~前回までのあらすじ~


大魔王ゴルゴンゾーラに決戦を挑む桃太郎に四天王の壁が立ちふさがる。

桃太郎は四天王最強と言われる「智将 モッツァレッラ」に就寝中に洗濯ばさみで鼻をふさがれる。

翌日「よく眠れなかったよ」と目の下にクマを作る桃太郎を、まんまと罠にかけてやったわとほくそ笑むモッツァレッラ。

すかさずお供の馬が桃太郎から寝返る。

馬に寝返られた桃太郎はお供の白熊に「あんただけは私を捨てないで!お願い」とすがりつくものの、「俺、セパタクローが捨てられないし」と、超マイナースポーツへの夢を捨てきれない白熊が、さらに桃太郎陣営から離脱。

悲しみにくれる桃太郎の最後に残ったお供の部長に「お前の仕事はいつまでたってもなってない」とダメだしされる。

「父さん、母さん、先立つ不幸をお許しください」

とガンジスの川辺で地面に落書きしていると、誤って川に転落。

泳げない桃太郎は溺れながら流されていき、とてもとても優しいおばあさんが桃太郎を救出したのでありました。





おじいさんはおばあさんの書いたお話を読んでいました。

「・・・ふむ。ばあさん。こりゃおもしろいぞ」

「でしょう。しかし、この人どうしようかねぇ」

おじいさんとおばあさんはすっかり居座ってしまった謎の外人に困り果てていました。

しかも何を言っているのかぜんぜんわかりません。

ガンジス川に捨ててこようと思ったものの、「NO!NO!」と叫ばれて激しく抵抗されました。

「ばあさん。わしゃーもう疲れたぞ」

「私もですよ」

「そうじゃ!ナンを持たせて旅に出させよう!」

「それはいい考えですね!」

案は満場一致で可決されました(一人除外)。

おじさんはていよく家から追い出され、旅に出ましたがもらったナンもすぐになくなってしまい、物乞いをして歩きましたが、誰も相手にしてくれません。

時にはひどい扱いも受けました。

おじさんはいつも心の中で思いました。

「お、おに~!おにぃ~!血も涙もない鬼め!」

と、心だけではなく言ってみましたが、何せ言葉が通じません。

だんだん文句を言うだけで虚しくなってきました。

お供もできたのですが、あまりにお腹がすいて食べてしまいました。

そして、六年の放浪の中で、少しずつ言葉を覚えながらも、なお飢えてしまうほどの生活をしていました。

もうダメだと思ったおじさんは、菩提樹の下で休もうと座り込みました。

「あー、もうダメ。動けない。おなかすいた。だりぃーよぉー。死んじゃうよー」

おじさんは誰も見ていないことをいいことに、そばを横切る虫をさっととって食べていました。

もうどんなものでも平気です。

そして菩提樹の下で座り込んで49日、ついに悟りを開きました。

その間、密かに見るに見かねた村娘がおかゆをくれていました。

その娘には、

「麻呂はやんごとなき家の生まれでおじゃったが、家臣どもの反乱により一家は離散。お家は断絶となった。麻呂は争いのない平和な世を目指すために、布教活動をしながら、平和の大切さを世に広めるつもりじゃ」

と言ったら素直に信じてくれたので、しめしめと思っていましたが、苦情の末、「いくらマヨラーとはいえ、ビールの中にマヨネーズを入れるたら、もうビールじゃない」と悟ったのでした。



で、なんの話だっけ? 人気ブログランキングへ
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昔々あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。

おじいさんは街へ露店商を、おばあさんは川に洗濯をしにいきました。

おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から茶色いものが、どんぶらこっこ、どんぶらこっこと流れてきました。

ふとおばあさんが川上を見ると、子供たちが川で遊んでいました。

その中の一人が、我慢できずにもらしてしまったと叫んでいました。

おばさんは気にせずに洗濯を続けていると、また川上から茶色いものがどんぶらこっこと流れてきました。

よく見ると、お尻だけ浮かんだ人が、川の流れに身を任せて、そのまま流れ去っていきました。

ふとおばあさんが川上を見ると、葬式をしているようでした。

おばあさんは気にせずに洗濯を続けていると、漁師さんが船に乗ってやってきました。

「今日はいい魚がたくさん獲れたから、ばあさん持っていきな」

漁師さんは気前よくおばあさんにお魚を分けてくれました。

そのお魚は、もちろんこの川で獲れたものです。

ふとおばあさんが川上を見ると、おじさんが股間とお尻に手ぬぐいをくぐらせて、川辺で股の間をごしごしと洗っておりました。

おばあさんは漁師さんに感謝をして、洗濯を済ませて家に帰りました。


一方おじいさんは街で薬売りをしながら歩いていました。

「便秘によく効く薬はいらんかね~。飲んだら一週間は止まらない。よく効く薬だよ~」

しかしまったく売れません。

日も暮れてきたおじいさんは家に帰ることにしました。


おじいさんが家に帰ると、おばあさんもちょうど家に着く頃でした。

「ばあさん、こんな時間まで何していたんだ」

とおじいさんが聞くと、

「川で洗濯をしていたのですけど、今日はどうも足が重くて」

と答えます。

おじいさんがおばあさんの足をよく見ると、何か大きなものがぶら下がっています。

「ばあさん。足になんかついているよ」

とおじいさんは言いました。

しかしまったく聞かれません。

おじいさんがよく見ると、そこには大きなおじさんがぶらさがっています。

「ばあさん、足に誰かがいるぞ」

しかしまた無視されました。

しょうがないので、おじいさんはおじさんに声をかけました。

「もしもし旅のもの、こんなところでどうなされたのかな」

と聞くとおじさんは答えました。

「Help me・・・」

おじいさんは、ひとつ咳払いをして、空を見上げました。

「何か・・・聞こえたかな?」

するとおばあさんは言いました。

「そんなことよりも、今日はいいお魚を漁師さんが譲ってくれたのですよ」

おじいさんは思い出したように手をポンと打ち、言いました。

「ばあさん!明日は聖なるガンジスへのお供えの日じゃないのか?」

「ああ!そうでしたね!おじいさん!その通りですよ!」

もちろんこの会話がおじさんの運命を左右する会話だとはおじさんは知る由もなかったのです。




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正直者同士

テーマ:

ピーターはある日森の中で木を切っていました。

すると、手が滑って斧が池へぽーんと飛んで入ってしまいました。

ピーターはたいそう困って斧を探そうと池を覗いてみましたが見つかりません。


すると突然池が光り、目の前に女神が現れました。

「お前の落としたのは、この普通の斧か、銀の斧か、金の斧か、正直に言えば斧を返してお前の願いを何でも叶えてあげよう」

ピーターは嘘のつけない性格でしたので、正直に普通の斧と答えました。

女神は約束どおり、ピーターの願いを叶えてあげることにしました。

「お前はとても正直な若者です。お前の願いを何でもかなえてやるから言ってごらん」

ピーターは考えました。

お金がいっぱいあれば、今家にいる両親に楽をさせれるぞと思いました。

「女神様。もし願いがかなうのなら金貨を山ほどください」

ピーターは正直に言いました。

「よし、お前の願いをかなえてやろう」

と女神はステッキを一振りすると、ピーターの背丈の二倍ほどもある金貨の山が落ちてきました。

その金貨にピーターは潰されてしまいました。


「あ、手加減するの忘れちゃった」

女神は何事もなかったかのように、池へ帰っていきました。


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強欲爺さんと実直じいさん

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昔々あるところに、それはそれはお金持ちのおじいさんと真面目で平凡なおじいさんががおりました。

お金持ちのおじいさんは何でもお金で解決します。

身の回りの世話をお金を払ってしてもらったり、気に入ったものがあるとお金を積んで、

「それをわしに譲れ」

と言い、相手がうんと言わないうちに、お金を渡して人の物をぶんどることをしていました。

一方真面目なおじいさんはとても貧乏でしたが人に親切にしていました。

困った人がいれば自分の仕事を放り出してでも困った人のことを手伝いました。

それはそれは周囲に感謝されてありがとうと言われていました。

真面目なおじいさんは人からありがとうといわれるのが大好きでした。

真面目なおじいさんが山道を歩いていたら、どこかのおばあさんがうずくまっていました。

どうしたのかと思いおじいさんが声をかけるとおばあさんはいいました。

「どうやら足をくじいてしまって一歩も歩けないのです。どうしたものか途方にくれていました」

おじいさんはこのおばあさんを背負って山道を降りようとしましたが、おばあさんはいいました。

「おじいさん。おじいさんの足じゃわたしを背負って山道を降りるのは無理じゃ。どうかわたしを放っておいておくれ。おじいさんに迷惑じゃ」

おじいさんはおばあさんのために一生懸命になって、ついに背負って山を降りることができました。

おじいさんは最後の力を振り絞っておばあさんの家へと送り届けました。

家は大変大きな家です。

家の中からはおばあさんの帰りを心配していたとても美人の娘と娘の父のおじいさんが出てきました。

二人はおばあさんがここまで来れたいきさつを聞いておじいさんに大変感謝をしました。

娘の父はいいました。

「どうか何かお礼をさせてください。そうだ。あなたには小判をいっぱいあげましょう。どうかお持ち帰りください」

といいましたが、真面目なおじいさんはいいました。

「いやいや、あなたたちの笑顔が一番の財宝です。ありがとうという感謝の気持ちとその笑顔が、わしにとっての世界で一番大事な宝なんです。ですからそれ以上のものをいただいてしまってはばちがあたります」

そういって、小判を受け取りませんでした。

娘たちはその言葉に大変感動しました。

なんて気持ちのいい老人なのだろう、と。

ある日、お金持ちのおじいさんは美人の娘のことを聞きつけて、大勢の従者を引き連れてやってきました。

そしてお金持ちのおじいさんは娘の父に向かっていいました。

「おいジジイ。お前の娘に山ほどの財宝を積むから今日からこの娘はわしのものだ。女は金で買えるのだ。がははは」

娘の父は驚きましたが、とっさに機転を利かせていいました。

「残念でございます。娘はもうすでに結婚しておりますのでそのお話はご勘弁ください」

お金持ちのおじいさんは驚きました。

「なんだと?そんな話は聞いていない。想定外だ。ちゃんと結婚していないことは調べてあるのだ。結婚しているという証拠を見せろ」

「しばしお待ちください。婿殿に来客を知らせ、来客を迎える準備をしないと」

「そんなことは無用だ。小判百枚やるから早くその証拠を出せ」

「それではこちらへ婿殿を呼び寄せるのでしばしお待ちください」

そういって、表門から使者を出し、美人の娘を裏口から出して、真面目なおじいさんの元へと行かせました。

美人の娘は真面目なおじいさんに事情を話しいいました。

「どうか助けてください。このままでは私は望まない結婚をしてしまいます。どうか私の婿様になってください」

「しかし、年がつりあわぬ」

「いいえ。わたしは自分の意志でここへ来たのです。たとえ短い時間であろうと、あなた様のようなすがすがしい方と一緒にいれることはわたしの幸せでございます」

そこまで言われては真面目なおじいさんも断れません。

美人の娘と結婚することになりました。

お金持ちのおじいさんは信じられない二人の夫婦を目の前にして大変怒って、娘の父の家を買い占めてしまい、娘の家族を力づくで追い出してしまいました。

娘の家族は大変困りました。

「どうか返してください。あなたが払った小判に少し足したくらいで私が買い取ります。私たちには先祖代々伝わったこの家と土地が大変大事なものなんです。どうか」

そう言われ、お金持ちのおじいさんはいいました。

「二倍のお金で買い取るなら返してやろう」

娘の父はしぶしぶお金持ちのおじいさんに小判を払いました。

お金持ちのおじいさんは嬉しそうな顔で引き上げていきました。

それからというもの真面目なおじいさんは悩んでいました。

「わしはこの先すぐに寿命で死んでしまう。そうしたらこの娘を一人ぼっちにしてしまうではないか。どうしたらよいのか。すぐに別れて新しい婿殿を探した方がよいのではないか」

そう考えていたある日、真面目なおじいさんは娘の父から若返りの伝説の話を聞きました。

それは次の満月の夜の日、山奥の小さな泉に月の雫が落ちて短い時間の間黄金色に輝くという。

その黄金色に輝いている間に泉の水を飲むと、たちまち若返るというのです。

しかしどこにその泉があるのかまでは誰も知りませんでした。

その話をお金持ちのおじいさんの密偵に聞かれていました。

密偵はお金持ちのおじいさんに若返りの伝説を伝えました。

「月から雫が落ちるのならば、月には若返りの泉の源泉があるに違いない。それをうすめて高値で売れば、売れるし、わしも若返る。これからは宇宙事業だ」

といって、自分が持っていた土地をたくさん売りました。

お金持ちのおじいさんはそのお金をもとにたくさんの花火師を雇い、宇宙船を作りました。

満月の日がやってきて、お金持ちのおじいさんは宇宙船に乗り、ついに宇宙船は打ち上げられました。

同じ時間、真面目なおじいさんと美人の娘は山の中を一生懸命になって泉を探していました。

打ち上げられた宇宙船はというと、どんどん月へと近づいていきます。

その様子を見ていた月の神様はついに怒ってしまい、星の神様にお願いしてお金持ちのおじいさんの宇宙船に星をぶつけてしまいました。

宇宙船は、燃え上がりながら、真面目なおじいさんたちが泉を探していた山に落ちました。

おじいさんは宇宙船の落ちた場所へ行くと、なんとそこには泉があったのです。

そして、満月になった瞬間、どこからともなく光の雫が落ちてきて、泉を黄金色に輝かせました。

真面目なおじいさんがそれを飲むとみるみる若返りました。

美人の娘と若返った真面目な元おじいさんは、それから大勢の人に感謝され、笑顔に囲まれながら幸せに暮らしていました。

ある日、真面目な元おじいさんが親切にした人がお殿様で、お殿様はぜひこのような人物に国を治めてもらいたいと言って、隠居時期だったこともあり、子宝にも恵まれなかったことから元おじいさんに家督を譲り、ついには元おじいさんはお殿様になってしまいました。

優しいお殿様の治める国は国民も大変幸せになり、長く長く発展していきましたとさ。

おしまい。




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鬼嫁と働き爺さん

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昔あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは川へ洗濯に行った後に山へ芝刈りに。
おばあさんはおじいさんの働いている間にお芝居を見に行ったり、茶屋や料亭で食事をして楽に暮らしていました。
そんな生活が続いていたある日、おばあさんが家に帰ると、おじいさんはまだ夕食の支度を終えていませんでした。
「このごくつぶしめ。まだ夕食の支度をしてないのかい。さっさと支度をおしっ!」
おじいさんは、おばあさんにこき使われる生活にとうとう堪忍袋の緒が切れ、その夜密かに隠してあった刀を持ち出しおばあさんを寝てる間にまっぷたつにしてしまいました。
するとどうでしょう。
中から若い頃の美人だったおばあさんが出てきました。
おばあさんだった娘は言います。
「あんたごめんよ。あたしが悪かった。今度からあんたには苦労かけさせないよ」
おじいさんは娘があまりに美人なのででれでれになってしまい、
「いや、いいんだ。わしが全部やるからお前はここにいるだけでいい。何不自由させないよ」
と言って娘には何一つ苦労はかけさせませんでした。
そんな生活が続いたある日、ついにおじいさんは過労で山の中で倒れてしまいました。
おじいさんは薄れ行く意識の中で気付きました。
「前と変わらない」と。



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