浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

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さて、オーストラリア編も
いよいよ今回でお終いである。

気づけばもう二ヶ月余り。
計9回にもなっている。


振り返れば結構重要な
アーティストが
意外に多かったなという
感じであろうか。


そんな中、満を侍して
トリを努めていただくのは
こちらのバンドになる。

AC/DCという。

もちろんエシディシではなく、
エーシー・ディーシーと読む訳だが、


以前のa-ha(♯121)と同様に、
カナで書いてしまうと
あまりにも座りが悪いので、

本記事もやはり
AC/DCの表記のままでいく。


LIVE/AC/DC

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あるいはすでに多少お察しの
向きもあるかもしれないけれど、


僕の場合どうしても、
HR/HMのジャンルは

なんとなく後回しになるし、
歯切れもどこか悪くなる。


同ジャンルに関しては、
どう逆立ちしたって、
ヘヴィー・ユーザーだとは
到底いえない自覚があるから、


詳しい人の鑑賞に耐え得る
テキストがたぶん

僕では書き切れないだろう自信が、
拭えなかったりするのである。


まあそんな訳で、
すごさをきちんと伝えるどころか、
むしろ基本概略だけ、みたいな感じに


なってしまうかもしれない点は
どうか御容赦いただきたい。

しかも、とりわけこのAC/DCは
ひょっとすると、
名前こそ頭に入っていながら、


実際に音を耳にするまで、
生涯で一番長く
時間がかかってしまった、


そんなバンドだったり
するかも知れないのである。


気がつけば存在は知っていた。

すでに70年代のうちから
レコード・ショップの棚に、


彼らのコーナーを見つけて
いたことは絶対に間違いがない。

LPレコード用の深い什器から
後ろから順番に一枚一枚
ジャケットが見えるように
引っ張り上げてみるあのやり方で、


アバ(♯122)やあるいは
エアロスミス辺りと一緒になった
アルファベット順の
最初のAのコーナーで


ジャケットだけは何度も、
しかも複数、
確かに目にしていた記憶がある。

でも、いや、
だからこそだったのかもしれない。


HIGHWAY TO HELL
(邦題:「地獄のハイウェイ」)
辺りのジャケ写を
探して見ていただければ、


あるいは納得して
もらえるかなとも、
思わないでもないのだけれど、

やっぱり自分で
このバンドの音がいけるとは、
どうしても思えなかったのである。


まあ豪州編最終回であることだし、
折角なので見ていただこう。


地獄のハイウェイ/AC/DC

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当時はもちろん、
買うにせよ借りるにせよ、

お小遣いってやつから
必死で捻出していた訳だから、


なるべくなら、失敗とか
後悔はあまりしたくなかった。


このヴィジュアルとこのセンス。

自分の好みに合いそうには
到底思えなかったのである。


だから本当は、
ちゃんと聴いたことなど、
この前まで全然なかったものだから、


ここで取り上げるのも、
どうしたものかなあと、
正直ギリギリまで迷っていた。

インエクセス(♯127)を
書いてる辺りの時期ですね。


――いや、だから。

物事やっぱり、
見た目で早計に判断してしまっては
絶対にまずいのですよ。

僕はたぶん、この人たちの作品に
これまで手を出さなかったことで、


人生をだいぶ
損してしまっていたことを
粛々と認めざるを得ないです。


すごいです。

その一言に尽きます。

もうね、ハード・ロックの
お手本みたいな存在。


この際だから、
さらに弁解を重ねさせてもらうけれど、

僕は基本のスタンスが
とにかくミーハーなので、


全米のトップ20くらいまでに
入ってくるような曲に関しては、


当時はだいたいなんとなく
アンテナを張っていた。

ところがHR/HMの
ジャンルに関しては、


むしろシングル・ヒットなど、
ない方がかっこいいくらいだった。


少なくともあの頃は確かに
そんな空気があった気がする。

そういう訳で、
アルバムBACK IN BLACKが


バカみたいに売れているのは
なんとなく把握していても、


知っている曲がないものだから、
結局そのままに
してしまっていたのである。

世界的な人気を誇っているのも
十分首を縦に振る。


いや、この場合、
ヘッド・バンギングくらい
する方が相応しいのかもしれない。


さすがに一人で自室で、では
絶対にやったりしないけれど。

本当にやらない。

本当である。


さて、実際改めて、
正直不思議なバンドである。

イギリスなりあるいは
ドイツ・北欧なりから
あの頃いろいろ登場してきた


一連のHR/HMバンドとは、
やっぱり少なからず
タッチが違っているし、


かといってアメリカン・ロックの
サウンドに近いという
いい方をすることも
ちょっとどころでなく躊躇われる。

少なくともジャーニーや
サヴァイヴァー、あるいは


サミー・ヘイガー期の
ヴァン・ヘイレンなどとは、


やっぱり一線を画していると、
そのように表現するしかない。

なんというか、それよりもっと
プリミティヴなのである。


時にストーンズより、
あるいはツェッペリンよりも、


ロックンロールという言葉を
強烈に感じさせてくる場面がある。

本当、ちゃんと
聴いておくべきだったよなあ、と
後悔しきりのこの頃である。


まあ、未聴の音源を
漁る楽しみがまた出来たんだと、
そう思うことにしているけれど。



ところでこのAC/DCもまた、
核となったメンバーは、
イギリスからの移民組である。

厳密には、スコットランドは
グラスゴーで生を享け、


幼少時に同国に移住してきた
マルコムとアンガスのヤング兄弟が、


さらにその上の兄からの影響で、
ロックをやろうと
決意したのが始まりであるらしい。

大体これが72年頃の出来事で、
AC/DCのネーミングは、


兄弟の姉いわく、あんたらの音楽は、
掃除機みたいにうるさいよってことで、


その掃除機の本体に、
直流交流を表すこのロゴが、
記載されていた ことに
そもそもは拠っているのだという。

いや、なんか、さもありなん。

その名前が、40年も続くって、
それどころか、
レコード・アルバムの歴史に
刻まれることになるって、


本当、人生というか、
世界って不思議ですよね。

さて、そしてこちらは
生粋のオーストラリア生まれである、
ボン・スコットなるシンガーが


二代目のヴォーカリストとして
バンドに迎え入れられたところで、


彼らの最初の快進撃が始まる。

ちなみに上のHIGHWAY TO HELLは
この編成の時期に発表された
最後の作品だった模様である。


同作までにはもう、
豪州本土のみならず、


我が国やたぶん英国でも、
アルバムがリリースされていた
訳だろうから、

やはりHR界での評価は
当初から相当な
ものだったのだと思われる。


ところが80年の2月、
このスコットが、
英国で不慮の死を遂げてしまう。


泥酔の状態で、吐瀉物を
咽喉に詰まらせての
窒息死だったということである。

いかにもロッカーらしいと
形容してしまうのは
やや不謹慎かもしれないが、


本当、薬物とか交通事故とか、
自死とかでないところが、


なんだかもう、
このバンドの一貫した方向性と、

奇妙にシンクロしている気がして
どうにも仕方がないのである。


Dirt Cheap――まさにこんな感じ。

もちろんバンドにとっても
この事件は
相当の打撃だったはずである。

実際一度は解散も
考えたらしいのだが、


スコットの母親の意向もあり、
グループの存続こそがむしろ、
彼の望みであったはずだと、
いわばある種の覚悟を決めて、


三代目のヴォーカリストに
ブライアン・ジョンソンなる
シンガーを改めて迎え、

スコットへの追悼盤として、
先述のBACK IN BLACKが
制作・発表されたという経緯である。


ちなみに同作、現在では
ついにピンク・フロイドを抜き、
世界で歴代二番目に売れた
アルバムとなっている模様。


一応あれだけれど、
一番上はTHRILLERね。

いや、やっぱだから、
扱わない訳には
どうしても行かなかったのである。



さて、今回ピック・アップした、
Dirty Deeds Done Dirt Cheapは
そのボン・スコット時代の楽曲である。


実は僕も、この曲だけは知っていた。

もっとも僕が耳にしていたのは、
ジョーン・ジェットによる
カヴァーだった。


ちなみにこちらは90年発表の
THE HIT LISTなる作品集に、


CCRのHave You Ever Seen the Rain
なんかと一緒に収録されていた。

ちょっとだけ横道に逸れておくと、
実は『北緯~』で
最初に出した同曲は、


実は僕の頭の中では
オリジナルのCCRではなく、


ジェットのものが
鳴っていることの方が多かった。

だけどまあ、持っていながらも
ライナーもちゃんと読まないで、
なんとなく聴き流していたので、
いや、読んでもたぶん忘れていたので、


そうか、これのオリジナルが
AC/DCだったんだ、みたいに、
今回改めて納得した次第である。


ジェットのヴァージョンも
相当にカッコいいことは
念のためだが付け加えておく。


しかしこの歌、
なんというかまあ、
一言でいってしまえば、
相当ヒドい内容である。



学校でお前をいじめてくる奴
あんたの親友と
二股かけてるような男


そういう目障りな奴がいたら
いいからここに電話寄越しなよ

俺らが片付けてやるからさ――


みたいな感じなのである。

でまあ、曲の後半には、
高圧電流とかTNT火薬とか、

いろいろと物騒な単語も
矢継ぎ早に登場してくるから、


ここで申し出られているのは、
ヤキを入れるとかいった
そういう程度のことでは
決してすまない内容である。


しかも、格安で
請け負おうじゃないかといっている。

本当、こういう歌で、
聴衆を乗せてしまえるのは、
この人たちくらいだろうと思った。


しかも何よりも困ったことには、
この曲のギターが


途轍もなく
カッコよかったりするのである。

これだけで相当テンションが上がる。

基本はこの詞の通りのノリである。

ワイルドという程度の
表現ではまだ生易しい。

野卑、露悪的。暴力的。

だからあのアートワークは、
決して間違ってはいないのである。


でも、かといってデスメタルとか
スラッシュの一部のように、

ある種の悪魔崇拝みたいなものを
標榜するのとも違っている。


――そっちを想像してたんだよなあ。

とにかくだから、
このバンドは
徹頭徹尾ユニークである。

それがなければ、
これほどビッグな存在には
決してならなかったはずである。


まあだから、今回は
相当持ち上げてこそいるけれど、


そういうのが
全然平気な方に限ってと
いうことには
どうしてもなってくるので、

そのように御了承願いたく。


ちなみにこの曲タイ
荒木先生の訳によると、


「いともたやすく為されるエゲつない行為」

という感じになるのだそう。

まさにこの通りであろう。

それから、今回アルバムの紹介を
BACK IN BLACKではなく
92年のライヴ盤にしたのは、

この曲が入っているからである。

しかしながらこちらは当然、
B.ジョンソンの
ヴォーカルによるヴァージョンである。


スコットのオリジナルは
遺憾ながらまだ耳にしていない。

だから今回は、
そういう状態で語っています。
詳しい方には本当に申し訳ないです。



ちなみにバンドの現在だけれど、
その80年から長きに渡って、


フロント・マンを努めてきた
上述のブライアン・ジョンソンが

いよいよ体調を
崩してしまったらしく


あのガンズのアクセルが、
後任になるのかどうかみたいな話に
どうやらなっている模様である。


この辺りも確実なところは、
もっと確かなソースを
探していただいた方が
よいのではないかと思われる。


さて、では締めの小ネタ。

今回はすでに冒頭から
ネタ振りをしていた訳だけれど、


AC/DCの名前を聞くと
僕らの世代はどうしても、

あのジョジョの第二部を
思い出さざるを得ない。


同作品の主要キャラの多くが、
洋楽アーティストの


名前や代表作を流用して
名づけられていることは

まあ今さらいうまでも
ないことだとは思うのだけれど、


念のために書いておくと、
そもそも主人公のジョジョからして、


ビートルズ/P.マッカートニーの
Get Backの
登場人物から採られている。

ディオはディーヴォね。

第一部にはさらにツェペリと
スピードワゴンやら
ダイアとストレイツォやらが出てきて、


ああなるほどね、などと
当時高校生だった僕らは、
相当ほくそ笑んだりも
していたものだったのだけれど、

二部になって、
サンタナにリサリサときて、


で、カーズとワムゥで
ほぼ破顔しかけ、


ついにこのAC/DC由来の
エシディシに
見事に止めを刺されてしまった。

――いや、エシディシって。

って、やっぱり思いましたよ。

まあとにかく
今回のトリビアは
このエシディシネタで、

お茶を濁してしまおうと
最初は思っていたのだけれど、


ところが。

いやあ、探せば出てくるものである。

ホント、これこそ
トリビアの名に
まったくもって相応しいよな、と


自分でも思うようなネタが、
リサーチの途中で
見つかってきてしまった。


なのでもう一個追加する。

今回のこのDirty Deeds ~を、
03年になんと、
あのレスリー・ゴーアが
カヴァーして発表しているのである。


はっきりいって仰天した。

ゴーアについては
誰の時に名前を出したか
すっかり忘れてしまったけれど、

だからIt’s My Partyを歌っていた、
いわゆるオールディズの
代表的シンガーである。


当時レスリー、御年57歳。

いや、まさかこれが
彼女の最後の

レコーディングになったりなんて
していないよな、と
一瞬思ったりもしたのだが、


どうやらさすがに
そんなことはなかったようで。


ちなみに彼女は昨15年
鬼籍に入られてしまっている。

最後の作品は08年の発表だった。

で、なんでこんな録音が
残されることになったかというと、


タイトルをWHEN PIGS FLYなる
コンピレーションの
企画を立ち上げた方が

どこだかのレコード会社に
いらっしゃったらしいのですね。


――豚が飛ぶ時。

要はこれ、
絶対そんなことないからね、
みたいな意味の
あちらのいい回しだそうで。

ですからたとえば、

豚が飛ぶ時には
お金をお返ししますとか、


豚が飛んだらまた
式にもお呼びしますね、とか、

いえいえ、僕もまた顔出します、
もちろんもし豚が飛んだら、


みたいな感じで使うのだそうです。

つまりはこの企画、
この人がこの歌を歌うなんて、

絶対思いもしなかったでしょ、
という感じの一枚なのだそう。


ちなみにゴーア作品のほかには、
ディーヴォによる
CSN&YのOhioとか、


でなければビリー・プレストンの
Girls on Filmなんかが
収録されてもいるようで。

うわ、確かに聴いてみてえかも。

たぶんそのうち、
なんらかの形で入手したら、


ひょっとしてまた
エクストラ辺りで
御報告するかもしれません。

それこそイロモノだからね、
盤はさすがにもう
ほぼ残ってはいないようです。



さて、冒頭で触れた通り、
豪州編もついに
今回でいよいよ終わりなので、


例によって、
つい取りこぼしてしまった
同国のアーティストたちを
一応名前だけ挙げておく。

まずはなんだか結果として
やっぱりジョジョ繋がりになって
しまうような感じなのだけれど、


現在、同作品の
エンディング・テーマに
起用されている


サヴェイジ・ガーデンを落とす。

というか、僕はついこの前まで、
このユニットの存在すら
実はまったく知らなかった。


96年にデビューしたデュオで
二枚のアルバムのみを残し
01年には解散してしまった模様。


いや、まさに僕の暗黒期に、
見事なまでにかぶっている。

こちらはでも、
まったく好みのサウンドなので、
そのうちたぶん
ちゃんと聴くだろうと思っている。



それからクラウデッド・ハウスという
こちらはニュー・ウェイヴ系の
六人組みだったかもいて、


Don’t Dream it Overという曲が
当時相当流行ったのだけれど、
それしか知らないのでやはりパス。

たぶんある程度名前の
通っているバンドは、
こんなところだろうとは思うのだが、


さらに言及漏れがあったら申し訳ない。


さて、ではいよいよ
次回からはアメリカ編である。

目標はやっぱり百回。

たぶん行けるとは思うんだけど。

そういう訳で、
以前ちらりと振るだけ振った
アメリカの一発目の予想を

ひそかにして下さっていた方が
もしもいらっしゃったとしたら(→♯100)、


次週ようやく、
答え合わせと相成ります。



いやでも、もう本当、
来週からアメリカなんだなあ。

イギリス終わった時は、
まだまだ先だと
思ってたはずなんだけどなあ。


本当年だから、
時間が過ぎるのが早い早い。


半世紀生きるってのは、
どうやらこういうことらしいです。

とりあえずまあ、
緒を引き締めて頑張りましょう。


さ、跳ぶぞ。

これ↑一応ヒントだったりする。
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