がん細胞は、浸潤性発育と遠隔転移により拡大成長していきます。浸潤性発育(infiltrative growth)とは、がんが発生母地組織および隣接組織を壊しながら発育していくことをいいます。あたかも蟹が足を伸ばすように周辺組織へ侵入していくことです。
これに対して遠隔転移(metastasis)とは、がんが最初に発生した組織から遠隔組織へ転移することをいいます。がんが遠隔転移を起こしやすいい臓器には、肺、肝臓、脳、骨などがあります。がんが遠隔転移する方法には、リンパ行性転移、血行性転移、播種と3つあります。それぞれは次のような転移様式です。
(1)リンパ行性転移
がん病巣周囲のリンパ管内に浸潤→所属リンパ節転移→遠隔リンパ節転移、他臓器に波及
(2)血行性転移
腫瘍細胞の浸潤が静脈壁内に波及→静脈血とともに遠隔他臓器に着床、増殖
(3)播種(dissemination)
胸腔、腹腔などの体腔内にがん細胞が剥離脱落→漿膜面に着床して多発性転移巣を形成
このがんの広がり方を分類する方法には、TNM分類、がんの臓器別取扱規約、地域がん登録研究班による「4病期」臨床進行度分類などさまざまなものがあります。
テーマ:病気
同じテーマの最新記事
- 筋肉の廃用性萎縮 06月03日
- 炭酸が美容に効く? 06月02日
- がん遺伝子が母性と関連? 06月02日


