2005-06-26 11:26:57

日経から訴えられる②   

テーマ:新聞社の偏向

古河市兵衛のその伝記は、『 運鈍根の男―古河市兵衛の生涯 』という書名で晶文社から出版されました(2001年3月5日)。
ところが、出版後まもなく記事を書いた日経の編集委員・小島ひでき記者から抗議がきました。晶文社に送られてきたそのファックスには、


「(私の)文章をきちんと引用されたら砂川氏の記述は成立せず、名誉毀損に当たるとみております。このような不当な記述がまかり通ることは、きわめて迷惑なことです。小社法務担当者との話し合いをもたれるよう希望いたします」


と書いてありました(4月10日)。
電話やファックスでの応酬が続いた後、パレスホテルのラウンジで日経法務室と晶文社編集長との話し合いが持たれましたが不調に終わりました(4月27日)。
すると、日本経済新聞社の顧問弁護士が晶文社社長と私に宛てて、内容証明つきの「警告書」を送ってきたのです(5月11日)。

「あなた方は、本件記事の著作者である日本経済新聞社の名誉を毀損したので、この本の印刷、製本、発売、頒布を中止し、これを回収・破棄し、同社に文書で謝罪することを求める。この要求に応じられない場合は、損害賠償を含むあらゆる法的手続きを開始する」


といった内容でした。
そこで、こちらも晶文社の顧問弁護士に、「日経の記事に対する砂川の批判は正当な言論活動であり、そちらの要求には応じられない」という反論を、相手の顧問弁護士に宛て内容証明郵便で送ってもらいました(5月23日)。
しかし、日経は2ヶ月少したって、晶文社と私とを正式に訴えてきたのです(8月1日)。
それは、晶文社と私に1千万円の損害賠償を請求し、本書の印刷、製本、発売、頒布の禁止、書店からの回収・廃棄、謝罪広告を求めたものでした。
「読者に本当のことを伝えたい」と思って日経の記事を批判したことが、このような大ごとを招いてしまったわけです。

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2005-06-19 11:35:08

日経から訴えられる①

テーマ:新聞社の偏向

小坂銅山(秋田)の経営者・藤田伝三郎の伝記を書いたとき、足尾銅山(栃木)のオーナー・古河市兵衛の方が欧米の新技術の導入でははるかに先行していた事実を知りました。
そこで、古河市兵衛の伝記を書くことにしたのですが、その下調べ中に足尾銅山の鉱毒問題に直面した折、市兵衛が鉱毒の防止に巨金を投じて巨大施設を建設したことを知って、ひどく意外な感じを受けました。
私の頭には、そんな事実などインプットされていなかったからです。「これは面白いぞ」と思いながら、そのあまりにも過酷な鉱毒防除工事(工事期限が極端に短かかった)に関してもかなりのページを割きました。
そして、本を書き終える頃には、悪人的なイメージだった古河市兵衛は、経営者として抜群にすぐれた、しかも誠実な人に代わっていました。
一方、被害農民のために命を懸けて闘ったイメージの田中正造は、意外な裏面があることがわかってきました。たまたま、日本経済新聞の大きな連載記事に正造の国会演説が引用されていたのですが、その内容は明らかにうそでした。
その演説とは、別子銅山の「住友」を誉め足尾銅山の「古河」をけなしたものなのですが、引用のあと記事は「義人田中が手放しで称賛するほどに、この山(銅山)を改革したのが(住友の総理の)伊庭貞剛である」とつづいていました。
口からでまかせの、何の根拠もないデタラメ演説を基準に人物評価をするなんて、なんてひどい記事だろう。そう思ったので、本の中で「田中正造がいくら尊敬に価する人物だからといって、彼が作ったデタラメの話まで、何十万という読者に真実らしく報道するのは罪つくりではないか」と、その記事を批判したのです。

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2005-06-07 09:32:26

布川さんからの反論④

テーマ:読者からの批判
布川了さんの手紙には、また次のようなことが書いてありました。
 
世には皇国史観・唯物史観とか、さては司馬史観などといわれるものがある。お前は何だときかれれば、わたしは「事実史観」ですと答える。何よりも事実を知ること、その点では砂川さんからも学ぶことがあろうし、意見も交わしたいと思った。ところが「話し合いの必要はない」と拒否された。
だが、確かに鉱毒事件を田中正造の創作劇と断定しているとすれば、そして「自分はあくまで正しいと思っていらっしゃるようなので」と私のことを決めているようなので、とても困難な事だと知らされて残念でならない。
しかし、私の尊敬する田中正造の研究者からは、「このような本は、そのうち自然に淘汰されていくのではないでしょうか。事実認識の誤りもたくさんあります。それを指摘せざるを得ない布川さんのお気持ちもわかりますが、こんな人を相手に貴重な時間を浪費するのは無駄ではないかとさえ思います。騒げば騒ぐほど相手の思う壺ではないかと心配しています」と忠告があった。
とにかく、正誤表は読者のためにつけてもらいたい。
 
私は「正誤表などつける必要はありません」という返事を出しました。
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