とあるケーキ屋内のカフェにて


店員「あの・・・お客様・・・椅子のすわり心地がよろしくなければ、あちらのソファー席が空いておりますのでそちらに座られてはいかがでしょうか?」


ともりん「いいの!あたしを侮辱する気なの!?」


ともみ「ともりんダイエットでもしてるの?空気椅子じゃなくてちゃんと座ったら?」


ともりん「ともみ!見くびらないで!こう見えても全日本空気椅子連盟名誉会員なのよ!」


ともみ「それにしても・・・目立ちすぎるよ・・・」


ともりん「ふふん・・・この見事な直角ひざに、さすがの観客も私に尊敬のまなざしを向けているようね」


ともみ「観客じゃないと思うけど・・・」


ともりん「ああ・・・あたしとしたことが間違えたわ。観客じゃなくて熱烈なファン・・・あたしって罪な女ね・・・あたしを北海道空気椅子アマチュア選手権大会で優勝して、北海道じゃ敵なしと言われた実力者だということにすでに気がつかれていたのね」


ともみ「そんな選手権大会あるんだ・・・なんかエアギターなみにマイナーな大会っぽそう」


ともりん「もちろん全国大会もあるわよ。聞いて驚くな!なんと三位だったのよ!」


ともみ「ええ・・・まだ上に二人もいるの?」


ともりん「さすがに全国大会・・・二位の人はひじかけがあったわ・・・さすが高級感溢れていた空気椅子をかもしだしていたわ。私はせいぜい就職の面接に用意されたパイプ椅子に座る就職活動中の大学生よ」


ともみ「違いがわかるようなわからないような・・・じゃあ一位の人はどうだったの?」


ともりん「恐ろしい空気椅子の使い手だったわ。きっとあれは革張りの高級椅子。後ろにふんぞり返って背伸びしていたくらいだから、例えて言うならば午後の退社時間を間近にして、ああもう少しがんばろうか、と背伸びをして気分転換をはかる敏腕実業家って感じだったわ」


ともみ「ええ!?エアーイナバウアー!?それって凄すぎない!?」


ともりん「ね、恐ろしい使い手でしょ?まずまずの成績で自信をつけたあたしは童顔で無垢なこの姿を利用して世界ジュニア選手権大会に出てついに優勝を果たしたわ!」


ともみ「お、おめでとう。世界ジュニア選手権大会ってどこでやったの?」


ともりん「熊本県」


ともみ「熊本県!?どうして熊本県なのよ!?」


ともりん「ともみ!焦らないで!入りたいならあとで入れてあげるから。まだ続きがあるのよ。優勝したんだけどサバ読んでるのばれて優勝商品の金の空気椅子没収となったのよ」


ともみ「い、いくつサバ読んだのよ」


ともりん「えっとね・・・一回りくらい?」


ともみ「ひ、ひとまわり!?あんたどれだけ根性あるの!?さすがに一回りサバ読む人は中年女優くらいしかいないわよ!それに金の空気椅子ってなによ!?」


ともりん「ともみ、そんなに興奮しないで。空気椅子がスポーティーでエキサイティングな大会だってことはわかってくれたようね。金の空気椅子はその大会に優勝したもののみが許される絶対障壁」


ともみ「絶対障壁ってなに!?バリア!?」


ともりん「ともみ・・・ほ、ほしければ・・・ゆ、ゆ、ゆ、う、しょしょしょう・・・」


ともみ「なんか震えているけど大丈夫?さすがに空気椅子辛くなってきたんじゃないの?」


ともりん「見くびらない、で。こう見えてもプロとしての維持が」


ともみ「アマチュアからプロにでも転向したの?あ、ともりんのケーキ食べちゃうよ?」


ともりん「く、く、く・・・ここここれでも・・・これでも名誉会員・・・」


ともみ「ふぅーん。ケーキおいしいのに」


ともりん「その後後ろ指を差されながら海外に逃亡したわ・・・」


ともみ「なんかうそ臭いんですけど」


ともりん「パプアニューギニアでは関西弁が標準語だと思っていたのに・・・裏切られた気持ちだわ」


ともみ「それどこのガセネタつかまされたの?」


ともりん「駅前留学して習おうと思ったけれど、どこにも見つからず」


ともみ「もうひとつケーキもらおうかな」


ともりん「ロバに揺られ45分、徒歩で2時間、早歩きで1時間と27分、ほふく前進で4時間と31分さまよい、ついに日本大使館を発見」


ともみ「どうしてほふく前進の時間がそんなに長いのよ」


ともりん「に・・・日本に帰るお金が・・・なく・・・て・・・くっ!」


ともみ「そろそろダウンしそうね」


ともりん「大使館のバイトで漁業をやりながら帰る資金を稼いで、ついに・・・か、か・・・帰って(バタリ)」


ともみ「ともりん!?大丈夫!?無理して空気椅子なんか続けるから」


ともりん「ともみ・・・この奥義は一子相伝」


ともみ「いらないわよ」





まだ全部言ってない 人気ブログランキングへ
AD

体育館裏

これはともりんが高校生の時の話である。


体育館裏に呼び出されたともりん。

なんだろうと思ってきてみれば男子学生が一人立っていた。


ともりん「え?なに?これってタイマン?」


タケダ「いや、タイマンって、違う。それよりも、きてくれたんだ」


ともりん「そりゃ、呼び出されたんだから来たに決まってるでしょ」


タケダ「ああ、そうだね。あのね、話が」


ともりん「え?嫌よ喧嘩なんて。見つめないで。ガン飛ばす・・・ってやつ?ガンとバス?が・・・んと、バス」


タケダ「え?え?なにいっているのかわからないけど、伝えたいことがあるんだ・・・好きだ!前から好きだったんだ!」


ともりん「っていうか、あんた誰?」


タケダ「え!?あ、いや、クラスで一緒じゃん!タケダだよ!ほら、窓側に座っているタケダ!」


ともりん「タケダって誰?」


タケダ「だから僕だって!僕がタケダ」


ともりん「へぇ・・・」


タケダ「へぇ・・・って、だって、君いつも窓の外見つめているからわかるじゃないか」


ともりん「あたし雲しか見てないけど」


タケダ「いつも僕は君の事見つめていたんだ」


ともりん「嫌よ」


タケダ「嫌よって・・・ひどいじゃん」


ともりん「授業中とかでしょ?真面目に勉強しようよ」


タケダ「君だって窓の外ばっかり見ているじゃないか」


ともりん「いいの。あたしはちゃんと耳はしっかり先生のほうに向けているんだから」


タケダ「じゃあ、今日の数学の授業で大事な話していたけど覚えてる?」


ともりん「えっとね、昨日犬が自分の靴の匂いを何度もかいでいたっていう・・・」


タケダ「それ、勉強の話じゃないじゃんか」


ともりん「そんなことよりも何の用なのよ。こんなところに呼び出して」


タケダ「いや、え?さっき言ったし」


ともりん「へぇ・・・すごぉい・・・」


タケダ「すごいって、ちゃんと聞いていたの?」


ともりん「数学の授業の話でしょ?」


タケダ「いや、違う。もっと前の話」


ともりん「え?あたしの?」


タケダ「いや、ちょっと!二人の話だよ!」


ともりん「何よ!話を勝手に作らないで」


タケダ「作ってない。頼む。説明させてくれ」


ともりん「嫌よ!」


タケダ「だから、僕は君のことが好き・・・」


ともりん「あ、トモミと一緒にドーナッツ食べる約束してるからごめん!またねぇ」





手ごわい相手に恋心を燃やすタケダ 人気ブログランキングへ
AD

腕枕

ともりん「ねえねえ、ミツルくん。腕枕して欲しいな。腕枕」


ミツルは戸惑った。


この前別れ話をしようとしていたのに、どうしていまだにこうしているのか。


ともりん「ミツルくんどうしたの?そんな神妙そうな顔して。あ、わかった。昨日パパのハゲ頭を見て、将来僕もあんな風にバーコードハゲになるんじゃないかと心配して、夜も眠れずにトイレを我慢していて、今もれそうなのね」


ミツル「いや、全然違うし。しかもうちのオヤジハゲてないし。そんなトイレ我慢していたら膀胱炎になるし。とにかく今日ははっきり君に伝えたいことがあるんだ」


ともりん「大丈夫。言わなくてもいいよ。ミツル君の体臭がちょっとメガトン級だってことは伝わってるから」


ミツル「いや、そういう話じゃなくて」


ともりん「あ、わかった。駅前のお店のジャンボスペシャルパフェが食べたいんでしょ。一緒に通りかかったときミツル君凄い顔してたもんね。あ、そうじゃなくて腕枕して欲しいの。腕枕」


密かなる甘党のミツルは心が揺らいだ。


男だけであんなパフェを頼むのは勇気がいる。


シチュエーションとしては、「え~?ともりんあんな大きなパフェ食べたいの~?無理だよ~。バカだな~。え?どうしても?しょうがないなぁ。一回だけだぞ。しょうがないから手伝ってやるよ」


と言って、自らが率先して手伝うという形が望ましかった。


まがり間違っても、自分から「食べたい」などと言ってと店中の視線を集めるのはごめんだ。


ここは、しばらく様子を見てパフェのチャンスを狙うべきだとミツルは脳内の高速コンピューターではじきだした。


ミツル「わかったよ。腕枕な」


ともりん「わーい。腕枕うでまくら・・・・・・」


ミツル「どうしたの?黙り込んで」


ともりん「息止めてないと脇の臭いが凄いから」




ヘッドロックしてやろうか 人気ブログランキングへ
AD

まゆげ

美少女(自称)ともりんのまゆげは書かれている。


ともりんは時々鏡を見ながら自分のまゆげのできにうっとりすることがある。

ともりん「よし・・・うまくいった・・・やっぱりあたしって綺麗だわ・・・」


ともりんはまゆげのできがいいと鏡に向かってうっとりする癖がある。


今日は友人トモミと街に出る約束をしている。


トモミとは、名前が少しかぶっているので、非常に親近感を覚え、


「ねえ、名前似てるね~。血がつながってるのかなぁ。遠縁の親戚かなぁ。ねえ、偶然にしてはできすぎだよね」


と、猛烈にアタックしたのが始まりだった。


ともりん「お待たせ~」


トモミ「な、な、な、ともりん・・・ののの・・・」


ともりん「あ、トモミもあたしのパーフェクトフェイスに気がついた?」


トモミ「の・・・のりまゆげ・・・」


ともりん「今日はちょっとワイルドに渋い女を演出してみたの♪」


それじゃあワイルドすぎてケンシロウだと思ったトモミは今日はなるべく離れて歩こうと決意したのだった。



北斗の拳 ORIGINAL SONGS/アニメ:北斗の拳
¥3,066
Amazon.co.jp

時はまさに世紀末・・・みたいな 人気ブログランキングへ

別れ話

人気のいない公園で彼氏のミツルは話を切り出した。


ミツル「もう僕たちは別れたほうがいいと思うんだ」


ともりんは思った。

別れるってなんだろう。


ともりん「えっとぉ・・・あたしたち・・・付き合ってたっけ?」


ミツル「なっ!?」


ショックを隠しきれないミツルをものともせず、ともりんは近くの池で泳ぐ鴨を見つける。


ともりん「わぁ、鴨かわいいよ。これ、かわいいかわいい」


ミツル「ぼ、僕たち付き合ってもいなかったのか」


ともりん「え?今散歩に付き合ってるよ?」


ミツル「いや、交際と言う意味で」


ともりん「見て、小鴨だよ~。ほら見てみてぇ~」


ミツル「いや、だからあのね」


ともりん「尻尾ふりふりしてるぅ~」


ミツル「あの、僕は真面目な話をして・・・」


ともりん「ねえねえ鴨おいしい?食べたことある?」


ミツル「え・・・あるよ。鴨南蛮そばとかおいしいでしょ」


ともりん「おいしいんだぁ・・・そば食べようよぉ」


ミツル「え?はい」


別れ話を続ける気力をなくしたミツルであった。




なにを話していたかも忘れそうな勢い 人気ブログランキングへ