3-春、秋句は三~五句続ける。再び同じ季をくりかえすときは最低五句あける(五句去り)。
4-夏、冬句は一~三句まで。再び同じ季を繰り返すときは最低二句あける(二句去り)。
5-恋句は二~五句続ける。初折の表は避ける。最低三句はあける(三句去り)。前に出た恋句と同じような句は避ける。
6-月句は多少位置が前後しても良い。春夏秋冬どの月でも良い。
7-花句は極力定座を守る。正花なら可、必ずしも桜に限定しない。(ただし99句目は桜で)
    (注:*正花(=花の句)は桜が基本だが、以下の夏冬秋雑の花も認められる。
        例 夏…余花、花御堂、若葉の花など
          秋…花火、花相撲、花灯籠など
          冬…帰り花、餅花など
          雑…花嫁、花婿、花鰹、花紅葉、作り花など
       *浪の花、湯の花、火花、糀の花などは正花とは認めない。)
8-素秋(月句のない秋)、素春(花句のない春)はなるべく避ける。したがって他季の月が出た時は、同じ面(折りの半分。表か裏のページ)には秋は出さない。
9-字余り、字足らず、短句の下七の四三はなるべく避ける。

【句の付け方】林先生の覚書を参考に。
   https://yukar.in/note/ckF7Li

随時進行表を確認しながら楽しく♪


(初折)
句番 折   句数  定座       句

1     初 表 発句          1 首傾ぐ寒の句会の鴉かな(冬)海牛
2     初  表 脇           2 黒き羽毛に星となる雪(冬) 山葵
3     初  表 第三          3 闇夜裂く最終便の窓灯り(雑)小鶴
4     初  表 4            4 閉じた絵本に朝陽差し込む(雑)楽水
5     初  表 5            5 衣更白馬の王子来るを待ち(夏)布褸
6     初  表 6            6 古着も混じり好みあれこれ(雑)牛  
7     初  表 7          7 太鼓鳴り櫓輪になる盆の月(秋)鶴
8     初  表 8(折端)         8 妖かし逃れ芒騒がし(秋)山
9       初 裏 1(折立)         9 コスモスの揺れる河原に一人来て(秋)作
10      初  裏 2           10 流れゆく枝浮き沈む見ゆ(雑)桂
11      初  裏 3            11 雲追いて駆け登りしは無縁坂 (雑) 毬藻
12      初  裏 4           12 蝉時雨消す入道のこえ(夏)山  
13      初  裏 5           13 青き山峠ひと息うまい水(雑)鶴  
14      初  裏 6           14 頬に春風揺れるスカーフ(春)水  
15      初  裏 7           15 颯爽と桜の路を美男美女(春)牛  
16      初  裏 8           16 雲雀の声を聞く道祖神 (春)褸  
17      初  裏 9            17 永き日を名曲喫茶で過ごしおり(春)摩衆
18      初  裏 10       18 月光淡く朧なる空(月)(春)桂
19      初  裏 11           19 影映しせせらぎ草を分けてゆき(雑)山  
20      初  裏 12           20 黒髪なびく風の少女よ(雑)鶴
21      初  裏 13        21 雪洞に浮かぶ花嫁高島田(花)(雑)褸
22      初  裏 14(折端)       22 障子放てばけふ銀世界(冬)牛  

テーマ:
句番 折  句数   定座       句

23  二 表   1          23 厨房に小さき意地の攻めぎ合い(雑)鶴
24  二     2           24 昔味噌汁今はカレーと(雑)山
25  二     3           25 レトルトで三食父子のキャンプ村(夏)牛
26  二     4           26 腹ぺこセブン待てぬ三分(雑)鶴  
27  二     5           27 飛び立ちて何処に行かん赤き鳥(雑)山
28  二     6           28 出奔といふ妻の選択(恋)(雑)牛  
29  二     7           29 片道の夜汽車は北へまっしぐら(恋)(雑)鶴
30  二     8           30 海峡越えて添い遂げんとぞ(恋)(雑)山
31  二     9           31 さいはての大地に結ぶ赤い糸(恋)(雑)水
32  二     10           32 熨斗はつけずに送る小包 (雑) 藻
33  二     11           33 初時雨振り向く街は夢の中(冬)鶴
34  二     12           34 電飾点る瞬間を待つ(冬)褸  
35  二     13         35月喰んでおほはくてふの飛ぶ夜空(月)(冬)泥酔
36  二     14           36 湖底の毬藻そっと息づく(雑)牛
37  二 裏  1           37 ゆるゆると新緑分けて草鞋脱ぐ(夏)鶴
38  二    2           38 鼻緒に添えるあやめ手折りぬ(夏)褸
39  二    3           39 いつのまに吾子をみあぐる年となり (雑) 曙水
40  二    4           40 未だ現役東京タワー(雑)牛
41  二    5           41 名物に美味いもの無し旅の先(雑)山
42  二    6           42 ロケ地喜ぶ大河の力(雑)鶴  
43  二    7           43 渋谷から盛者必衰ことわりて(雑)衆
44  二    8           44 駅前ビルを行きつ戻りつ(雑)褸
45  二    9           45 夜行バス目覚めふるさと刈田原(秋)鶴
46  二    10          46月夜の縁の端に母一人(秋)(月)牛
47  二    11           47 寂しきは虫の音のみと語らいて(秋)山
48  二    12           48ふと思い付く子機の充電(雑)牛
49  二    13          49 振り返る卓に紅(くれない)冬の花(冬)(花)山
50  二    14           50 天狗の鼻は七味瓢箪(雑)鶴 49  






テーマ:
句番 折  句数  定座       句
51  三表    1           51 甘酒の茶屋で寛ぐ峠道 (夏)牛 50
52   三     2           52 みたらしのたれ襟に染みつけ(夏)山
53   三     3           53 焼き鳥にギャル侵略オヤジ隅(雑)鶴
54   三     4           54 言葉巧みに誘うカラオケ(雑)(恋)牛
55   三     5           55 頬染めぬ君の口元つと動き(雑)(恋)褸
56   三     6            56 女の影に心浮き立つ(雑)(恋)鶴
57   三     7           57 How-toの本悉くろくでなし(雑)牛
58   三     8           58 栞懐かし古き書斎に(雑)水
59   三     9           59 積ん読の枕高くし秋深む(秋)山
60   三     10           60 大空狭き赤とんぼ群れ(秋)鶴
61   三     11           61 故郷の便りも絶えて肌寒し(秋)山
62   三     12           62 栗のはじけて話めでたき(秋)褸
63   三     13          63 望月を手に収めたきうまし夜(月)(秋)山
64   三     14         64 草食男子婚活苦戦(雑)鶴
65   三裏    1           65 週末のレンタル畑蝶の昼(春)牛
66   三      2          66 腰の湿布を山に笑われ(春)褸
67   三      3          67 足止めぬ川岸白く雪柳(春)山
68   三       4          68 陽炎背にし浮かぶ野仏(春)鶴
69   三      5          69 万葉の歌碑つれづれと国境(雑)牛
70   三      6          70 君標野行き吾れの手を振る(雑)(恋)褸
71   三       7         71 しのびあい契るを誰ぞかえりみぬ(雑)(恋)山
72   三      8          72 気だるき午後のテレビドラマよ(雑)牛
73   三      9         73 ボンソワーシロガネーゼの大人買い(雑)鶴
74   三      10        74 おさなの夢は月を我が手に(秋)(月)褸
75   三      11          75 伸び行きて夜長語りも長くなり(秋)山
76   三      12          76 湖上波立ち心シンクロ(雑)鶴
77   三      13         77 花の奥奥へと若き影二つ(春)(花)牛
78   三      14          78 春風愛でる姿ゆかしき(春)山

テーマ:
句番 折   句数  定座       句

79  名残表   1            79 夕かすみ黒髪ゆれる浜の砂(春)鶴
80  名残     2            80 漁師小屋へと子猫駆け出す(春)牛
81  名残     3            81 その昔クレオパトラに仕えしが(雑)褸
82  名残     4            82 赤きくちびる魔の蛇苺(夏)鶴
83  名残     5            83 鎌首をもたげて雲の呼ぶ雷雨(夏)山
84  名残     6            84 大河となりて大地潤す(雑)酔  
85  名残     7            85 睫毛にも人待つ夜に滴置き(雑)(恋)山
86  名残     8            86 慕う日めくり古都の思いよ(雑)(恋)鶴
87  名残     9            87 蔵通り力車で流すけふの旅(雑)牛
88  名残     10            88 夜明ける空に雲の秋めく(秋)山
89  名残     11            89 不知火の正体みたり煩の鬼(秋)鶴
90  名残     12            90 律の調に迷いも晴れて(秋)山
91  名残     13          91望月のいずこに立ちし星条旗 (秋) (月) 曙
92  名残     14            92 シャトルに乗せたお子様ランチ(雑)牛
93  名残 裏   1            93 手の上のミトン懐かし百貨店(冬)山
94  名残     2            94 デパ地下めぐる駅弁の旅(雑)鶴
95  名残     3            95 晩飯は今日も出来合いにてすまし(雑)山
96  名残     4            96 台本忘れ全てアドリブ(雑)牛
97  名残     5            97 宛もなき賽子ひとつ地図代わり(雑)鶴
98  名残     6            98 下萌を踏み土手を流離う(春)山
99  名残     7            99 たまきはるうちのおほのの桜花(春花)酔
100  名残    8(挙句)        
                         100 春の嵐に天も薄紅(春)山葵
                       100 亡き母しのぶ春の夕暮れ(春)小鶴  
                       100 春迎えたる人守るべし (春)桂
                       100 春を讃えし歌朗朗と (春) 毬藻
                       100 富士の控えし春の稜線(春)海牛
                       100 浮かぶ水面の春は爛漫(春)泥酔
                       100 見上げる空に春の手招く(春)布褸
                       100 八隅知し我大君の春(春)摩衆
                       100 吾子歩きだし春すぐそこに (春)楽水
                       100 朝ぼらけの空山は笑ひて (春) 曙水
                       100 卒業生の帽子空舞う (春) 作

テーマ:
勝手に笠着6》

1 湯煙や初東雲の暖簾かな(新年)子鶴
2 微醺そぞろに歩む元朝 (新年) 屠塩
3 祝月夢の姿はまん丸に(新年) 風牙
4 消える時よし膨らむときよし(雑) 桂
5 飛びゆけば空の広さよ風薫る(夏) 塩
6 一投ごとにルアー光りて(雑)牛
7 騙される器量もあって佳いをとこ(雑)泥酔
8 手品のタネはすでに明かされ(雑)布褸
9 電話する息子は二階あんた誰(雑)鶴
10 問わるる花の名前知らずに(春)牛
11 新しい出会ひと別れ桜舞ふ(春)楽水
12 同じ指輪の女気になり(雑)丼神
13 気楽にもお一人様といふぞかし (雑) 塩
14 ザブザブと入る雪の源泉(冬)褸
15 効能の欄に痛風打ち身等 (雑)牛
16 お医者さまでも治せぬ病(雑)鶴
17 湯に咲いた花の袖の香狂おしく〈恋)桂
18 乱れて今朝の月を眺めつ(月恋)酔
19 戯れの蜜蜂遊びあきもせず(春恋) 文茶
20上司迷わす小悪魔OL(雑)鶴
21 元首へと向かふモンローウォークして(雑)牛
22 バッキンガムに落ち葉の絨毯(冬)水
23 嫁姑どっち付かずの皇太子(雑)鶴
24 知らん顔して鴨の遊泳(冬)神
25 参加することに意義あり寒稽古(冬)摩衆
26 繋ぐ絆の箱根駅伝(新年)鶴
27 熱き意思天下の険も越えてゆき (雑) 山葵
28 老優いまだ矍鑠として (雑) 褸
29 たまに来る孫を相手にカルタ取り (新年 ) 作
30 息子が家にたゝみなきゆゑ (雑) 塩
31 スリッパに刺繍されたる菫花(春)山
32 鷹の爪折りスマホ手習い(雑)鶴
33 夫婦とも常住端座去年今年(新年)塩
34 交わす挨拶往来のひと(雑)酔
35 面の下追難の鬼も好々爺(冬)山
36 天狗よろける一本歯下駄(雑)鶴
37 点滅す蛍の奇跡闇に消え(夏)褸
38 かの面だちも見へず別るる (雑) 塩
39 かはたれに橋をはさみて指を切り(雑)山
40 新たな出会ひは思ひ出に似て(雑)桂
41 あのひとは何をしてゐるそればかり (恋) 塩
42 約束の地に来ぬ君の名は(恋)鶴
43 茉莉花の可憐の内にかをりたち(夏)山
44 謎かけ姫もいつか微笑む(恋)酔
45 ちぎりきな何のかたみを思ひけむ (恋) 塩
46 菊の頃には帰り来ぬとぞ(秋)山
47 秋半ば所詮わたしは篭の鳥(秋)鶴
48 天の高さは誘ひて無残 (秋) 塩
49 飛び立ちて翔ぶは叶わじ降る落葉(秋)山
50ただ月だけの照らす帰宅路(秋月)牙
51 足音に背筋凍りて猛ダッシュ(雑)水
52 迫る師走に勝てぬと知るも(冬)山
53 トナカイは役目を終えて屠蘇を呑み(新年)衆
54 善意の人は謎の覆面(雑)鶴
55 影揺れて 御簾の中から琴の音が(雑)褸
56 猫に誘われ出よ麗人(恋?)山
57 剣を持つリボンの騎士は訳ありの(雑)酔
58 鍔の細工に面影追ひて (雑) 塩
59 五右衛門の袴姿の美しき(雑)水
60 鬼と呼ばれど人の身なれば(雑)山
61 江戸っ子は熱湯大好きべらぼうめ(雑)鶴
62 春は名のみのからっ風にて(早春)山
63 駆け抜けるをのこ見守る蕗の薹(春)褸
64 蒲公英踏まぬ鼻緒桃色 (春) 塩
65 明日来れば花嫁となる月朧(春花月)牙
66 語り終りは始まりならん(雑)山
67 爺さまと婆さまがゐて幕開き〈雑)桂
68 飾る高砂人形の箱 (雑) 塩
69 月の海浮かぶ鮑のかぐや姫(夏)鶴
70 浦島となる夏の砂浜(夏)山
71 いずかたへ白髯(はくぜん)揺れて蹌踉と (雑) 塩
72 浅茅ヶ原に頼む一灯(秋)桂 
73 鬼平の軍配挙がり夜半の月 (秋)牛
74 さしもの男葉月に全裸 (秋) 塩
75 其の昔江戸っ子訛りのメンコして(雑) 水
76 路地のベーゴマ火花コーシン(秋)鶴
77 十円で楽し昭和の裏通り(雑)牛
78 皮の財布に木枯らしの吹く(冬)山
79 しゃんしゃんと繁盛願い酉の市 (冬) 毬藻
80 熊手両手に十日は恵比寿(冬)山
81 鐘響く停車場に待つ人の波(雑)桂
82 春一番に髪の乱れて(春)山
83 力車引く粋な兄さんか飛ばす(雑)鶴
84 つばくらすいと三軒先へ(春)茶
85 駄菓子屋に集ふわんぱく盛りの子(雑)牛  
86 肉桂(ニッキ)の包紙(ホウシ)寄せる秋風 (秋) 塩
87 豊穣の礼に囃子も浮き立ちて(秋)山
88 鎮守の森に鈴虫の鳴く(秋)褸
89 十五夜の月皓々と影は濃く(秋)山
90 ふと垣間見る君の惑いを(雑)牛
91 ひとり来て冬の浜辺の日焼けあと(冬)鶴  
92 水面にとける雪の寂しき(冬)山
93 二人分溢れて宿の露天風呂(恋)牛
94 濡れた世界の時は果てなし(恋) 也
95 スキャットの世界に流れ美女は笑み(雑)褸
96 春告鳥も喉慣しせん(春)山
97 霧もはや湯気ともつかず汝を隠す (雑) 塩
98 少年の日の記憶かげろふ(春)牛
99 汽車に乗り花散里に君を見ぬ(春花)山

100 また巡り来し近江路の春(春)桂
100 春風吹いて悲しみ癒やせ(春)鶴
100 人待つ吾れに春の優しき(春)褸
100 まばゆき春の人を愛さん (春)牛
100 春の光を小籠に詰めて(春)酔
100 都あらたに起つ春の夢(春)衆
100 春の水面の光琳模様(春)神
100 胸のポッケに春色リボン(春)茶
100 足元照らす赤き春燈(春)水
100 待ち人来たりて春昼の駅 (春) 藻
100 共に歩まん爛漫の春(春)山


テーマ:
1 惜年の地球まんまと釣られをり(冬) 海牛
2 切られ与三が鮟鱇の口(冬)泥酔
3 黒塀の観越しの松の雪の舞い(冬)布褸
4 天狼桟敷でウルトラソウル(冬)摩衆
5 くつきりと役者の小股滑る床 (雑) 屠塩
6 花園神社に唐の紅テント(雑)丼神
7 書を捨てよ母のない子を口づさみ(雑)小鶴
8 癒しのメロディ新たな道へ(雑)衆
9 危なかし少年少女夏休み(夏)牛
10 花火を真似て燃えて散りぬる(夏) 山葵
11 今日もまた 旅から旅へ祭り追う(秋)褸
12 実り感謝の神輿の揺れる(秋)山
13 明日の糧浮き世荒波啖呵売(雑)鶴
14 銭を洗ひに弁天詣で(雑)桂
15 菊の助小気味良さ継ぐ御曹子(雑)鶴
16 親の許さぬ女と道行(恋)酔
17 野菊揺れ矢切の渡しひとっ漕ぎ(秋)褸
18 河岸に既に七福神が(雑)衆
19 神無月若い水夫の羅針盤(冬)鶴
20 をとこ威勢でいざ寒稽古 (冬) 塩
21 掛け声の遠く近くに谺して(雑)山
22 GPSは君を逃がさぬ(雑)衆
23 汎地球ましますもののみそなはす (雑) 塩
24 廻る命の再び芽吹く(春)山
25 いつの日か陽炎背負い花遍路(春)鶴
26 うどん県から便りの届く(雑)褸
27 雨乞いの河童相撲の利益あり(夏)山
28 雨蛙跳ね空を占ふ(夏)水
29 週間の予報の如何に嘘を吐き(雑)山
30 仕度もなしに冷ゆる荒(あばら)屋 (秋) 塩
31 殺気読みお主出来るな秋茜(秋)鶴
32 秋の夜長に時代劇読む(秋)褸
33 粟田口国綱備前殺し針 (雑) 塩
34 よくも飽きずに 韓流ドラマ(雑)作
35 朝鮮の秋は好太王を褒む (秋) 塩
36 山の紅葉空に映りて(秋)水
37 ため息の小さき音さえ身にしみて(雑)褸
38 命を削る鑢とぞ言ふ (雑) 塩
39 かつお節日本の知恵よ食文化(雑)鶴
40 グルタミン酸さあ鍋料理 (冬) 塩
41 スキー場三本滑り一休み(冬)水
42 神様ロマンス呉るる頃合 (雑) 塩
43 黄昏て止まり木バーの美人ママ(雑)鶴
44 野良犬の声ゴスペルに似て(雑)衆
45 夢に立つ舞台に舞いぬ花吹雪(春)山
46 おきばりやすの祇園暮れ頃(雑)鶴
47 雨の降る雪になるらし嵐山(冬)水
48 叡山暮れて煮える湯豆腐 (冬) 塩
49 冬籠もり天狗の秘伝会得まで(冬)鶴
50 腕の見せ場はワールドカップ(雑)衆
51 しゃぼん玉飛ぶが如くに脚捌き (春) 塩
52 赤い風船追ふ幼子(春)水
53 式場のビデオに涙父と母(雑)山
54 なれぬポックリ新米舞子(雑)鶴
55 絨毯を踏んで慣れぬは育ちの差 (冬) 塩
56 売れ残り柚浮かべ福呼ぶ(冬)鶴
57 鞍馬寺そぞろ歩けば指凍る(冬)水
58 蜜柑の葉末尖るつめたさ (冬) 塩
59 墓と墓抜ける風さえ年惜しむ(冬)鶴
60 東男の粋に憧れ(雑)水
61 寄席芝居相撲の文字の日本らし(秋)牛
62 一気呵成の墨痕淋漓 (雑) 塩
63 國中に絆の翼広がりて(雑)衆
64 翔んで飛べ跳べ飛べ跳んで翔べ (雑) 塩
65 大トリは夜桜冬美歌いぞめ(雑)鶴
66 カナリヤ血吐き鶫は食はる (秋) 塩
67 別れ詩意味なき言葉繰り返し(雑)鶴
68 大晦日こそ張らめ美声を (冬) 塩
69 横殴り雪降りやまぬ鄙の家(冬)水
70 炉端に遠路の客集まりて(冬)桂
71 山盛りの漬物囲み里自慢(雑) 文茶
72 台所では口手戦い(雑)山
73 春彼岸おはぎ並べて笑顔丸(春)鶴
74 木魚の音も眠気誘いて(雑)山
75 釣り宿に破れかぶれのハンモック(夏) 茶
76 転げて下は鼠の唄い(雑)酔
77 口開けて棚からぼたん蛇の年(雑)鶴
78 木下闇にてアダムを誘う(夏恋)酔
79 年取らぬ人形の居るおもちゃ箱(雑)水
80 幼馴染は屁ぴり腰に (雑) 塩
81 オリーブが風に揺れ落ち恋芽生え(恋)鶴
82 意外に選ぶブルートなりき (恋) 塩
83 先人も花笠踊る奥の道(夏)鶴
84 かへりみたればまた遥かなる(雑)酔
85 海の底竜宮城でまどろみて(雑)桂
86 さらばマンボウ空の彼方へ(雑)褸
87 花桜心は遠く水思ふ (春) 塩
88 汚れたアヒル1羽離れり(雑)褸
89 峰雲やグリークラブの声は飛ぶ (夏) 塩
90 蹴りひるがえるフラメンコ燃ゆ(雑)茶
91 サングラスとればなかなか苦味あり (夏) 塩
92 急な雷雨に街の洗われ(夏)水
93 茫洋と傘を捜して汗淋漓 (夏) 塩
94 受け取る襷踏み出す1歩(雑)褸
95 蜩のてっぺん取りて高き声 (秋)茶
96 涼しさまさる虫をえらびて (秋) 塩
97 秋の夜残り手花火湿りがち(秋)鶴
98 暇持て余し散歩そぞろに(雑)水
99 冬深む花一輪の悲しみよ(花)鶴
〈挙句〉
100 スキップすれば春の近づく褸
100 春心待ち天女舞い降る 茶
100 春目覚め太陽探すカモメ旅 鶴
100 友と歩めば春そこにあり 水
100 春の小川にいのちもどれよ 神
100 小春と言へどなほ涙落つ (春にして冬) 塩
100 a 湯婆抱えて見るは幻桜*根無しの桜を付けて前句とあわせて「花」となるのか?(冬)
b 厳寒去れば旅は吉野へ*やはり「桜」を思わせるように 牙
100 挙句の果ては春の頬笑み 酔
100 蕾の中に春を包みて 桂
100 冴えかえる日に食べる春巻 衆


テーマ:
1 発句 半島に将軍去りて冬極む(冬)山葵
2 脇 赤き糸にてしたる綾取(冬)泥酔
3 二重奏爪弾くギターずれもなし(雑)風牙
4 着物選びに母娘(ははこ)連れ立つ(雑)作
5 三日月の眉のやさしき宵となる (秋)布褸
6 吟遊詩人は竪琴奏で(雑)徹也 
7 吹き荒ぶ砂丘を越えて日本海(冬)楽水
8 水洟垂れる駱駝も哀れ(冬))山
9 面打たれ少年剣士瘤一つ(雑)海牛
10 落ちる椿の潔さにて(春)山
11 板敷きに麦湯芳しひとり座す (夏) 塩
12 山門くぐり心乱るる(雑)水
13 落葉積む無常唱へし風の路(秋) 山
14 卒塔婆の墨は暮れ薄まりて 文茶
15 木枯らしに坊主頭のキンと冷え(冬)山
16 船上で見るオーロラの舞 (雑)作 
17 泰斗呼ぶ光を放て寒の星 (冬) 塩
18 茜色なる春の山の端 (春)水
19 鶯の唄も漸く興にのり(春)山
20 手拍子合わせ踊るかっぽれ(雑)丼神
21 さをとめの眸いみじき向こう畦 (春) 塩
22 田を分けて行く単線の旅 (雑)牛
23 雑踏を離れ仰げば風青く(夏) 山
24 山は紫豊葦原に (雑) 塩
25 独り寝に鍛高譚を酌むをとこ(雑)酔
26 屏風に封ず想いあれこれ (冬)牛
27 仕舞家に旧き吉凶ありて夏 (夏) 塩
28 祈りの声の響く冬空 水
29 堂守の老女聖菓を焼く香り(冬)酔
30小さきなれど捜査する犬(雑)褸
31 八重葎解けば絡みて行きよどむ (夏) 塩
32 足元跳ねる打ち水の水(夏) 毬藻
33 偶然の出逢いどこかで期待して(恋)牙
34 かくあらまほしあのみをつくし (雑) 塩
35 品書きも薄紅色に花の宿(春)牛
36 猪口一杯に君は頬染め(雑)神
37 上善は何の如しや薬喰 (冬) 塩
38 サンタの男子寒き懐(冬) 水
39 そそくさと二重廻しは通り過ぎ(冬)褸
40 整斉歩く飛石の庭 (雑) 塩
41 初日の出待ちて笑顔の痩せ我慢(冬?)山41
42 去年今年泣く鬼のブルース(新年?)摩衆
43 ため息や情けはひとの為ならで(雑)酔
44 我が身内にも雪解けの来ぬ(春)山
45 生命を蔵して新た冴え返る (春) 塩
46 二重らせんの階段昇る(雑)酔
47 誰に似て巣に憚りし閑古鳥(夏)山
48 老舗の女将頬杖をつく(雑)褸
49 宿帳に墨書き入れて汗滲む (夏) 塩
50 解くもとかぬもありて夏帯(夏)酔
51 夕顔に零るる月の明かり取り(夏) 茶
52 つひに暮るれば誰そ佳き姿 (雑) 塩
53 花の夜の呑み助といふていたらく(春)牛
54 ラピュタの城も花に誘われ(春花)褸
55 飛ぶ者も遂には墜ちぬ誰ぞ知る(雑)山
56 日輪の馬車御せぬ少年(雑)酔
57 キャプテンと同部屋となる合宿所(恋)牙
58 君の名呼ぶに声裏返り(恋)褸
59 マニキュアは白の水玉模様とす(雑)牛
60 長雨に濡れ誇る紫陽花(梅雨) 山
61 黙然と梅雨冷え酒をおのがため (梅雨) 塩
62 熱いコーヒー窓の曇りて(雑)水
63 軽快にルンバを踊る僧侶いて(雑)褸
64 枹(ばち)も宙舞う夏の祭や(夏)山
65 戒めを着けて黒衣の長きこと (雑) 塩
66 三三七の声援熱く(雑)山
67 癒されし戦士を抱く月明かり (秋) 藻
68 身に入みて風一過蕭々 (秋) 塩
69 あどけなきままごと遊びの赤まんま(秋)褸
70 半歩踏み出す象の前足(雑)牛
71 年の礼ブーツ戸惑う座敷席 (新年) 藻
72 ゆずり葉供え角度気になり(新年)水
73 懐かしき顔も挨拶くたびれて(雑)山
74 夭折の稚児忘れられずに(雑)衆
75 遮那王の笛の音響く春霞(春)酔
76 風にひとこゑうぐひすを聴く (春) 塩
77 降り止まぬ雨の静かに窓伝ふ(雑)水
78 空見る君の髪はリラの香 (春) 藻
79 人知れず思い染めしか朧雲(春)(恋)桂
80 訊ねる者も見えないままに (雑) 也
81 眺むれば若葉の青のなほ深く(初夏)山
82 大海原に跳ぶ初鰹(夏)酔
83 空に浮く餌を目指して猫に羽根(雑)衆
84 鳥はいるかの鰭つけ泳ぐ (冬) 塩
85 人の波福掻き寄せる大熊手(冬)褸
86 冬の銀河を行く月の舟(冬月)牙
87 山門に落葉寄りたり不許葷酒 (冬)
88 被りの遊女裏木戸へ消ゆ (雑)牛 塩
89 物思い香りに残す沈丁花(春)山
90 君の姿を春眠に見ゆ(春)水
91 ゆらゆらと簪揺れて小走りに(雑)褸
92 古めかしきは祖母の絵姿(雑)山
93 竜田川紅葉流るる袖の色 (秋) 塩
94 勇魚獲りたるをとこに掛ける(雑)酔
95 吹き上げる嘘も真実(まこと)も年の暮れ(冬)褸
96 鬼も転げる法螺を鳴らして(雑)山
97 年の暮修験の道に休みなく(冬)酔
98 切り立つ谷間遊子の枕(雑)桂 
99 荒波の余韻浄める花吹雪 衆
〈挙句〉
100 春の嵐の過ぎし岬に(春)山
100 春風優し朝の街角(春)水
100 山はつのぐむやがて麗らか(春)塩
100 なにはともあれ春に浮かれて(春)褸 
100 春の門出は大船に乗り 藻
100 三番も吹き春本番へ 牛
100 心鎮まりて春の大空 茶
100 船出の春となりにけるかも 桂
100 春の岬に立つ母がをり(春)神
100 春の筏に魂極るかな(春)酔
100 竜雲に乗り花笠の舞(春)作
100 ふと気が付けばすべて微睡み(雑)也
100 落第すれど初心忘れず(春)牙
100 春の惑いを自家薬籠す 衆

満尾おめでとうございます。


テーマ:

1 水洟や夜半蝕さるる月を観つ(冬)泥酔
2 小腹の足しにすする藷粥(冬)布褸
3 竿竹に切り売る師走竹林(冬)桂
4 腰のものなどとうに質入 (雑)酔
5 清貧は晴天と似て寒の菊(冬) 屠塩
6 晴れのダービー馬の嘶く(夏) 褸
7 雪囲い路上の人の手八丁(冬)
8 つい尋ぬるは日がら作柄 (雑) 塩
9 大輪を染め抜く軽(かろ)き単帯(夏)酔
10 たわいなき芸持て囃されて (雑)海牛
11 人はいさ心は知らず綴織 (雑)桂
12 ビルの谷間に人まじふとは(雑)塩
13 ジオラマの駅のホームに散る桜(春)褸
14 踏み切り待ちの赤いチョロQ (雑)牛
15 移ろひて児童歳々新入生(春)桂
16 鉛筆削り今や電動 (雑)酔
17 林業は間伐材で蘇る (雑)愉飛
18 暖炉の傍で一人まどろむ(冬) 楽水
19 マンモスをついに仕留めし石の斧 (雑)褸
20 つけっぱなしのテレビ笑うて(雑)丼神
21 大法螺のメディア夏峰黒頭巾(ときん)(夏) 塩
22 豆絞り巻きひょっとこ踊る (雑)飛
23 面喰いの惚れたをとこは意外にも(雑)酔
24 歌こころ溶かすベルジュラック (雑)桂
25 限定の赤福氷伊勢参り(夏)褸
26 鳥羽のジュゴンは人魚伝説(雑)水
27 八百比丘尼淋しからんと独り節 山
28 若狭井滔とお水取りせむ(春)酔
29 東風吹かば恋する乙女遅刻せり(春) 神
30 始業のベルは何故か二度鳴る (雑)牛
31 徒競走クシコスポスト軽ろき風 (雑)茶
32 皇居一周ウエアばっちり(雑)水
33 気が置けぬ一人二人と月の客(秋) 牛
34 深夜のドライブかける懐メロ (雑)作
35 バスタオル襟巻にするアベックの(冬)酔
36 ゆくかたしらず無駄は承知ぞ(雑) 塩
37 寝太郎の逆巻く波に身を晒し(雑)褸
38 目覚めん桜早雨と散る(春) 山
39 万緑は炯々弱(じゃく)を狙ひゐて (夏) 塩
40 飛び立てばよし鳥にしあらねど (雑)桂
41 空遥かひと山越して秋茜(秋) 茶
42 憂き世を忘れ仰ぐ望月 (秋) 山
43 大都市となりて国政睨みたく (雑) 作
44 小学生の社会見学(雑)水 
45 湾岸の夜の工場大人萌え(雑) 神
46 花火のあがるディズニーランド(夏)牛
47 夢現ねずみのつづら土産とし(雑) 山
48 ころり湯気立つお結び美味し(冬) 茶
49 森に住む小人楽士の円舞曲(雑) 神
50 ビデオ消してとママ怒りだし(雑)牛
51 聞か猿は耳を押さえて舌を出す(雑)褸
52 犬は暑さに喘ぎ舌出す (夏) 塩
53 港町暮れを報せる埴生の宿(雑)
54 おとぎの国へ絵本読み行く(雑) 水
55 春めきてカメラ目線の六地蔵(春)牛
56 賽の河原に子ら花見せん(春) 山
57 夏帽子抱いて眠った夜のこと(夏)酔
58 ぐらぐら揺れてる逆光線(雑)茶
59 立ち泳ぎ流れの淵に沈すカヌー(夏)牛
60 タイタニックはSOSと(雑) 神
61 独身の夜長テレビのシネマショー(秋) 山
62 小腹空いたら即コンビニへ (雑)牛
63 川沿いの屋台のおやじのほっかぶり(雑) 褸
64 地下鉄車庫へ続く裏道(雑)水 
65 狸らが落葉ひらりと化け勝負(秋)山
66 尻尾をこれへ襟巻にせむ (冬) 塩
67 往く人のすずらんの香に振り返り(春)桂
68 毒を孕んで鋭し舌鋒(雑) 酔
69 蜜蜂の女王座して蜜を呑み (春) 山
70 トルコ料理の菓子に驚く(雑)作
71 燐寸する悋気の炎春嵐(春)神
72 愛読すハーレクインロマンス(雑) 牛
73 スキー場可愛さ実は五割増し(雑)水
74 いまやネットの女王となりて (雑) 塩
75 後攻めの黒きナイトがチェックする (雑)牛
76 フレディーの着る全身タイツ(雑)酔
77 男色のマイク持つ手の艶かし(雑)神
78 惣領息子身代つぶす(雑) 褸
79 古暦下に重ねて来年の(冬)酔
80 座布団の下圧(お)さるるあはれ (雑) 塩
81 山田くん思わず呼ばん窓際族(雑)摩衆
82 弁当提げて孫と遠足 (雑) 作
83 天離る武蔵野原に三尺寝 (夏) 塩
84 名も知らぬ樹に名付けて歩く(雑)桂
85 少年の縦笛の音アマリリス(夏)神
86 頬にくちづけ受けて夕焼け(秋・恋)酔 
87 思い出に過ぎぬと言へどさりながら (雑) 塩
88 空に突き出る起重機の腕(雑)褸
89 初雪の白き衣に袖通し(冬) 山
90 旬でもてなす天麩羅の店(雑) 牛
91 木の芽時山の賑わうけもの路(春)酔
92 赤頭巾ちゃん狙うおおかみ(雑)神
93 だまし絵に聞き耳たてて数え唄 茶
94 あと椀ひとつあがりの木地師 (雑) 塩
95 摩天楼対角線を昼の月(秋)牛
96 舟漕ぐ人は煙草を咥え(雑)褸
97 年輪の皺に雪落つ櫓名人 (冬) 塩
98 朝陽豊かな鄙の宿あり 水
99 夜の無き街を踵に花めぐり(春) 山

〈挙句〉
100 春燈水のそばに滑らか (春) 塩
100 束の間の恋春の雪ふる(春) 神
100 春の憧れ文に託して(春)水
100 春くれなゐの帳うるはし(春)桂
100 命が匂ふ春の土くれ(春)茶
100 巻き尾の犬の春駆けまわる春)褸
100 花なれば君甦れ春毎に (春) 作
100 蕾蕾を気にかけながら(春)也
100 春を満たして酒とするらむ(春)酔
100 寄せては返す春の輪廻よ(春)衆
100 句で語り合う春の一幕(春)牛
100 芽虫花粉が飛んで出て春(春)飛
100 胸沁み渡れ春の息吹よ(春)山

満尾おめでとうございます。


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