「サイエンス誌に載った日本人研究者2011年」が発行された。
2007年から毎年発行。最初は40数名だったと記憶しているが、今回は67名、昨年に引き続き多くの若い研究者と研究が掲載されている。企画のポイントは「顔の見える研究」。Scienceに掲載されるのは偉業ではあるが、研究内容は発表されても意外と著者の顔が見えない。
写真を見れば世界一の雑誌ながら著者は若い人も多く、日本の将来を期待したくなる研究ばかりだ。今回は女性も多く載っている。ライフサイエンスだけでなく、物理、宇宙、環境など様々な最先端な研究が世界をリードし、日本から発信している。研究の専門性は理解できなくとも、こんなに若い人たちが世界の研究しているかと思うと感激する。筆頭著者だけでなく、共同研究者やラボのみんなの写真も注目だ。ひとつの発見は、多くのスタッフの長年の希望や夢が詰まっている。
取材記事ではなく執筆をお願いしているので直接お会いしているわけではない。それでも原稿のやりとりの中で熱い気持ちが伝わってくるから不思議だ。
2011年は東日本大震災に見舞われ、東北大学、筑波大学など多くの大学や研究機関が大被害に遭い、研究もままならない状況だったはずだ。それでも東北大学はもちろん多くの研究成果が発表された。
映画にもなった”イトカワ””はやぶさ”研究もScienceに発表され、2011年の優れた研究に与えられるBreakthroughでも大きく取り上げられた。
表紙は未来への希望を意味する光、キラキラ輝きをイメージした。
編集担当者が冒頭で、「これからも、ますます日本人による最先端の研究が世界に向けて発信され、サイエンス誌をにぎわしてくれること、そして日本を元気にしてくれると信じています」とくくってくれた。
東北を取材し続けた記者のメッセージにも勇気づけられる。
制作に関わった皆に感謝したい。
そして誰よりも感謝したいのは、第1号2007年度版よりずっと支援いただいているコスモ・バイオ株式会社様だ。物理や宇宙など、直接販売には結び使いトピックも多い。それでも若い研究者の熱い想いを支援できれば、と提供いただいている。こうした支援がなければこのプロジェクトはあり得ない。
改めてこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたい。
この冊子はこの頁からダウンロードすることができる。
http://www.sciencemag.jp/announcement/39424
ちなみにコスモバイオ様には同じく週刊誌Science Signalingの日本語版を提供いただいている。2003年より毎週コンテンツを更新し、多くの科学者に情報を発信。細胞伝達の専門誌なので日本語でも極めて難しいが、今やこの分野の膨大なデータベースになっている。
毎週翻訳してくれる翻訳者、監修いただく先生方にも心より感謝したい。
以下の頁に細胞伝達の最新情報が詰まっている。
http://www.cosmobio.co.jp/aaas_signal/index.asp?bnr=ss
研究は一夜ならず。一人ならず。
