ある寺院の奥の院、拝殿の格子に、夜詣りの効用についての張り紙がありました。(摂州 海照山正圓寺)
→大阪市HP「大阪市指定文化財」 摂州 海照山正圓寺 仏画群1括
「夜詣りすれば霊感が授かる」とのこと。
かなり、直接的で断定的です(笑)。
現代ではどの製造メーカーも製薬会社も金融機関も断定的な但し書きは許されません。(笑)
「必ず効きます」とか「どのような場合も安全です」「元本は保証」とか・・・。
この社殿に張り紙のない頃、偶然、ここに、夜詣りしたことがありました。
(かれこれ数十年前・・・お百度詣りを夜に2回・・・そのうち一度は雪の積もり日であったと・・・。何とも勇気のあったこと(笑) )
そういえば、「感がよくなったかも」と思うのは、単純な思考回路で影響されやすいからでしょう。きっと(笑)。フラセボ効果抜群体質です・・・。
あらゆる2択、4択で間違いにくくなったというのは、ご愛嬌です。(これも、おそらく思い込み勘違いでしょう。きっと。)
夜参りの根拠である「夜の方が神仏が活発である」との説は、どこから来ているのか確認できません。背景や根拠が知りたいところです。
歌川国芳の浮世絵。
「夜参り八景」。都内各所で夜参り先があったようです。
「かやば町」「蔵前」「浅草寺」「一つ目」「神楽坂」「四日市」「まつさか」「衣紋坂」
の八か所。
2枚目の茅場町の絵では、ほおづきを数珠のように編んでいます。見たことがありません。現在でもこのような物がところによってはあるのでしょうか。
8枚目の衣紋坂の絵・・・。手に持っているのは、なんと、人形・・・2体。一体は、目隠し。
おお!これは「丑の刻参り」。呪詛の準備を左手にもっています。
人形と箱と櫛。
櫛を咥えながら打ち付ける決め事(しきたり!?)。
想像ですが、箱の中身は、・・・。ロウソク、槌、釘?、相手の髪の毛など。
「衣紋坂」は、他の粋なお姐さん方にくらべると、怖い絵です。
夜参りは、安全と防寒防備万全に、留意して、普通にお参りしましょう。
怖い夜参り(している姿)は、いただけません。
普通の夜参り組が、怖いいでたちの夜詣りが、万一出会うとトラウマを与えてしまいます。くれぐれも・・・(笑)
→ 夜詣り・・・考(1)~百夜は断り文句!?~
→ 夜詣り・・・考(2)~霊感Get!?~