拘置所で面会をさせてもらった青年は、成人になってはじめて逮捕されたのではなく、少年時代にも何度か逮捕されている。
鑑別所、少年院、更生保護施設を経験している。
僕が、面会をさせてもらい感じた3つのこと。
すべて支援者に対して通ずることです。
①更生支援者、更生支援団体に対する信頼や期待よりも、不信感・警戒が大きく勝っている
②親子関係の修復がとても難しい状態になっている
③今まで青年と関わってきた支援者が、現在やこれからの支援に、登場する気配が感じられない
①~③は、僕の勝手な思い込みだったらいいけど、真実だったとしたらとても悲しいことだと思うし、日本の非行少年の支援機関、支援団体、支援者の課題だと思う。
僕自身も、再サポも、常に課題として真摯に自問自答しながら歩みを進めるべきポイントだとも思う。
今まで青年が関わってきたであろう支援者を考えてみたい。
警察官、鑑別所の職員、調査官、弁護士付添人、裁判官、少年院の法務教官、更生保護施設の職員、保護観察官、保護司は、現在の日本の制度上、必ず、彼と関わってきている。
今回は特に②が重要だと感じたし、自分自身も今まで支援を振り返り反省させられた。
支援者はずっと支援できるわけでもないのに、無意識なのか、少年と親の関係がよくなることよりも、少年と自分の方がよい関係になるような関わりをしてしまい、支援者が親子関係を悪くしてしまったケースもよく聞くことがある。
非行からの生き直しは、相互に信頼関係を築ける人を増やすことがとても大切だけど、同時にほんの少しでも親子関係をよくすることも重要だと思う。
自分を信じるためには、自分以外の誰かを信じれることがセットになって成立すると思う。
これからも、罪を犯した少年や青年や、その保護者と共に歩みながら、感じることを自分でも噛み砕き、自問自答しながら、さまざまな人とシェアしていきたい。