2007-02-25 21:04:07

山崩れ豊作説④

テーマ:田中正造の嘘

田中正造の珍説にかかわる宣伝ビラはまだあります。明治36年11月11日のもので、こう書いてあります(全集・第16巻・70頁)。


鉱毒被害民同志に告ぐ。昨年新土入り本年豊作の小局部は、20年前300円の田畑も昨年までは35円に下落のところ、新土豊作により、たちまち100円位には引き戻りたるべし。」


「なお、鉱毒を停止せば年々回復して3,4,500円にも登るべし。よって市兵衛の田地買収策は敗れたれば、彼は離間(仲たがえ)の悪策をめぐらして今度は損害賠償の裁判とか何とか、または鉱業非停止の請願を出さしめ、銅山よりどしどし鉱毒を流し、田地の価を下落せしめつつ、山林盗伐も自由にできる法案の議決を求めつつあり。群馬栃木の山林は大いに警戒を要し候。」


いったん嘘をついてしまうと、人は次々と嘘を重ねなければなりません。


ここでは、古河市兵衛が農民の田地を買収しようとしていたとか、公害反対運動の分裂を図ったとか、農民に損害賠償を請求しようとしているとか、政府に閉山反対の請願をしようとしているとか、山林盗伐の法案を提出しようとしているとか、途方もないデタラメ話を連発しています。

なんと程度の低い人間なのでしょう。


この頃は、被害農民は彼の元からほとんどはなれ、公害反対運動もやめてしまっていました。
ですから、こんな宣伝など無視したのです。全集の別巻に年表がありますから、確かめてください。


田中正造を尊敬していた人は多いと思いますが、実は彼の反面は、こういう嘘八百を平気で言う人間だったのです。
学者や研究者が隠しているだけで、こういう嘘はいくらでもあります。どうか、彼の全集で自ら確認してみてください。


AD
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)
2007-02-18 21:16:41

山崩れ豊作説③

テーマ:田中正造の嘘

田中正造の目指したのはあくまでも足尾銅山の「鉱業停止」、つまり閉山で、何が何でもこの目的を貫こうとしました。


そこで彼は、鉱毒予防工事は効果がないといい続けたわけですが、被害農民は工事の効果で農地が回復したことを実見していたので、正造の説得には耳を貸しませんでした。
そのために正造は、前回紹介したチラシで、次のように農民に脅しをかけるのです(全集・第16巻・66頁)。


「地方人もしこれ(山崩れによって豊作になったということ)を知らず、村の悪人等市兵衛の犬どもに欺かれ、あるいは酒を飲ませられて、おのれの被害民たるを忘れ、油断して安眠し安座し、運動を怠れば、たちまちまた神仏の罰を受け、今後は妻子を殺さるるほどの天災も来たらん。」


「まことに正しい運動をなして正しき人たる道に働き、神仏の罰を受けざるこそ、まことに人たるものの本意である。」


自分の畑に山崩れの土がかぶさったかどうかを、一番よく知っているのは被害農民です。
彼らに山崩れ豊作説を信じろというのは、どだい無理な話ではありませんか。
その無理を通そうと図るのですから、正造の行為は無茶苦茶としか言いようがありません。


そのうえ、「市兵衛の犬どもに酒を飲ませられ」といった作り話まで使って、「足尾銅山をつぶす運動をしなければ神様の罰が当たる」、「妻子を殺されるほどの天災も来る」と農民を脅しているわけです。


「田中正造は被害農民を救うために生涯をささげた」という教科書に書かれた話は、なんとひどい嘘偽りなのでしょう。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2007-02-11 21:25:33

山崩れ豊作説②

テーマ:田中正造の嘘

被害地の豊作に関する明治36年の正造の虚言を、もう少し具体的に説明しましょう。
この時彼は、わざわざチラシを印刷して配布したので、全集にはそれが正確に採録されています。
東京市神田区小川町内田方「鉱毒民宿所」が10月29日に発行したことになっているその内容は、以下のとうりです。


激甚地の一部は5倍以上の豊作なり。(しかし、原因は)予防工事の効能ではない。」


「予防工事は昨年ことごとく破れて、5ヵ年間積もりおきたる毒は一時に流れ出たるほどなりしも、これと同時に10里以上の山々崩れ、新たなる山土は天然の新肥料となり、稲は旧年に比して5倍の豊作となれば、いかなる愚鈍、いかなる馬鹿にも新土のためなるを解し得て、今は3歳の小児といえども予防工事のためでないと認めたれば、今回は、政府の官吏中にすら鉱業停止論を主張する者あるに至れり。」


山崩れの土が何十里も離れた被害農地の上に堆積することなどあり得ませんから、これがいかに馬鹿馬鹿しい嘘か、誰しもすぐわかると思います。「馬鹿でも幼児でも山崩れ豊作説を理解している」と断っていることに、しかし、「まずい嘘をついている」との自覚がほの見えています。


しかし、公害学者の宇井純や、岩波新書の『田中正造』の著者由井正臣などの権威ある学者が、このお粗末な嘘を信じてしまったため、この捏造話が真実の話として、常識になってしまったわけです。本当に困ったことです。


正造は嘘をつくだけでなく、執拗にそれを信じ込ませようと農民たちを説得しています。次回にはそのことを説明します。


AD
いいね!した人  |  コメント(12)  |  リブログ(0)
2007-02-04 23:23:31

山崩れ豊作説①

テーマ:田中正造の嘘

小・中・高の教科書についての検討が終わったので、次に「田中正造の嘘」をテーマに書いていくことにします。


田中正造を神格化し、彼の言動を絶対的に正しいとしたことが、教科書の間違いの原因だからです。
本当は、彼は相当に重症の虚言症でその発言は信用できないのに、学者たちは何の疑いもなく信用したため、歴史的事実がゆがめられてしまったわけです。


明治36年の秋に渡良瀬川流域の鉱毒被害地が豊作になったことに関して田中正造は、6年前の公害防止工事の効果ではなく、前年秋の風雨によって、「渡良瀬本支流水源の諸山岳が広く崩壊したため、ほとんど50年分の山土が被害激甚地の毒土を覆ったからだ」と言い張りました。


そんな奇想天外な自然現象は起こるはずがありませんし、そもそも被害農民は誰一人としてそのようなことがあったと話していません。あまりにもお粗末な嘘ですが、田中正造という人は、ちょっと考えればすぐわかるような嘘を平気でついています。


試しに『田中正造全集』を読んでみてください。皆さんもきっと彼の嘘を見つけることができると思います。

「嘘をついてはいけない」と教えるべきが本来なのに、沢山の嘘をついている人物を「偉大な人だった」と教科書に書くのですから、「日本の教育はいったいどうなっているのか」と考えてしまいます。






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。