軽井沢のキャンプ場に子どもを送った足で
そのまま新幹線に飛び乗った。
晴れた空を染めて美しい夕陽が
イヤヒコ様・弥彦山の彼方に沈む。
考えてみたら、私、実家帰る以外で
ひとり旅って初めてだった。
なぁ~んて身軽なんでしょう!
むちゃむちゃご機嫌でひとりニッコニコ。
新潟から特急いなほで鶴岡へ向かいます。
「車内販売はありません」と繰り返しアナウンス。
沢山の人があわてて買いものに走った。
古い型でなつかしいタイプの車両です。
そして鶴岡に到着しました。
20時頃でしたが、駅前はまっ暗です!
しまった!
予想よりずっとルーラル!
翌日のために買い物するつもりが思いっきり外した。
とりあえず駅前のホテルに飛び込みチェックイン。
駅前のコンビニも20時閉店。。
こういう場所は車が当たり前なので
駅から離れたところにあるのですよね。
近くで営業していたのは居酒屋とラーメン屋とミスドのみ。
それでもなんとか翌日の荷物をつくった。
ベッドに入って、でもうれしくてほとんど眠れなかった。
翌朝6時のバスで月山に向かいます。
平日でも20人ほどの人が乗りました。
7時に羽黒山山頂に到着。
しばらく休憩した後、乗ってきたバスがそのまま
月山八合目行きに変身して発車します。
8時に終点到着。
バス停の脇のこの階段を上がれば、向こうには
ずざーーーーーーーっ、と音を立てて
強い風になびく草の原。
塵芥が吹き飛ぶ清冽な風と清冽な風景。
この風は、日本海から直接に、
遠く内陸のここ月山まで吹きつける。
ときどき風にあたらないスポットがある。
その静けさ。
このあたりを弥陀ヶ原と言います。
しばらく進むとすぐに月山中之宮があり、
その奥のこの鳥居が登拝口。
登山道は木道や石でよく整備されている。
迷いそうなら誰かについていくことも考えたけど
これなら大丈夫なのでマイペースで歩く。
気がついたら誰もいない。
全員抜いたらしい。
向こうに見えるピークと相似形の石積み。
あちらこちらに雪渓が残る。
月山は2000mよりわずかに低いですが、
寒気のため自然環境は3000m級のなのだそうです。
斜面はものすごく強い風。
たいてい向かい風、ときどき追い風。
体重を傾けながら歩き続ける。
写真に撮りきれなかったけど、
周囲は雄大なパノラマの連続です。
輝く星のように花が咲いている。
聞こえるのは自然の音だけ。