酒井嚴貴のニッポン学講座!

私の生まれ育った国の「文化」や「智慧」を、もっともっと発掘していきます!


テーマ:

前回「未」の象形のお話をしましたが、今回は、なんでこの字を「ひつじ」と読むのか?について。


暦の世界ではそもそも十二支って、時刻や方角、毎月のエネルギーの意味合いなどをあらわす用語だったんです。「子(ね)の刻=23時~1時」「丑(うし)の刻=1時~3時」「寅(とら)の刻=3時~5時」という順番で、2時間刻みであらわしていました。「未の刻」は13時~15時の2時間なので、それまでグングンと高くなっていた太陽が下り始める時間帯ということで、漢字が輸入される以前から、この時間帯は、「日の辻(太陽の曲がり角)」の時刻と呼ばれていたようです。



同様に、一年を12等分して、それぞれの月の意味とか、強い方角をあらわすときは、「子の月=大体今の12月で、強い方角(子の方)は北」「丑の月=大体今の1月で、強い方角(丑の方)は北北東」「寅の月=大体今の2月で、強い方角(寅の方)は東北東」という巡りになります。「未の月」は大体7月で、強まる方位(未の方)は南南西ということになるのですが、やはり、これまで伸びていた日中の長さが、徐々に短くなり始める月でもあるので、漢字が使われる以前、日本では「日の辻」の月、方角と呼んでいたのです。



「メェ~」と鳴く、あのモコモコの動物が「ヒツジ」と呼ばれるようになったのは、あとになってのこと。中国の風水カレンダーに、12方位のトーテム(守り神としての動物)が配当されていて、見たこともない動物だけど、「日辻の方」に配当された動物だから、「ヒツジ」と呼ぼう、っていうのが正しい順番だったんです。


さて、この意味合いを今年の計画に取り入れるとすれば、12年周期の流れとしては、どんどんと伸びる時期が終わって、いろんな意味でのピークを過ぎて安定期、衰退期にはいる意識を持つと良いかもしれません。伸びる努力より生き残る努力、コンペティション戦略よりサバイバル戦略のほうが、結果として収穫は多いのだと思います。ご参考まで。



次回は、「乙」についてお話し致します~。

AD
いいね!(7)  |  リブログ(0)

テーマ:

皆さま、新年明けましておめでとうございます! 本年もヨロシクお付き合いくださいませ。一年の計を図るときには、昔の人たちと同じように「暦(こよみ)」を開いてみるのもいいですよ。暦では、今年は「乙未(きのとひつじ)」の年。これ、どんな意味なのでしょう。「未」は年賀状でもおなじみですが、「乙」はあまり気にする人も多くないでしょう。こんなストーリーを、皆さまの今年の目標や計画のちょっとした味付けとしていただければ幸いです。




まずはおなじみ「未」の話から。この字は、「木」の上に、小さな実がなった様子をあらわしています。「未熟」という熟語があるように、まだ熟しておらず食べられませんが、これまでの努力がしっかりと結実してくれます。あとは総仕上げ、実を熟させる努力を続ければいいのだという見通しや手ごたえを得るときですよと、暦は「予報」してくれているのです。十二支ですので、12年に一度、こういう年が巡ってくるんですね。ちなみに「未」の先端の実が熟して大きくなった様子をあらわした漢字が「果」です。この二つの漢字は、ビフォー&アフターの関係だったんですね。つまり今年は、「果(結果、成果)」の状態をハッキリと見通して、「未」を熟させる努力に集中することで、大きな前進ができる年だと言えるでしょう。




皆さん、今年の課題の一つには、ぜひ「準備の完成」「結果の見通し」という要素を取り入れてみて下さい。大きな成長のヒントが見つかるはずです。




この漢字を「ひつじ」と読むようになった歴史も、意外と知られていません。その辺も次回にお話し致します。







AD
いいね!(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

漢字の話の最後に、「倭(わ)」という、見慣れない漢字をご紹介します。これは、2~7世紀ごろの、日本の国名です。「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印は有名ですね。あの金印では「委」とされていますが、「倭」が正しいようです。


その頃の日本列島を取り巻く状況は、現代と同様、複雑なものでした。中国大陸、朝鮮半島、東南アジアやヨーロッパなどから、想像以上に多種多様な人々が、この列島にも渡来していたようです。その人たちは、「五色人(ごしきじん)」と呼ばれていたようです。


もちろん、それぞれの人たちは特有の言語、文化、宗教などを持っていて、現代以上にそのギャップは大きかったはずです。それでも、お互いを尊重し、じょうずにお付き合いをしていたのでしょう。


スゴイのは、中央政権(朝廷)さえも、いろいろな国から渡って来た民族が入り乱れて行なわれていたことです。日本史で習った「氏族」同士の対立も、じつはほとんどが民族間の対立だったのです。


でも、さまざまな方法を駆使して、ご先祖様たちはなんとか丸く収めて、国家として統一を果たしてくれたのです。私たち日本人には、どんなことでも最後には円満解決したいという、強い思いがありますが、これはDNAに書き込まれた「性(さが)」なのですね。

AD
いいね!(4)  |  リブログ(0)

AD

Amebaおすすめキーワード

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

ランキング

  • 総合
  • 新登場
  • 急上昇
  • トレンド

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。