2006-05-05 16:20:46

標準的打鍵=手を浮かした打鍵=飛鳥にも向いている打鍵

テーマ:ブログ
yfiさん、Uジローさん、141Fさん、みのりさん、kettttさん、daybreak-crowさん、飛鳥支持者さんなど、
ご苦労さんのトラックバック記事やコメントをして下さった方々、有り難うございました。


さて、この記事は、yfiさん記事のコメント欄(リンク)にketttさんの下の書き込みがあったので、飛鳥の打鍵時の手の置き方は、
極めて一般的であることを改めて明確にしたものです。

>『飛鳥は手がパームレストにくっついたままの、リラックスしきった状態での打鍵を想定しているのでしょう?

日本語入力の標準を狙ってきた飛鳥がそんな特殊な手の置き方を前提にすることはあり得ません。

タイプライタの時代から、また文字入力に限らず打鍵というのは、ピアノでも「手を浮かして」
手を自由に動かせるようにしておくのが基本なんです。


Ketttさんの疑問は、恐らく「手を一切動かしたくない手を固定した打ち方」が、
飛鳥の打鍵範囲の狭さの理由だと誤解しているからだと思います。

しかし、飛鳥の打鍵範囲が狭いのは、あくまで「親指がシフトキー上に囚われる親指シフト」の
ためであって、パームレストなどに手を付けて手全体を固定するのは、飛鳥の打鍵でも「悪」です。

特に、親指シフトでは親指と打鍵の指を一緒に打ち下ろす同手シフトがあります。
これは手全体を上下させて打った方が遙かに速く、また指の負担も少ないのです。

掌の下部をパームレストなどに固定させていたら、そうするのは不可能になり、
指の腱の力だけで打つことになります。表や逆でもある程度(数ミリ?)手全体を
上下してその力を指に伝えて打った方が、指の腱の力だけで打つより指の負担が少ないので
やはり、手が自由であることは重要なのです。

パームレストに手を固定したら、とても長いのは打てません。また無理してやると腱鞘炎になります。

エンターや矢印キーなども遠くて、手が自由に動かないと打ち難くて堪らないはずです。

パームレストは文字通り「打鍵の手を休めるときに使う」もので、パームレストに掌の下部を
つけて、指の腱の力だけで打つのは、とても打ち難いものです。

恐らく速度も秒速2打鍵とかしか長い時間の平均では出ないでしょう。ネットは読むのが中心で、
書くのは2ちゃんの一行スレをのんびり打つくらいなら使えても、一般的な文章の打鍵では
そんな休みながら打つような打ち方は、とても使えないはずです。

速さ命のタイパーの人も、入力法は異なっても「手を何かにつけて固定する」など問題外でしょう。

ですから、私が一万打鍵強の書き込みをそんな打ち方で打つのは不可能です。
私はそんな打ち方で飛鳥を評価したり配列を考えたりはしていません。

飛鳥は入力本などにある「背筋を伸ばし、肘は垂直に下ろし、肘を水平よりやや下に向けて、
手は浮かして打つ」という、模範的なOLさんなどの写真のような姿勢を前提にしています。

勿論、一般の机では高すぎてその姿勢は無理なので、パソコンデスクのような低い
机にキーボードを置きます。人によって座高が違うので椅子の高さ調整も必須です。

また、私は床に座ってよく打ちますが、そのときはあぐらをかいて両方の腿にキーボードを置きます。

当然、手首の下は股ぐらの空間ですから掌の下部をつけるものは何もありません。
腰掛けるか、あぐらかかの違いはあっても、上半身とキーボードの位置関係はパソコン
デスクで打つときと同じですし、手はどこにもつけず、常に浮かして打っています。

とにかく、手の平の下を何かに接触させると手全体を動かしたいとき、
そのまま横にずらして打ちに行けないのでとても面倒なんです。

例えば、エンターキーを標準の位置で打とうとすると、指はとてもキーに届きません。
パームレストに手を付けたままでは打てないので一回手を浮かしてから、手全体を
横移動させてエンターを打つ必要があります。

手が浮いていれば、手をずらした位置のキーは10キーであれ矢印
キーであれ、手を横にずらすワンアクションで打てるのです。

「手を浮かして打ち続けるのは疲れる」という人がよくいます。

しかし、手を浮かして疲れるかどうかは、個人差ではなくキーボードと体や手の位置関係で決まるのです。

ピアノを打つ人が手を保持するのが疲れず数時間も練習し続けられるのも
その姿勢と、肩から肘、鍵盤までの位置関係が良いからです。
ですから、その位置関係を保つためにピアノの椅子は高さが調整できるようになっています。

文字打鍵でも、事務机や学習机のようなキーボード打鍵には高すぎる机では
手を浮かして打とうとすると肘から先が斜め下に楽に保持できません。

また、肩から肘までの部分も垂直に下ろすとキーボードが高いところにありすぎますから、
この部分もやや前に持ってきて、肘の部分を高くする必要があります。

この姿勢はきついので、手を浮かしたままでは疲れるので、そういう場合パームレストに
掌を置いて、手全体に掛かっている力を掌で支えて、手を保持する筋肉を休めるのでしょう。

パームレストの存在意義も、誰でもがパソコンデスクを事務机とは別に持てないことが
多い現状で、手を休めたいときにやりやすいための筈で、手をあれに置いたまま打つことは
前提にしていないでしょう。

パソコンデスクで正しい姿勢で打つときはパームレストがあっても邪魔になるだけです。
(今打っているキーボードはパームレストが付属していたのですが、私はとっくに捨てました)

ただ、ここまでは一般的な外付けキーボードの話です。

ところが、今のノートPCの殆どは掌の下に空間がなく、どんな机を使っても、
「手を浮かせて打てない」という大問題があります。

私は一回、深夜に他人のPCでネットに書いたのですが、あれには往生しました。ローマ字
なのは市のPCでも同じで構わないのですが、使ったのが最近のノートPCだったからです。

掌の下の高い位置に本体が伸びているので、どういう姿勢を取っても掌がその部分にくっついてしまうのです。

それで、特に参ったのがエンターで確定や改行をしたつもりが、括弧閉じ(」)になってしまうことでした。

余りにも頻繁にこれが起こるので、イライラした後、少し手を観察してみました。

すると原因は掌が本体にくっついているためでした。

つまり、普通にエンターを打つとき、私は指の開き方は普通に:を打ちに行くように開いて、
さらにキー二個分を手全体を空中を横にずらしてから打ちます。
つまり、市のPCなど他人のPCでキー3個ホームよりずれているエンターはこうして打っているのです。
(家のPCではエンターは英数キーに割り当てていますから、左手を少し開くだけで打てます。)

市のPCのキーボードは外付けでパソコンデスクなので、当然手は一切浮かして打っています。
ですから、「手全体をキー2個分ずらす」ときに使う力は何Nか知りませんが決まっています。

ところが、ノートPCではエンターを打ちに行くとき、同じ力で手を動かそうとしても、
その力は掌の下部と本体の間に生ずる静止摩擦力に打ち勝てず、手全体は全然動かないのです。
それで、指の方はいつもと同じ:を打つ形をしているので、エンターが」になってしまうのです。

つまり、遠いキーをノートで打つときと外付けキーボードを打つときでは、別の打ち方が必要になるのです。

ノートでエンターを打つときは本体に付けていた手を一旦上に上げて横にずらし、エンター
を打つ必要があります。勿論、このやり方でも外付けキーボードの遠いキーは打てますが、一旦
浮かして、打って、元に戻してから手全体を下げてまた文章を打ち始めるのは面倒なものです。

普通に横にずらして、元に戻してそのまま打つ方がスムースで時間のロスも少ないからです。
まあ、両方を日常的に使う人は、その打ち分けが無意識にできているのでしょうが、初めての私は
驚いてしまったということです。

ということで、手を浮かせて打つのが不可能なノートPCは、飛鳥と言わずローマ字でも
一定量以上の文字入力には向いていません。

元々文字入力には速いCPUなど不要なので、昔のIBMのThinkPadのような本体が掌の下まで
伸びていないノートが、手を浮かした打鍵が可能な上に、発熱量も騒音も少なくていいのです。

しかし、今時DVDも見れない遅いPCは余り売りにならないようで、困ったものです。


同じテニスでも、硬式ではスナップを利かせてヘッドスピードを上げて打つのは「悪」で、
軟式ではその打ち方が標準です。ポールとラケットの重さが大幅に違うからです。


ですから文字入力でも、手を浮かせるか否かのような問題を語るときは、パソコンデスクのような
低い机で打っているのかどうか、またノートか外付けかを最初に書かないと混乱するだけです。

前提や環境をまず書いてから自分の例を書くのが共通の理解のためには大切なんですね。





ううん、これが人生最後の書き込みか。。。( ;_ ;)



リアルでは飛鳥は誰にも理解されませんでしたが、ネットで理解者が増えてきて面白くなってきたところで
開発費というか、終わった今なら宣伝活動費(=生活費)が尽きてしまいました。


残念ですがこれも運命なんでしょうね。。。皆さん、飛鳥を宜しくです!!

コメント

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1 ■相当数のノートユーザー

が世間には居ると思うのですが、
彼らは特殊な手の置き方を強いられている、不幸な人種なのでしょうか。

私もノートPCのキーボードが嫌いで、所有もしていません。理由はRayさんとほぼ同じです。

私は学校のPC室で、レポートを書く学生の運指を観察することがあるのですが、
机に手が接している状態の学生というのは結構居て、器用なことだなあと思っています。ローマ字入力だからできることなんでしょうか(外付けキーボート。机は低め。椅子の高さは可変です。)

最近まではエントリーシートを書く学生が多かったですが、そろそろ少なくなっているころですね。。

ともあれ、教えていただいてありがとうございました。

過去に私が偶然RTYU率の低い配列を作ったとき、パームレストに手がくっついていても打てることを発見しまして、これは果たしていいことなのか、ひとしきり悩んだことがあるのです。ですからそれに似た飛鳥は、きっとノートPCのように特殊な手の置き方を強要される環境でも強いのだと、勝手に勘違いした次第です。
今後わたしのような間違った理解は、実使用者の増加とともに反駁され、減っていくでしょう。

では、またお会いしましょう。

2 ■飛鳥の「真の」名前

 鈴見咲さんに配列データの作成を依頼していて、ふと疑問に思ったのですが……
http://suzumizaki.blog6.fc2.com/blog-entry-101.html#comment_head

 飛鳥の配列固定化に伴い、「正式な配列名」をどう紹介するべきかでちょっと迷っています。

 Wikipediaでは、とりあえず(過去の公式ページを元に)下の様に記しています。
--------
 正式名称は【新親指シフト配列「飛鳥」】であり、略称は「飛鳥(あすか)」である。
--------

 で、RayさんのBlogではタイトルに【飛鳥カナ配列は全く新しい親指シフト配列です。】とされていますし(いや、これはうちの日記由来なんですよね^^;)。

 そこで、Rayさんに一つ提案があります。
 「長いほうの名前」を一つ、ここで決めておいてはいかがでしょうか。
 略称は「飛鳥」でいいとして、検索しやすくユニークな正式名称を、
・飛鳥配列
・飛鳥カナ配列
・新親指シフト配列「飛鳥」
の中から(あるいは新規に作って)一つだけ選出して頂きたいのです。

 Wikipediaではたまたま「飛鳥配列」が項目名になってしまいましたが、あれは後から項目名の変更が可能ですので、決まり次第Wikipedia側を変更させていただきます。

3 ■飛鳥カナ配列でいいです。

「配列」には様々な意味がありますので、前にyfiさんも提案し、私も認めている「飛鳥カナ配列」でいいと思います。
ブログもその方針で、そう名乗っていますし。。
略称は勿論「飛鳥」で。
あらら、市のPCでローマ字だと、手首パソコンデスクにつけてる。。

キーボードを膝に乗せると、手首は浮くし自由になるんですが。。(今、そういう風に変えて打ってます。。こっちがやっぱ楽なようです。。)

あと、あぐら打ちでも、手首を置くところがないので、浮ますが全然疲れませんね。

4 ■はじめての書き込み失礼いたします。

Rayさん、はじめまして。
JOBLOG(ジョブログ)事務局の高橋と申します。
アメーバブログのブログランキングから来ました。
初めての書き込み失礼いたします。

今回は、Rayさんのブログに、ぜひJOBLOGに
参加していただきたくコメントさせていただきました。

JOBLOGは、ブログから企業の求人情報を発信し
ブロガーさんには掲載していただくだけで報酬を
お支払いする、というシステムです。
ブログが人材と企業を結ぶ架け橋になる
今までにはないタイプの求人情報メディアです。

誠に勝手ではございますが、ご参加いただければ幸いです。
もしご興味がございましたら、詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.joblog.jp/blogger/

突然の書き込み、大変申し訳ございません。
お邪魔でしたら削除していただければと思います。

どうぞよろしくお願いします!

5 ■アメリカンな機械速記のスタイルみたいですね

> あらら、市のPCでローマ字だと、手首パソコンデスクにつけてる。。
>
>キーボードを膝に乗せると、手首は浮くし自由になるんですが。。(今、そういう風に変えて打ってます。。こっちがやっぱ楽なようです。。)

速記入力機器には、膝の高さに固定するための専用の脚を使うことがあるようです。

キーボードの位置は、やっぱり低めがいいですね。
肘から下が若干、下がり気味になるくらいが好きです。
残念ながら世間一般はおろか、配列界隈でも、そういう打ち方は一般的ではないでしょうけど…。

6 ■了解です

 では「飛鳥カナ配列」に書き換えてきます。

 キーボードの件、確かぎっちょんさんの息子さんが「椅子に座って膝乗せキーボードで行儀よく打つ」という話をどこかで拝見した気がします。
 で、身の回りでは……うちの弟君、正座をしつつ小箱に乗せたキーボードを打っています。姿勢は少し悪いものの、モロに下げ打ち。よく考えてみると、かなりレアな光景だな~と思いました。

 日本の場合、事務机にパソコン本体、その上か横にモニタ、その前にキーボードとマウス……と置く「まずい習慣」がある様に思うのですが、アレを変えるのは相当難しいのかもしれません。
 私の場合は、自宅では「コタツでノートパソコン」の最悪な組み合わせです。一方、会社ではなぜか「立ったままで下げ打ち」というアヤシイ事をしています。立ったままなので正確性はまるでダメなのですが、下げ打ちそのものは「(タッチタイプさえできれば)慣れてしまうと快適」なんですよね。アレで「立ち椅子」さえあれば、結構いい入力環境になりうるだけに、ちょっともったいないよなぁ……と感じ始めています。

7 ■Re: 飛鳥カナ配列でいいです。

正式名称は「飛鳥カナ配列」となりましたが,なぜ「飛鳥かな配列」ではなく「飛鳥カナ配列」なのでしょうか。以前から不思議に思っていたので,何か理由がありましたら,教えていただけると幸いです。

8 ■理由、ですか……

 「飛鳥かな」では見当違いな検索結果がたくさん出るので、それを回避するために「飛鳥カナ」にしたような気がします。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050213/reflection
 最短ユニークワードが「飛鳥カナ」の4文字になる……というのが、この名前のポイントだったり。
 他にも細かなメリットがあった気がするのですが、ちょっと思い出せませんですorz

9 ■Re: 理由、ですか……

うーん。。。確固たるこだわりがあれば良いのですが,その程度の理由でしたら,個人的には「飛鳥かな」の方が自然な印象だと思います。とりあえず,Rayさんの見解を待ちましょう。

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